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2020年12月3日

脂質レベルと脳出血リスクの用量関係

2020  10月  中国


脳出血(Hemorrhagic stroke)は世界中で健康被害をもたらし、社会的 経済的におおきな負担になっている。

脂質(コレステロールや中性脂肪)レベルが脳出血におよぼす影響についてはおおくの研究であきらかにされているが、その結論には一貫性がなかった。

そこで、脂質レベルと脳出血の関係を評価するために用量反応メタアナリシスをこころみたそうな。



2020年4月までの研究を検索、厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のことがわかった。

・参加者2291643人、脳出血事例12147人を含む31の研究を対象とした。

・脳出血と総コレステロールおよびLDLコレステロールは逆相関にあった。

・さらに、脳出血と総コレステロールおよびHDLコレステロールとの間には非線形の用量関係があり、

・とくに総コレステロールとHDLコレステロールがそれぞれ、 6、1.3 mmol/L(232、50mg/dL相当)のとき脳出血リスクがもっとも低かった。

・また、中性脂肪が1mmol/L(89mg/dL相当)増加するごとに脳出血リスクは7%減少する直線的傾向が認められた。


総コレステロールとLDLコレステロールはともに脳出血リスクと逆相関にあった。また、中性脂肪には逆の線形傾向が見られた。さらに、総コレステロールとHDLコレステロールがそれぞれ232、50mg/dLのとき脳出血リスクがもっとも低かった、


というおはなし。
中性脂肪と脳出血リスク



感想:

かんたんに言うと、コレステロールと中性脂肪が低い状態は、脳出血的にかなり危ないってこと。







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