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2011年8月7日

脳梗塞入院時のヘモグロビンエーワンシー8.4以上はかなりヤバイ


Prestroke Glycemic Control Is Associated With the Functional Outcome in Acute Ischemic Stroke: The Fukuoka Stroke Registry.
2011 8月  日本



脳梗塞入院時の血糖コントロール具合と回復の見通しとの関連について調べたそうな。


福岡の急性期脳梗塞患者3627人について

その血糖コントロール指標であるヘモグロビンA1cHbA1c)を測定し、

・6.2未満:優良
・6.2-6.8:良
・6.9-8.3:可
・8.4以上:悪い



としてグループ分けし、その後の回復具合を評価した。


その結果、入院時のHbA1cが8.4%以上あった "悪い"グループの患者の多くは

病状が更に悪化し、死に至るか まったく自立できなかった。


入院時のHbA1cの値は回復の見通しを得る上で重要な指標になることがわかった、


というおはなし。




感想:

調べてみるとHbA1cの基準が近々新しくなるようで、

0.4くらい数値がズレるらしい。



この論文がどっちの基準を採用しているのかわからないけど、

気分的に8.0超えたらマズイと思う。

2011年8月6日

緑茶を飲むだけの楽な脳梗塞予防法


Green tea consumption, abdominal obesity as related factors of lacunar infarction in korean women.
2011 8月  韓国




緑茶、肥満と女性のラクナ脳梗塞との関連について調べてみたそうな。


233人のラクナ脳梗塞の女性患者に面談を行い、

食習慣、喫煙、アルコール、病歴、生活習慣などを

聞き出し、健常な人204人の結果と比較分析した。



その結果、

緑茶を飲まない肥満女性に比べ

緑茶を飲む肥満でない女性はラクナ脳梗塞になりにくい傾向が見られた。



しかし年齢や食習慣も考慮に入れると

この傾向は必ずしも顕著ではないので

さらなる研究が必要であろう、


というおはなし。





緑茶の成分と効果・効能 by ITO EN

2011年8月5日

脳梗塞後の慢性疲労は自殺のサイン


Is fatigue associated with suicidality in stroke?
2011 8月   中国



脳卒中後の慢性疲労と自殺傾向との関連について調べたそうな。



急性期脳梗塞患者595人について、

発症3ヶ月時点での心理状態を検査して自殺傾向を評価した。

2011年8月4日

部屋が揺れる装置で転倒防止トレーニング


A computerized dynamic posturography (CDP) program to reduce fall risk in a community dwelling older adult with chronicstroke: A case report.
2011  7月  アメリカ



バランス検査機器:computerized dynamic posturography (CDP)(ダイナミック平衡機能測定装置)

を使って脳卒中患者のバランス機能が改善された事例の報告だそうな。



脳卒中後8年経過した61歳の患者について、

CDP装置を使った1日1時間のトレーニングを6週間行ったところ、

種々のバランス判定テストのスコアが急上昇した。

これで転倒のリスクも大いに減ることになるだろう、

というおはなし。




CDP装置はこんな外観
写真:CDP装置

検査時の様子

直リンク


感想:

なんどもなんども同じ検査をしていたら

いつしかそれに慣れてしまいスコアが向上する。


そのことをもって この検査機器はひょっとしたら

治療効果があるんじゃないだろうか… と思い始める。




TMSもただの検査機器だったのに

いつの間にか治療装置になっている。




おなじ匂いがする。

2011年8月3日

マウスの世界ではジジイの方が脳梗塞に強い


Functional recovery in aging mice after experimentalstroke.
2011 7月  アメリカ



脳卒中リハビリの動物実験にマウスが用いられることが多くなった。


若いマウスを使用することが圧倒的に多いので、

老齢マウスについて、その回復具合と評価方法を調べてみたそうな。



マウスを人為的に脳梗塞にしたあと、

棒登りや綱渡りなどの運動をやらせてもマウスはすぐに適応してしまい

回復の違いを評価することが難い。



一方、コーナーテストを行うと回復途上のマウスと

老齢マウス、健常マウスとの違いを明らかにすることができた。



老齢マウスは脳卒中にしたあと

最初の2週間は若いマウスにくらべ確かに回復が遅れる。



しかし最終的には同程度にまで回復することができた。



また、脳梗塞の大きさや脳萎縮の程度は老齢マウスの方が

若いマウスに比べずっと小さい
ことがわかった。



老齢マウスには脳梗塞に対する固有の生体反応があるのではないか、

というおはなし。

2011年8月2日

女性脳卒中患者はなぜか あまりご飯を食べない。


Eating difficulties among stroke patients in the acute state: a descriptive, cross-sectional, comparative study.


2011 7月  スウェーデン


脳卒中後の食事上の問題についてその男女差を調べたそうな。


104人の脳卒中患者について、

・82%に何らかの食事上の問題が見られた。

・66%がお皿の料理をうまく扱えない。

・55%が十分な量を食べられない。

・45%がちゃんと座っていられない。





特に女性では 男性に比べ、

・食べる量が非常に少なく、

・病状も重く、

・身体の機能回復が遅くQOLが低い、



ことがわかった。



女性脳卒中患者の食事にはもっと気を配ってあげる必要がある、


というおはなし。

2011年8月1日

アボカドを毎日食べて脳梗塞を蹴散らそう


Dietary Potassium Intake and Risk of Stroke: A Dose-Response Meta-Analysis of Prospective Studies.
2011  7月  スウェーデン



カリウムの摂取との脳卒中との関連について

過去の研究を再検証したそうな。



1966-2011の間で信頼の置ける10件の研究がみつかった。


26万人参加、8千件の脳卒中事例の再検証により、


カリウムの摂取が1日あたり1000mg増えるごとに

脳卒中リスクが11%減少することがわかった。



この傾向は 特に脳梗塞について顕著である、


というおはなし。





カリウムの多い食品は何がありますか?
Yahoo 知恵袋

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