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2012年5月25日

脳卒中患者は日ごろ麻痺のある手をどの程度使っているのか?


Quantifying non-use in chronic stroke patients: a study into paretic, non-paretic and bimanual upper-limb use in daily life.
2012  3月  オランダ



脳卒中患者が麻痺手をどの程度

使用しているのか調べてみたそうな。




慢性期脳卒中患者38人と健常人18人について、

両手に加速度センサーを着けて

24時間データを記録し、その使用頻度、強度を解析した。




結果は、


・脳卒中患者の総使用時間は、麻痺手2.4時間、非麻痺手5.3時間だった。

・健常人の総使用時間は、利き手5.4時間、非利き手5.1時間だった。

・脳卒中患者は健常人が利き手を使う頻度よりも多く非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は健常人の利き手使用強度よりも激しく非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は両手動作が必要なときには麻痺手もそぉっと使っていた。






脳卒中患者は麻痺手をあまり使わずに

麻痺の無い側の手でがんばっていることがわかった



というおはなし。





感想:

味噌汁の椀を持つときとか、

壁のスイッチを押すとき、

パソコンにパスワードを入力するときなど


ついつい右手だけでやってしまうことが多い。


なるほど 車のハンドル操作時も

左手は添えているだけに近い。



でも 腕立て伏せは毎日 両手で全力。

2012年5月24日

スマートシューズでADL(日常生活動作)調査


Identifying activity levels and steps of people with stroke using a novel shoe-based sensor.
2012  6月  アメリカ




脳卒中患者の日常生活動作(ADL)を調べるために

スマートシューズSmartShoe)を開発したそうな。



これは靴の中敷に5つの圧力センサーと 加速度センサーを

備えたもので、計測結果がブルートゥースでスマートフォンに

記録される仕組みになっている。




4人の被験者についてその記録されたデータから

・座っている、

・立っている、

・歩いている状態


を解析判定し、実際の結果と比較してみた。



その結果、

判定精度は95%以上だった。



スマートシューズで脳卒中患者のADL(日常生活動作)を

モニターすることができるかもしれない、


というおはなし。




感想:

これがスマートシューズ
smartshoe


スマートフォンと同じくその進歩は著しく、

おそらくスマートシューズの次のバージョンでは

フルHDのビデオカメラが搭載されることになるだろう。


ドライブレコーダーのように散歩中の景色が

つま先から全て記録される。



売れると思う。

2012年5月23日

嚥下障害患者の頭に乾電池のプラス極を貼ってみた


Effects of transcranial direct current stimulation (tDCS) on post-stroke dysphagia.
2012  5月  韓国




経頭蓋直流電気刺激tDCS)を嚥下障害の治療に試してみたそうな。



脳卒中のあと嚥下障害と診断された患者16人について

tDCS 20分間 + 嚥下訓練 30分間

のセットを1日1回 x 10日間行った。



tDCSはダメージを受けた側の脳の咽頭運動皮質をターゲットに

乾電池のプラス極を貼り20分間電流を流す。


比較のための偽刺激グループでは電流を流す時間を30秒間に限定した。




その結果、


・本刺激と偽刺激グループ共に嚥下障害が改善した。

・治療直後の改善の程度に違いはなかった。

・治療後3ヶ月時点で本刺激グループの改善効果が大きく上回った。





tDCSによる脳刺激は

脳卒中後の嚥下障害の治療に役立つかも知れない



というおはなし。





感想:

tDCSを素人に解説するビデオ



自分を担当するお医者さんが

もし こういうことをやり始めたら


間違いなく すぐに病院を替える。

2012年5月22日

麻痺手を動かさなくても脳を鍛える運動イメージ訓練のススメ


Cortical activation during executed, imagined, observed, and passive wrist movements in healthy volunteers andstrokepatients.
2012  5月  ドイツ



麻痺手を自分で動かさなくてもできるリハビリ方法に、

・運動イメージ

・受動運動

・運動観察

の3つがある。


どれがいちばん適していそうか調べてみたそうな。




健常人21人と 脳卒中で重度片麻痺患者5人について

上記3つの方法を試した時の脳皮質の活動状況を

脳機能MRIで観測し、実際に手を動かしている時の

標準的な活動パターンとの違いを比較した。




その結果、


健常人では次の順で知覚運動野の活動が実際の運動パターンに近かった。

 受動運動>運動イメージ>運動観察


脳卒中片麻痺患者では次の順になった。

 運動イメージ>受動運動>運動観察






脳卒中片麻痺患者のリハビリは、

療法士さんに手を動かしてもらうよりも

運動イメージ訓練をしたほうが効果的かもしれない



というおはなし。


写真:脳機能MRI





感想:

実は最近、

終電に乗ろうとして駅の階段を駆け登るをよく見る。


これって、睡眠中もリハビリしてるってことなんだよね。

2012年5月21日

なぜ脳卒中患者の運動イメージ能力は低下するのか


Motor imagery in stroke patients, or plegic patients with spinal cord or peripheral diseases.
2012  5月  ドイツ




脳卒中患者の運動イメージ能力が弱くなる原因を調べたそうな。



・31人の脳卒中片麻痺患者

・10人の 脳には異常のない筋萎縮症による重度の四肢麻痺患者について

運動イメージ能力を調査、比較した。



結果は、


運動イメージは、

・主観視点よりも客観視点でのほうがやりやすかった。

・感覚麻痺がある患者は難しかった。

・運動麻痺は軽いほうがうまくいった。

・非麻痺手の動きの方がイメージしやすかった。

・重度の四肢麻痺患者は他人の動作イメージはできても自分のはイメージできなかった。






運動イメージ能力は感覚麻痺を伴うと弱くなり、

動作能力とイメージ能力との間に密接な関係があることがわかった



というおはなし。

2012年5月20日

脳卒中から退院したオッサンにGPSを着けて1年間監視してみた


Monitoring community mobility with global positioning system technology after a stroke: a case study.
2012  5月  アメリカ




退院した脳卒中経験者の活動状況をGPSの記録から推測してみたそうな。



脳幹梗塞を患った56歳のある男性に 退院後GPS記録装置を与えて、

寝るとき以外は着けるよう促した。



事前によく行きそうな場所を10箇所ピックアップして

ゴールとして得点カウントした。


退院直後、5週後、9週後、6ヶ月後、12ヶ月後の

各時点での1週間の平均活動状況をGPS記録から分析した。




結果は、

・退院時の6分間歩行距離は73mだった。

・1年後の6分間歩行距離は288mに延びた。

・退院後10週までは、週に平均7.6箇所のゴールを訪れ、27回外出していた。

・加速度分析によると、特に活動的になったわけではなかった。

・1年を通して訪問ゴールの数や外出回数は変わらなかった。






GPSの記録を分析すると

被験者の歩行スピードや外出頻度だけからはわからない

活動状況の別の側面が見えてくることがわかった、


というおはなし。



写真:GPS


感想:

自分のGPS記録を公開したら、

運転中のスピード違反はもちろん、

広い家なら一日に何回ウンコをしたかまで

バレちゃうんだろうな。

2012年5月19日

磁気刺激治療は本当に上肢麻痺に効くのか?


Transcranial Magnetic Stimulation Combined With Physiotherapy in Rehabilitation of Poststroke Hemiparesis: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study.
2012  5月  ポーランド




磁気刺激(rTMS)の上肢麻痺治療効果について調べてみたそうな。


40人の脳卒中片麻痺患者について

脳の正常側運動野への1Hz rTMS治療を30分間の のち、

45分間の運動訓練のセットを3週間行った。



治療前後と3ヶ月後の運動機能を評価した。



偽の磁気刺激グループも作り比較対照とした。




結果は、

・本刺激と偽刺激グループ間で改善程度にほとんど違いはなかった。

・3ヶ月後も同様だった。





磁気刺激治療による脳卒中上肢麻痺改善効果は

ほとんどないことがわかった




というおはなし。





感想:

正常な脳の働きを抑制してバランスをとるというアイデアのようだけど

こういう↓ビデオを観ると 考え方に無理がある気がしてならない…

運動野への磁気刺激

2012年5月18日

磁気刺激で失語症が改善するんだゾ ☆(ゝω・)v


Theta Burst Stimulation Over the Right Broca's Homologue Induces Improvement of Naming in Aphasic Patients.
2012  5月  スイス



失語症患者への経頭蓋磁気刺激の効果について調べたそうな。


脳卒中で失語症の右利き患者18人について


脳波計測で特定した右脳ブローカ野への

経頭蓋磁気刺激治療(シータバースト)

その前後での画像命名課題など言語機能の評価を比較した。


また、

偽の磁気刺激との比較、

脳卒中後の異なる時期での比較も行った。




結果は、

・偽ではない本当の磁気刺激により命名課題の正確さとスピードが著しく向上した。

・この改善は、脳卒中の亜急性期患者で顕著だった。




この治療法は使えるかも知れない、


というおはなし。





感想:

おもしろそう。


ブローカ野を磁気刺激したときに言葉が出なくなる実験


2012年5月17日

桜島に近づくと脳卒中になる可能性について


Sulfur dioxide and emergency department visits forstrokeand seizure.
2012  3月  カナダ




大気汚染物質と脳卒中との関連を調べたそうな。


1999-2003の間に、バンクーバーのある病院に

脳梗塞で救急搬送されてきた患者は19万人だった。


このうち脳梗塞、TIAを含む発作を起こした患者が2000人だった。



当時の大気中の浮遊物質、一酸化炭素、

二酸化窒素、二酸化硫黄等の濃度との関連を解析したところ、



・二酸化硫黄濃度と著しく関連していた。

・女性であることも関連があった。






大気中の二酸化硫黄に急に曝されると

脳卒中が起きやすい
ことがわかった、


というおはなし。




感想:

二酸化硫黄 (wikipedia)より

『火山自体や噴火の規模にもよるが、火口などからは相当量の二酸化硫黄が放出される。日本の桜島は、2011年12月に125回も爆発的な噴火を記録する活発な時期を迎えていたが、この際に観測された平均放出量は日量1,800tから2,900tと推計されている。』





ちょっと前の記事を思い出した。

中国のおかげで日本人の脳出血が増える可能性について

2012年5月16日

こんなテストをされたらボケが疑われていると思うべし


The relationship between executive dysfunction and post-stroke mortality: a population-based cohort study.
2012  5月  スウェーデン



認知機能と脳卒中後の死亡率との関連を調べたそうな。



70歳のときに認知機能テストを受けたことのある

脳卒中経験者155人を追跡調査した。



84人が脳卒中後2年半ほどで死亡した。


年齢、教育レベル、社会的要因なども考慮して解析したところ、



・視野探索課題(Trail Making Test:TMTAの点数が悪かった人は死亡率が2倍ほど高かった。

・最低点の人はトップの人に比べ死亡率が3倍だった。

TMT以外の評価方法ではこのような傾向は見られなかった。





ボケかかったひとは脳卒中をきっかけに

死んでしまいやすい
ことがわかった、


というおはなし。





感想:

入院して間もなく この種のテストを何度もやらされて熱が出た。


頭がバカになっていることがバレるんじゃないかと気が気ではなかった。

2012年5月15日

脳卒中後の疼痛はさらなる障害の前兆か?


Pain following stroke, initially and at 3 and 18 months after stroke, and its association with other disabilities.
2012  5月  スウェーデン




脳卒中後の疼痛と他の障害との関連を調べたそうな。



109人の脳卒中患者について、

発症時、3ヶ月後、18ヶ月後の各時点での

疼痛、歩行、自立、深部感覚、痙縮等の程度について調査をした。




その結果、

・すべての時点で脳卒中後の疼痛と上肢の運動障害が関連していた。

・脳卒中後の疼痛があるからと言って他の障害が現れるわけでもなかった。

・発症時の歩行障害や感覚障害がその後の疼痛と関連していた。







脳卒中後の疼痛により、別の障害が起きるわけではなかった、


というおはなし。





感想:

たしかに、 手が動くようになった頃と

金属や水に触れたときの痛みが消えた時期が

一致しては いる。

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