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2021年11月3日

Stroke誌:血栓除去術の合併症の種類と頻度

2021  10月  フランス


脳の主幹動脈の閉塞への血栓除去術に際する合併症については、じゅうぶんにあきらかにされていない。

これら血栓除去術にともなう合併症の頻度、危険因子、転帰についてくわしくしらべてみたそうな。



フランスで進行中の多施設研究ETISの2015-2020年の記録を使用した。

合併症として、新塞栓、穿孔、解離、の発生率、90日後の臨床転帰を収集した。



次のことがわかった。

・手術での合併症は7.99%に発生し、新たな領域への塞栓(embolus to a new territory:ENT)がもっともおおく5.2%を占めた。

・ENTはカテーテルの通過回数が増えると起きやすかった。

・ENTは転帰不良および高死亡率、脳内出血と関連し、吸引型かステント型かにはよらなかった。

・穿孔(Perforation)は1.69%に発生し、90日後の死亡率は40.7%で、転帰不良率は74.6%だった。

・解離(Dissection)は1.46%に発生し、比較的若い患者、ステント使用時に多かった。

・解離は臨床転帰には影響しなかった。


血栓除去術の合併症は8%に発生し、新たな塞栓症がもっともおおかった。穿孔を起こした場合の死亡率は40%に及んだ、


というおはなし。
血栓除去術の合併症の転帰


感想:

そして、うまく血栓が除去できても、まともな回復を示す患者は半数にも満たない↓。


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