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2012年11月28日

リハビリウム"起立くん" が凄いと海外で話題に


Kinect game helps stroke victims walk again
2012  11月  オーストラリアのブログ




脳卒中患者の歩行リハビリ支援のゲームを日本の大学が開発したそうな。



キネクトセンサーを応用して九州大学が開発したゲーム(起立くん)

は 患者の起立動作を促すよう設計されている。



立ったり座ったりすることでゲーム中の樹が成長してゆき、

リハビリ意欲が持続する仕組み。


この樹のアイデアは "となりのトトロ" からヒントを得たという。




すでに80人を超える患者での検証実験も行われており、良好な結果が得られている。


このゲームは今年(2012)の12月に発売予定で、

価格は $1,166 - $1,748(10-15万円)になる、


というおはなし。





感想:

これ↓


たくさん売れるものではないから

15万円は良心的な価格だと思う。


欲しいと思うかは 別。


リハビリウム起立くん ホームページ

2012年11月27日

牛肉、ハム、ソーセージは脳梗塞のもと


Red and processed meat consumption and risk of stroke: a meta-analysis of prospective cohort studies.
2012  11月  中国


赤肉(牛肉、羊肉)、加工肉と脳卒中との関連を調べたそうな。


医学データベースから関連する過去の5つの研究を厳選した。

これら研究の患者データを統合し、

計23万人の被験者、9500件あまりの脳卒中事例を再解析したところ、


次のようになった。

・赤肉や加工肉を多く摂ると脳梗塞リスクが約1割増しになった。

・脳出血との関連は見られなかった。

・赤肉の摂取量が1日100g増えるごとに脳梗塞リスクが13%増加した。

・加工肉の摂取量が1日50g増えるごとに脳梗塞リスクが11%増加した。





過去の研究を再解析した結果、

赤肉や加工肉を摂ると脳梗塞リスクが高くなることがわかった



というおはなし。




感想:

これ↓思い出した。
牛肉を避けて脳卒中予防

【脳梗塞予防】 牛丼はやめて豚丼にしろ


2012年11月26日

脳出血の子供の予後について


Outcomes in Children With Hemorrhagic Stroke.
2012  10月  アメリカ
子供の脳出血の予後について調べてみたそうな。

脳出血で救命センターに入院した49人の子供の医療データを解析し、

患者と両親への面談を行い予後を調査した。


次のようになった。

・20人が脳出血で死亡した。

・生き残った者の多くは軽、中程度の神経症状だった。

・しかし、学業や身体機能に低下を来した者も多かった。

・血管奇形による患者の予後は非常に良かった。

・出血量が多かった者は予後も悪かった。

・入院初期の昏睡が必ずしも悪い予後につながるわけではなかった。


子供の脳出血死亡率は大人よりも低く、後遺症も比較的軽い。

しかし、学業能力の著しい低下を来す場合があることもわかった



というおはなし。
図:子供の脳内出血 予後


感想:

出血の場所によってはヤル気が吹き飛ぶから

学業成績の低下は全く不思議じゃない。


でも、それが悲しむべきことかどうかは考え方次第。



過去記事
子供の脳卒中、傾向と死亡率


2012年11月25日

両側性転移ですぐにリハビリ成果を出す方法について



Motor strategies and bilateral transfer in sensorimotor learning of patients with subacute stroke and healthy subjects. A randomized controlled trial.
2012  11月  イタリア


両側性転移は、例えば一方の手を使って学んだスキルが

もう一方の手に自動的にコピーされる性質を指し、

脳卒中患者の上肢リハビリの助けになるとして注目されている。


この性質をもう少し詳しく調べてみたそうな。




40人の脳卒中患者と40人の健常人を

2つのグループに分けて、

9つの穴に棒を挿すテスト(9ホールペグテスト)を

計2回させた。




各グループは次の順番でテストを行った。

・先に動きにくい方の手で1回、次によく動く方の手で1回。

・先によく動く方の手で1回、次に動きにくい方の手で1回。


各テストを完遂する時間、棒を挿すスピード、等を評価した。




結果は次のようになった。


・先によく動く手で行ったグループの方が、テスト完遂時間の合計が明らかに短かかった。


・先の回の動作方法が次の回の動作速度に影響していた。





よく動く手から、動きにくい方の手への両側性転移を観察できた。

両側性転移は必ずしも繰り返し練習から生じるものではなく、

その直前の動作に影響を受ける性質があることがわかった


というおはなし。

図:両側性転移


感想:

これ↓思い出した。
両側性転移で麻痺手が勝手に良くなるフシギ


[クロスエデュケーション OR 両側性転移]の関連記事



2012年11月24日

【Wii 対 プレステ】上肢リハビリに適したゲーム機が判明


Sony PlayStation EyeToy elicits higher levels of movement than the Nintendo Wii: implications for stroke rehabilitation.2012  11月  カナダ


最近では、バーチャルリアリティ技術を応用したゲーム機が

脳卒中リハビリ現場でも利用されている。



そこで、任天堂のWii とソニーのプレーステーションEyeToy とで、

どちらが上肢リハビリに適しているか実験してみたそうな。




成人の脳卒中患者と健常人 それぞれ10人ずつについて、

被験者の手首に加速度センサーを着けて

各ゲーム中の上肢運動の強さと量を計測した。

また、ゲームの感想や使い勝手についてアンケートをとった。



結果は次のようになった。

・使いやすさやゲームの楽しさの点で両ゲーム機でおおきな違いは見られなかった。

・健常者にとってはEyeToyの方がWiiよりもずっと大きな運動量になった。

・動きの強さは脳卒中患者も健常者も EyeToyの方が激しかった。





Wii も プレステEyeToy も脳卒中リハビリに使いやすい楽しいゲーム機である。

でも、EyeToyの方が よりおおきな運動量、運動強度を得られることがわかった



というおはなし。




感想:

プレーステーションEyeToy を知らなかった。


こんな感じ。


コントローラを握らないぶん有利なんだろな。

2012年11月23日

【ゾマホン】ベナン共和国の脳卒中事情


Stroke in sub-saharan Africa: an urgent call for prevention.
2012  11月  フランス



アフリカ、ベナン共和国の脳卒中事情について調べてみたそうな。


・脳卒中発生率は1000人中4.6人。

・人口900万人中、脳神経科は2施設のみ。

・総ベッド数はそれぞれ14床、6床で、

・脳卒中患者専用ベッドは2床のみ。

・MRIは無く、CTは3台あるが、

・血管治療を施す設備はない。






サブサハラ・アフリカの多くの国は

こんな感じで大変なんですよ



というおはなし。





感想:

ベナン共和国は駐日大使ゾマホンの故郷。



ちなみに

日本の脳卒中発生率はベナンの5分の1くらい。

CT台数は人口あたりで数100倍に相当。

2012年11月22日

ダメ。ゼッタイ。 → 若者の脳卒中予防


Trends in Substance Abuse Preceding Stroke Among Young Adults: A Population-Based Study.
2012  11月  アメリカ


成人脳卒中患者の5%は44歳以下の若者に相当している。

これら若年脳卒中のリスク要因として薬物乱用がある。

そのトレンドを調べてみたそうな。



1993→2005の若年脳卒中患者798人について

患者医療データを解析したところ、

次のようになった。



・喫煙、アルコール、違法ドラッグの乱用は女性よりも男性、白人よりも黒人に多く見られた。

・これら薬物の乱用者割合は45%→62%に増加した。

・特に、違法ドラッグは3.8%→19.8%に激増していた。

・若年脳卒中患者の半数は喫煙者で、5分の1は違法ドラッグ乱用者だった。




若年脳卒中患者の薬物乱用は珍しくないことがわかった。

若い脳卒中患者が入院して来たら、この辺の指導をきちんとしないとね



というおはなし。





ダメ。ゼッタイ。


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