元2024 5月 中国
睡眠は私たちの健康にとって不可欠な要素であり、心血管疾患(CVD)や心血管代謝リスク因子(肥満、2型糖尿病、高血圧など)に対しても大きな影響を与えることが知られている。
特に、睡眠の質やパターンの違いがこれらのリスク因子や疾患とどのように関連しているかについて、多くの研究が行われている。
そこで、観察研究とメンデルランダム化(MR)研究を組み合わせた最新の包括的レビューをもとに、短時間睡眠、不眠症、昼寝、いびきなどの睡眠特性が脳卒中や冠動脈疾患(CHD)とどのように関連しているかをくわしくしらべてみたそうな。
2023年2月までに発表された研究を対象にした。
MR解析は、遺伝的変異を利用して因果関係を検証する方法であり、観察研究で見られる交絡因子や逆因果性の影響を減らす利点がある。
そのため、この手法を組み合わせることで、より信頼性の高い証拠を提供することを目指している。
次のことがわかった。
・短時間睡眠や不眠症は、観察研究とMR解析の両方で、脳卒中および冠動脈疾患(CHD)のリスク増加と関連していることが示された。・また、昼寝は2型糖尿病(T2D)とCHDのリスクを高めることが観察研究で確認され、MR解析ではT2Dの因果的関連が支持された。・一方で、いびきについても、観察研究とMR解析の両方で脳卒中およびCHDのリスクを高めることが示されている。・これらの結果は、睡眠の質やパターンが心血管リスクに及ぼす影響の複雑さを示している。
このレビューは、短時間睡眠や不眠症が脳卒中のリスクを高める可能性を示しており、睡眠の改善が脳卒中予防に役立つことを示唆している。また、いびきも脳卒中リスクと関連しているが、詳細なメカニズムについてはさらなる研究が必要である、
というおはなし。
感想:
いびきかくんよ。
