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2024年2月18日

脳卒中後の沈黙の危機:片麻痺側の大腿骨頸部で進む、予期せぬ骨密度の低下

2024年  2月  中国
 

脳卒中のあとは不動、神経障害、内分泌調節障害に起因して骨粗鬆症や骨折リスクが高くなる可能性を示すエビデンスが蓄積されている。

そこで、脳卒中が骨密度(BMD)に及ぼす影響を評価し、脳卒中後の骨粗鬆症や骨粗鬆症性骨折のリスクあきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。




Medline、Embase、Cochrane Database of Systematic Reviewsを系統的に検索し、脳卒中がBMD、骨粗鬆症、骨粗鬆症性骨折に及ぼす影響を報告した研究を同定した。




次のことがわかった。

・解析には1,029,742人の参加者を含む21の研究が含まれた。

・麻痺側の大腿骨頸部のBMDのフォロー時と初回測定時の平均差は-0.07g/cm2であり、非麻痺側の大腿骨頸部では-0.03g/cm2であった。

・フォロー期間が6ヵ月を超えると、より顕著なBMDの低下がみられた。

・脳卒中後の腰椎BMDに有意な変化は認められず、非麻痺側の橈骨遠位端、上腕骨近位端、脛骨、転子、全股関節にも有意な変化は観察されなかった。

・脳卒中は骨粗鬆症や骨粗鬆症性骨折のリスク増加と関連する可能性はあるが有意ではなかった。

 

脳卒中生存者は、麻痺側の特に大腿骨頸部において著しい骨密度の低下をきたす。しかし、腰椎の骨密度は有意な低下を示さない。骨粗鬆症や骨折のリスクとの関連についてはさらなる調査が必要である、


というおはなし。
脳卒中と骨密度

脳卒中と骨密度

脳卒中と骨密度

脳卒中と骨密度



感想:

すこし安心した。

もっとはげしく体中の骨がスカスカになるものだと思っていた。

座りっぱなしには気をつけないとな。

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