元2021 6月 スペイン
新型コロナウイルス感染症COVID-19は、おもに呼吸器症状の疾患であるが、血液凝固系や血小板活性の変化により脳などに静脈血栓塞栓症が高率に見られるという。
その治療法のひとつとして抗凝固薬の投与が勧められている。
そこで、COVID-19発症以前に予防目的で抗凝固療法を受けていた患者の転帰について、くわしくしらべてみたそうな。
2020年1月から2021年2月までのCOVID-19患者のうち、
抗凝固薬(DOAC)治療を受けていた患者と、同期間に抗凝固薬治療を受けていなかった患者を、他の条件をマッチさせて30日後の転帰を比較した。
次のようになった。
・抗凝固薬使用の有無でマッチ後の、計26006人のCOVID-19患者が対象となった。・抗凝固薬使用者は総死亡リスクが高く、30日後の静脈血栓塞栓症リスクも高かった。
COVID-19の診断以前に抗凝固療法を受けていたことは、臨床転帰に有利にはならなかった、
というおはなし。
感想:
かつて脳梗塞経験者のあいだで
「新型コロナは血栓できるって言うけど、普段サラサラ薬飲んでる俺らは強いはず」
といった会話があった。
その答えがでたってこと。
