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2010年3月14日

脳内出血者の割合が増加


Stroke registry: hemorrhagic vs ischemic strokes.




一昔前までは脳梗塞と脳内出血の患者比率は8対2ぐらいだった。

しかし近年の様子をみると、
6対4ていどに脳内出血が増えてきている。


これはCTスキャンの普及により脳内出血を診断しやすくなったことと、
抗血小板、ワルファリン療法の普及による出血事故と関連がありそうだ、って話。




自分もそう思う。

脳内出血って思っていたよりもその患者数は多い。

ワルファリンを飲んでいて脳内出血になったという人も数人知っている。

2010年3月13日

脳卒中で栄養不良 in 中国


[The risk factors for malnutrition in post-stroke patients.]



上海での研究。


脳卒中患者の約半数が栄養不良状態とのこと。

原因は、
脳卒中後うつ、家族の無関心、リハビリ不足、合併する他の病気 などが考えられるそうな。




最初の急性期病院の食事はマズかった。

お腹が空いているのに食べられないマズさ。

あと1ヶ月長く居たら きっと栄養失調になっていたと思う。



ちょと違うかな。

2010年3月12日

脳卒中リハビリでの鍼灸の効果


Acupuncture in Poststroke Rehabilitation. A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Trials.



結論:ちゃんとした研究が多くないため、その効果のほどは不明とのこと。



一方、猛烈に効果があるとする研究例のひとつ

[Effect of heat-reinforcing needling combined with rehabilitation training on the motor function of ischemic stroke patients]





入院していたリハビリ病院にも東洋医学部門があって、
鍼灸師がほぼ常駐していた。

トキに秘孔を突いてもらえばこの手足、動くようになるかもしれない…
と思ったことは事実。

密かに期待はしていた。

でも患者仲間で利用していたひとを知らない。

2010年3月11日

触れる感覚とわかる感覚

現在、
左手足の運動機能は十分に回復しているけれど、
皮膚感覚がきわめて鈍い。

というか、ほとんど感じない。


風呂に入っても温かいと感じない。

氷水に浸けても冷たくない。


物にふれても 目で見て確認しないとわからない。




しかし最近、
夜中に目を覚ましたときに枕元においたiPod Touchや目覚まし時計などを 
明かりを点けずに、触ってつかむことができるようになってきた。


ふしぎなのは、手でまさぐったときに、物に触れている という感覚がないにも関わらず、
よし ここで指を握ろう というタイミングがなぜかわかるのである。


ようするに 触れているのがわかるってことなんだろうけど、
その触覚は通常の触覚のように はっきりとは意識にのぼって来ない。



なんともふしぎな感覚で、ただ わかる のである。


ちょうどそれは抽象的な考え方を理解したときに感じる わかる と似ているように思える。

経験の豊かな分野について、あることを実際にやってみなくても わかる というのとも似ている。




このことから、

触覚というのは、まず わかる から始まって、次に 触れている に発展してゆくのだろうな・・・
と思う。



そんなことを考えていると、

触覚以外のいろいろな感覚を意識的に研ぎ澄ましてゆくことで
物理的には触れることのできない事柄に 文字通り触れることができるようになるかも知れない、


目で触れる、耳で触れる、匂いで触れる、本を読んで触れる、想像して触れる…




などと思うきょうこのごろ。

2010年3月10日

読んだ:脳卒中患者の心理 “やる気のない患者”と決めこむ前に考えてみたいこと

これ読んで うなった。

脳卒中患者の心理 “やる気のない患者”と決めこむ前に考えてみたいこと



この著者は さすがに現場に長くいるだけのことはある、と感じた。


患者の生活や気持を萎縮させる外的要因
として次のものをあげている。

1.周囲にしっかりした援助者がいない

2.障害の予後に対する的確な知識がない

3.医療者とのよい人間関係がない

4.同病者とのふれ合いがない



うんうんとうなずく。

2010年3月9日

パニック障害は脳卒中を呼ぶ


An increased risk of stroke among panic disorder patients: a 3-year follow-up study.




パニック障害をもつ人を3年間追跡して、


その脳卒中になりやすさを調べた研究。

普通人に比べ2倍以上、脳卒中になりやすいことがわかったそうな。



パニック障害って、ちょっとしたストレスにも過剰に身体が反応してしまう
状態を指すものと理解している。


ストレスと脳卒中との関連は 個人的には非常に高いと思うので、
この研究結果にさほど違和感はない。

2010年3月8日

失語症、孤独、社会とのつながり


Psychological distress after stroke and aphasia: the first six months.



精神障害に近い心理的苦悩は、
脳卒中後の時期によりその程度が異なり、
失語症の有無は必ずしもそれに関連しない。

孤独感、社会組織とのつながりを感じることのできない状態が
その心理的苦悩を悪化させるおもな要因である、とのこと。




これはおおいに理解、共感できる。

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