元2021 11月 フィンランド
肥満は心血管疾患のリスクを高めるが、いくつかの大規模研究では肥満度BMIが高いほどくも膜下出血のリスクが低下することが報告されている。
いっぽう、くも膜下出血の主要リスク因子である喫煙と高血圧もまたBMIとの関連があることから、
BMIとくも膜下出血との関連に喫煙と高血圧がどの程度関わっているものか、くわしくしらべてみたそうな。
1972-2012年に211972人が参加した3つの大規模研究のデータについて、2018年までフォローした。
BMIを次の3つのカテゴリにわけて、
(1)低(BMI<22.5)、(2)中(BMI:22.5~29.9)、(3)高(BMI≧30)
くも膜下出血のリスクを評価した。
次のことがわかった。
・フォロー期間中に831件のくも膜下出血が確認された。・BMIが中カテゴリにくらべ、低カテゴリではくも膜下出血リスクが高く、高カテゴリでは有意なリスク差はみられなかった。・しかし、喫煙者と高血圧男性に限定すると、低カテゴリでくも膜下出血リスクが高かった。この傾向は非喫煙者や正常血圧男性には認められなかった。
肥満がくも膜下出血をするように予防に見える理由は、体重が少ない者の喫煙や高血圧がくも膜下出血リスクを高めているから、
というおはなし。
感想:
デブになるよう推奨するよりもヤセを改善したほうが効果的ってことか。