元2020 8月 中国
脳卒中で複数の病変または病変体積がおおきい場合には再発リスクが高いことがいくつかの研究で示されている。
しかし病変部位と脳卒中の再発との関係はよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
2010-2015の脳梗塞患者633人について、退院後3ヶ月ごとに電話で再発の有無をフォローした。
CTやMRIから病変部位について評価し、左-右脳半球、前方-後方循環系、皮質-皮質下、で分類して関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・全患者のうち63.5%が前方循環系の脳梗塞で、その半数以上は皮質下で起きていた。・2.5年前後のフォロー期間中18.4%が脳卒中を再発した。・非大脳域(間脳や脳幹など)の病変患者は右脳病変よりも再発リスクが高かった。・左脳病変または両側病変は右脳病変よりも再発リスクが高いというわけではなかった。・血管領域や解剖学的構造にもとずく病変部位と再発との関連は認められなかった。
脳梗塞患者のうち、大脳以外での病変を有する者の再発リスクは右脳病変にくらべ高かったが、病変部位を血管領域および解剖学的構造で分類した場合には有意な関連は認められなかった、
というおはなし。
感想:
塞栓源別の再発しやすさならだいたいわかってるから、脳のどこがやられるのかは運まかせってことなのかな。