~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2011年11月23日

『希望を持ちなさい』 → 『どこで買えるんですか?』


Understanding hope afterstroke: a systematic review of the literature using concept analysis.
2011  10月  ニュージーランド



希望を持っているひとは病気になっても忍耐強く

リハビリを続け回復も良い、と言われている。



脳卒中患者の"希望"について調べてみたそうな。



脳卒中患者の視点で、"希望"について言及している

研究論文を検索した。



その結果、

20件の研究論文が見つかった。


それらによると、希望にはつぎの3つの側面があった。


・心の状態としての希望

・回復目標としての希望

・努力過程としての希望





また、希望は良い回復結果をもたらし、

リハビリのヤル気の源になると考えられた、


というおはなし。






感想:

一見面白そうだったが、何が言いたいのかよくわからなかった。



希望を持つから回復が良いのか、

回復が良いから希望を持つのか?




有効な治療法がまったくないこの分野。


もはや希望にすがるしかない、ってことなのか…

2011年11月22日

超早期リハビリについて、専門家は概ね好意的


Does evidence really matter? Professionals' opinions on the practice of early mobilization after stroke.
2011  10月  スウェーデン




超早期リハビリについて専門家の意見を

まとめてみたそうな。


リハビリ学会に参加していた医師、看護師、療法士等へ

次のような内容のアンケート調査を行った。


1.脳卒中後、移動訓練はいつ始めればよいか。

2.超早期リハビリで予後は変わると思うか。

3.超早期リハビリの実施にはどんな根拠が必要か。





202名にアンケートした結果、

40%の専門家は発症後24時間以内に移動訓練を始める

超早期リハビリに好意的だった。


しかし脳出血患者については慎重で

24時間以降が良いとする意見が多かった。

また、7日以降を良しとする意見はなかった。



多くの専門家が超早期リハビリは運動機能、認知機能、

抑うつ症状に良い結果をもたらすと考えていた。



19%の専門家のみが超早期リハビリについて

懐疑的だった。



超早期リハビリの適用基準については

専門家の間で広く意見の相違があった、

より確かな根拠となる研究が必要である、


というおはなし。

2011年11月21日

復職のための有効なリハビリは、これといって ない


The Effect of Vocational Rehabilitation on Return-to-Work Rates Post Stroke: A Systematic Review.
2011  10月  オーストラリア




脳卒中患者の20%は労働可能年齢である。

脳卒中患者の復職リハビリの効果について調べたそうな。



研究データベースを使って、

復職リハビリに関する信頼のおける研究成果を厳選した。



その結果、

462人の被験者を含む6件の復職リハビリの研究事例が見つかった。


その復職率は12%-49%と幅があり、


どのリハビリ法が効果的であるかについては

結論がでなかった。



復職リハビリについての規模の大きい研究が必要である、


というおはなし。


2011年11月20日

脳卒中経験者は自動車運転をナメきっていることが判明


Self-evaluation of driving simulator performance afterstroke.
2011  10月  カナダ
脳卒中経験者の自動車運転に関する自己評価の精度について調べてみたそうな。


30人の脳卒中経験者と30人の健常人について、

・ドライビングシミュレータ検査

・神経心理テスト
を実施した。


事前予想、事後評価を申告させて、実際のスコアとのズレの大きさを評価し、自己認識障害の程度とした。


その結果、

脳卒中経験者はいずれの検査についても

自らの能力を著しく過大評価する傾向がみられた。




しかしながら、脳卒中経験者も健常者と同様に、事後に自身の能力を正しく評価しなおしてフィードバックできることもわかった。


この傾向は神経心理テストよりもドライビングシミュレータ検査の結果について顕著であった。


ドライビングシミュレータは脳卒中経験者の自己認識を改める良い機会になる安全な方法であることがわかった、


というおはなし。
図:脳卒中経験者の運転過信



感想:

そのとおり。


適性検査に合格して運転を再開した当初は自分の病状をナメきっていた。



崖から落ちそうになったり、駐車中の車にぶつかりそうになったりバイクに追突しそうになったりと
冷や汗ものの体験をいくつもした。

いまは反省し、もう そういうことはない。

2011年11月19日

アイパッチ療法で半側空間無視がいつの間にか改善する


Stimulating visual exploration of the neglected space in the early stage of stroke by hemifield eye-patching: a randomized controlled trial in patients with right brain damage.
2011  11月  イタリア



急性期脳卒中の半側空間無視患者への

右視野アイパッチ療法の効果を検証したそうな。



右脳損傷の脳卒中患者56人から

18人の半側空間無視患者を厳選して、


・10人には右視野アイパッチ療法

1日8時間×15日間 行った。


・8人は視野探索訓練を

1日40分間×15日間行った。




この治療の前後、及び7日後の回復具合を評価した。




その結果、

両グループで同じ程度に著しい改善がみられた。



右視野アイパッチ療法はアイパッチ眼鏡をかけて

生活するだけの簡単、人手いらずで経済的

かつ効果的な半側空間無視の治療方法である、


というおはなし。






感想:

これならおもちゃのメガネを買ってきて紙を貼るだけで作れる。



外出はお勧めできない。

2011年11月18日

血圧が高いひとは、他人の気持ちがわからない


Cardiovascular-emotional dampening: the relationship betweenbloodpressureand recognition of emotion.

Clemson researcher says high blood pressure may lead to missed emotional cues
2011  11月  アメリカ

血圧と共感能力との関係を調べたそうな。


アフリカ系アメリカ人106人について人の顔や文章から感情を読み取るテストを行い、

その際の血圧、末梢血管抵抗、心拍などを測定した。



その結果、

血圧や末梢血管抵抗が高くなるほど感情認識テストのスコアが低くなった。


投薬状況、心理状態、肥満程度などの要因を考慮に入れても、

感情認識テストのスコアは血圧や末梢血管抵抗が

上がるほど 低くなった。


高血圧の人は他人の感情を読み取る能力が低いため、人間関係やコミュニケーションに問題を抱える可能性が大きいことがわかった、



というおはなし。
写真:高血圧の感情受容能力


感想:

あぁ …

高血圧が原因だったのか…

2011年11月17日

脳卒中になりやすい血液型が判明!


Blood type may affect stroke risk, study finds
2011  11月  アメリカ 



脳卒中と血液型との関係を調べたそうな。


62000人の男性、28000人の女性を20年以上

追跡調査した結果、


この間に2901件の脳卒中があった。


血圧などの他の要因も考慮に入れてなお、


AB型の人はO型に比べ、男女問わず

26%ほど脳卒中になりやすい。


B型の女性も同年令のO型女性に比べ

15%ほど脳卒中になりやすい。



ということがわかった。



その仕組みについては未だ不明、


というおはなし。


感想:

わたしはB型。


是非、星座と脳卒中との関係についても調べていただきたい。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *