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2011年8月4日

部屋が揺れる装置で転倒防止トレーニング


A computerized dynamic posturography (CDP) program to reduce fall risk in a community dwelling older adult with chronicstroke: A case report.
2011  7月  アメリカ



バランス検査機器:computerized dynamic posturography (CDP)(ダイナミック平衡機能測定装置)

を使って脳卒中患者のバランス機能が改善された事例の報告だそうな。



脳卒中後8年経過した61歳の患者について、

CDP装置を使った1日1時間のトレーニングを6週間行ったところ、

種々のバランス判定テストのスコアが急上昇した。

これで転倒のリスクも大いに減ることになるだろう、

というおはなし。




CDP装置はこんな外観
写真:CDP装置

検査時の様子

直リンク


感想:

なんどもなんども同じ検査をしていたら

いつしかそれに慣れてしまいスコアが向上する。


そのことをもって この検査機器はひょっとしたら

治療効果があるんじゃないだろうか… と思い始める。




TMSもただの検査機器だったのに

いつの間にか治療装置になっている。




おなじ匂いがする。

2011年8月3日

マウスの世界ではジジイの方が脳梗塞に強い


Functional recovery in aging mice after experimentalstroke.
2011 7月  アメリカ



脳卒中リハビリの動物実験にマウスが用いられることが多くなった。


若いマウスを使用することが圧倒的に多いので、

老齢マウスについて、その回復具合と評価方法を調べてみたそうな。



マウスを人為的に脳梗塞にしたあと、

棒登りや綱渡りなどの運動をやらせてもマウスはすぐに適応してしまい

回復の違いを評価することが難い。



一方、コーナーテストを行うと回復途上のマウスと

老齢マウス、健常マウスとの違いを明らかにすることができた。



老齢マウスは脳卒中にしたあと

最初の2週間は若いマウスにくらべ確かに回復が遅れる。



しかし最終的には同程度にまで回復することができた。



また、脳梗塞の大きさや脳萎縮の程度は老齢マウスの方が

若いマウスに比べずっと小さい
ことがわかった。



老齢マウスには脳梗塞に対する固有の生体反応があるのではないか、

というおはなし。

2011年8月2日

女性脳卒中患者はなぜか あまりご飯を食べない。


Eating difficulties among stroke patients in the acute state: a descriptive, cross-sectional, comparative study.


2011 7月  スウェーデン


脳卒中後の食事上の問題についてその男女差を調べたそうな。


104人の脳卒中患者について、

・82%に何らかの食事上の問題が見られた。

・66%がお皿の料理をうまく扱えない。

・55%が十分な量を食べられない。

・45%がちゃんと座っていられない。





特に女性では 男性に比べ、

・食べる量が非常に少なく、

・病状も重く、

・身体の機能回復が遅くQOLが低い、



ことがわかった。



女性脳卒中患者の食事にはもっと気を配ってあげる必要がある、


というおはなし。

2011年8月1日

アボカドを毎日食べて脳梗塞を蹴散らそう


Dietary Potassium Intake and Risk of Stroke: A Dose-Response Meta-Analysis of Prospective Studies.
2011  7月  スウェーデン



カリウムの摂取との脳卒中との関連について

過去の研究を再検証したそうな。



1966-2011の間で信頼の置ける10件の研究がみつかった。


26万人参加、8千件の脳卒中事例の再検証により、


カリウムの摂取が1日あたり1000mg増えるごとに

脳卒中リスクが11%減少することがわかった。



この傾向は 特に脳梗塞について顕著である、


というおはなし。





カリウムの多い食品は何がありますか?
Yahoo 知恵袋

2011年7月31日

ワルファリン→脳出血→死亡 が急増中


Effect of Increased Warfarin Use on Warfarin-Related Cerebral Hemorrhage: A Longitudinal Population-Based Study.
2011 7月  フィンランド



ワルファリンに関連した脳出血の傾向について調べたそうな。

1993-2008年の間にデータベースに登録された脳出血患者について


・この間にワルファリン利用者は約4倍に増えた

・全ての脳出血患者のうち 19%はワルファリン利用者だった。

・1年生存率はワルファリン利用者が35%、非利用者が68%だった。


・ワルファリン関連の脳出血発生率と28日間死亡率は減少傾向にある。



というおはなし。

2011年7月30日

産後の肥立ちが悪く脳卒中になるママが増加中


Trends in Pregnancy Hospitalizations That Included a Stroke in the United States From 1994 to 2007: Reasons for Concern?
2011  7月 アメリカ



妊婦の脳卒中について最近の傾向を調べたそうな。


過去12年間で妊娠中もしくは出産後3ヶ月以内に

脳卒中になる件数が5割ほど増えた。


妊婦が肥満、高血圧、糖尿病、心臓病の1つでも持っていると

脳卒中になるリスクが2倍になる。


特に、高血圧が一般化していて、

出産後3ヶ月以内に脳卒中になった患者の4割以上に高血圧が見られた。

(12年前は3割以下だった。)


胎児への影響から投薬治療を行いにくいので、

早くからよく観察して適切な指導を心がけなくてはならない、


というおはなし。
図:妊婦

2011年7月29日

血圧は下げているのに以前より硬くなる不思議


Male Sexual Disorders FollowingStroke: An Overview.
2011 7月  イタリア



脳卒中患者のQOLの一側面である性の問題についての研究は多くない。



脳卒中後の性機能の低下は男性によく見られ、

性欲減退、勃起障害、射精未遂などが報告されている。




これには複数の要因が関係していて

・梗塞の位置、病歴、投薬状況

・再発恐怖、低自己評価、不安、抑うつ、

などが考えられる。



問題解決には専門家の協力が必要であり、

リハビリプログラムのなかに取り入れるべきである、


といったおはなし。

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