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2010年2月15日

脳卒中ドライバーに必要な適性検査

・Useful Field of View (UFOV)
・Stroke Drivers' Screening Assessment (SDSA)

という代表的な指標があって、

その結果次第で適性の有無、
運転リハビリの方針を決めることができるのだそうな。


Establishing criterion validity of the Useful Field of View assessment and Stroke Drivers' Screening Assessment: comparison to the result of on-road assessment.






わたしが運転免許適性試験を受けるときに病院で診断書を作ってもらった際には、
これに相当する検査はやっていなかったと思う。


免許センターでの適性試験はテキトーだし…


どうやら
このへんのルーズさは、日本に限ったことではないらしい。

2010年2月14日

ARB降圧薬の恐るべき威力

退院してからのこと。

血圧の降圧薬を飲むと、
その数時間後に左半身が激しく痺れて
起き上がっていることがやっとの状態が続いた。

相変わらず左足首もむくむし、

薬を飲むタイミングといい

薬が自分に合わないのではないか・・・と考えはじめた。


おもいきって病院へゆき、
事情を話して別の降圧薬の処方を求めた。


『じつはいい薬があるんだよー』
と言って、
医者がARBがどうの という話をしだした。

これまでのカルシウム拮抗タイプではなく、
アンギオテンシンなんとか阻害薬というそうな。

念のため最低量を処方してくれた。

薬の価格はこれまでの倍くらいした。


楽しみにして 翌日、飲んだ。


すると もっと桁違いに はげしくしびれるようになった。

そして 椅子から立ち上がる際に目の前が真っ白になって、
おもわず床に手をついてしまった。

血圧を測ってみると、82/60だった。


おそろしくて、 数日後 、もういっかい病院へいって、
そのARB薬はやめにしてもらった。

結局 最初の カルシウム拮抗薬の処方量を半分にしてもらった。

(その量は 成人男性への最低処方量の半分なのだが)

すると しびれもなく、血圧のコントロールもうまくゆき、
足首のむくみもとれた。


自分は降圧薬に敏感なのかもしれない。



やっぱり自分のことを一番よくわかるのは自分である、 ってことに
あらためて気付かされた一件であった。

2010年2月13日

片麻痺の自動車運転

もし自分がこの病気でなかったなら
片麻痺で車を運転するなんてやめてくれ! と言っているはず。

でも あきらめきれなかった。


車の運転は楽しいから。



調べてみると、平成14年ごろから脳卒中のように、意識障害を伴う発作を経験したひとは
運転免許更新時にその旨申告しなければならなくなったそうな。


私の場合 免許証更新まで1年以上あったので、県の運転免許センター の公安委員会っていうのかな、

に電話して どうしたらよいか尋ねた。


診断書の用紙を送るので医師に証明してもらい、それをもって運転免許センターへ来るよう  言われた。

診断書の内容は、今後発作が再発するかどうかの可能性の点から
運転を控えるべきか否かを医師に問う内容であり、手足の具体的な動きを問題にするものではなかった。


"控えるべきとは言えない" という診断をもらった。


で、 
それを持って免許センターへゆくと 適性検査室 という大して広くない部屋へ通された。


どうやらそこは交通違反を繰り返して免許を取り上げられちゃった人たちも調べる場所を兼ねているようで、大声で、なんともおバカなやり取りが行われていた。



その部屋の一角にゲームセンターにあるドライブシミュレータのようなものがあった。

ゲームは得意だぞぉ と意気込んでみたものの、

やったことと言えば

・画面に表示される動く目盛りに合わせてハンドル、クラッチを別々にゆーっくりと動かすことができるかどうか。

・画面に表示された信号が青から赤に変わった時点ですぐにブレーキを踏むことができるかどうか。

を調べただけだった。


難易という概念を超越した ただの確認テストだった。


ちなみに、その装置には右麻痺の人用に、左手操作のアクセル、ブレーキレバーも付いていた。


あと、中型2輪の資格についても、部屋の隅にあるボロボロのスーパーカブにまたがって、
足をついて倒れずにいられるか、を確認しただけだった。


もちろんあっさりと "免許条件不要" 判定をいただくことができた。
免許証の裏にそのハンコを押してもらって帰ってきた。



任意保険も心配だったので保険会社に尋ねると、
そんなことはいちいち報告をしなくてもよい、といったニュアンスのことを言われた。

申告しようがしまいが、等級判断には影響がないそうな。

こういうケースの絶対数が少ないことと、法的に問題とならないことから  
あまり関心がないのだと理解した。



というわけで、
各ハードルの低さに驚かされただけに、
逆に自分自身で体調を判断する責任の大きさに改めて気付かされた経験でもあった。

2010年2月12日

失音楽症という脳卒中症状がある

入院してすぐのころ、

iPodの音楽を聴いてみた。

リズム感ノリノリのはずの曲が、

なにか空き缶のようなものを
箸でたたいている、

なんというか 子供が遊びでデタラメに演奏しているかのように
聴こえた。


すぐにおかしいと感じた。

脳がやられているので仕方が無いか…
とそのときは諦めた。


調べてみると同様の

amusia:失音楽症という症状があるそうな。


数カ月後には元に戻っていたが、

その経験があったせいか、いまだ すこし違和感が残る。

2010年2月11日

脳卒中ガイドライン2009にみるCI療法

CI療法について たまーに尋ねられる。


私の印象としては、


〇〇療法と聞いたときに一般のひとが期待するものとは
かなりズレた方法(考え方)である、と理解している。


最近でた 脳卒中ガイドライン2009によると、


CI療法が有効なのは麻痺が非常に軽い患者にのみ限定されるため、
肯定的な研究論文の数は多いものの とても実用性のあるものとは言えない


と読み取れる。

ci001.png



よくなりそうな患者しか入院させないリハビリ病院の医師が、
『当院の患者は自立歩行できるようになる割合が高いのです!』
と自慢していたのを思い出した。

2010年2月10日

自分ならこんなふうに お見舞いしたい

入院していると見舞い客がくるとうれしい。


普段仲のよいわけでもないひとでもうれしい。

義理や義務で来てくれているとわかっていても うれしい。


手土産はいらない。


わざわざ足を運んできてくれたことが ありがたく思える。


見舞い客と何を話したか なんてことはほとんど覚えていない。


自身の宗教的信条を話してくれるひともいたが
大して役に立たないし、覚えてもいない。


会話ができることがうれしかった。


あまり通じていなかったとは思うけれど…


むしろ話を 気持ちを聴いてもらえることがうれしかった。




だから自分が人を見舞うときには


聞き上手に徹して
寡黙なくらいがちょうどいいと思う。

2010年2月9日

慢性期脳卒中リハビリは10ヘルツがいい

Repetitive transcranial magnetic stimulation-induced corticomotor excitability and associated motor skill acquisition in chronic stroke.



rTMSというIHほっとプレートと同じ原理で脳に電流を流す装置を使って

10ヘルツのパルスをおくると、

慢性期脳卒中患者の手の動きが改善された、って話と思う。

通常は5ヘルツくらいなんだけど

速くしてみたら良かった

ということ?

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