元2021 5月 中国
脳内出血では血腫に起因する強い神経炎症反応が、免疫バランスを崩して脳の損傷を悪化させることがわかってきた。
さらに、腸内細菌叢の免疫機能が神経変性や自己免疫疾患と関わっていることも示されている。
そこで、脳内出血の血腫による脳損傷および腸内細菌叢と免疫反応との関係をくわしくしらべてみたそうな。
人為的に脳内出血にしたマウスをもちいて、16S-rRNAシーケンシングで腸内細菌組成をしらべ、脳内出血転帰との関連を解析した。
次のことがわかった。
・脳内出血により腸内細菌種類の多様性が減少して、一部の細菌の異常増殖がおきた。その結果、腸の運動性が低下し、腸壁の透過性が高まった。・さらに脳内出血マウスに正常な腸内細菌叢サンプルを移植すると、脳内出血による機能障害や神経炎症が改善された。・細胞追跡観察により、腸管リンパ球が脳へ移動することがわかった。・糞便移植により腸管バリアの損傷が改善された。
脳内出血後の腸内細菌叢の異常が免疫機能に影響して神経炎症につながっていた。腸内細菌叢を回復させることで脳の損傷を抑えられる可能性がある、
というおはなし。
感想:
だからヨーグルトやなっとう、長芋を努めてたべるようにしている。