~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2013年1月18日

失語症が治るスピーチ・エントレインメントとは


New technique helps stroke victims communicate
2013  1月  アメリカ



南カルフォルニア大学が、失語症を改善する新しい方法を見つけたそうな。



スピーチ・エントレインメント テクニックは

他の人が話す声をヘッドフォンに、

口の動きの映像をアイポッドタッチに映して

患者に真似させるという訓練法である。




この訓練を脳卒中で運動性失語(ブローカ失語)になり

22年間うまく話せなかった爺ちゃんに施したところ、

下のビデオ(2分間)のようになった、

というおはなし。






感想:

このテクニックを開発した大学教授のドヤ顔。

この種の劇的ビフォーアフター映像で人を信用させようとするのは

地位ある人としてあまり上品ではないと思った。

2013年1月17日

【21世紀】脳卒中リハビリ7つのトレンド


Seven capital devices for the future of stroke rehabilitation.
2012  12月  イタリア


将来の脳卒中リハビリを担う主要な最新装置を7種類、まとめてみたそうな。


1.ロボット
上下肢の外骨格ロボットなど。

2.ブレインコンピュータインターフェース
脳波や近赤外線をつかった装置。
写真:BCI



3.非侵襲脳刺激
磁気刺激や直流電気刺激など。
写真:TMS



4.神経機能代替
FES(機能的電気刺激装置)など。

5.バーチャルリアリティ

写真:VR



6.装着型機器
加速度計などの装置。



7.タブレットPC



これらを患者の状況に合わせて使い分けてゆきましょう

というおはなし。




感想:

画像は関連するものをテキトーに探して貼った。


タブレットPCを使ったリハビリアプリってほとんど目にしないけど、

STの検査の類はかなり楽しくなると思った。

2013年1月16日

脳卒中予防になる果物が判明


Total and specific fruit and vegetable consumption and risk of stroke: A prospective study.
2012  12月  スウェーデン



果物、野菜と脳卒中との関連を調べたそうな。



健康な男女74961人に食事アンケートを取り、

その後10.2年間の脳卒中の有無を追跡調査し、関連を解析した。


次のようになった。

・この間に4089件の脳卒中があった。

・内訳は、脳梗塞3159件、脳内出血435件、クモ膜下出血148件だった。

・果物、野菜を多く摂る人の脳卒中リスクはほとんど摂らない人より13%低かった。

・高血圧がないとこの関連はより顕著だった。

・特に、リンゴや梨、緑葉野菜が多いと脳卒中リスクが低下した。





果物、野菜を摂る量が増えると脳卒中リスクが低下した。

特にリンゴ、梨、緑葉野菜が効果的だった



というおはなし。

写真:りんご梨

感想:

どうやらリンゴと梨↓は定番のようだ。

梨とリンゴで脳卒中予防



2013年1月15日

非デブ男性が肉を多く摂ると脳卒中になる


Heme Iron Intake and Risk of Stroke: A Prospective Study of Men.
2013  1月  ポーランド



鉄分の摂取と脳卒中との関連を調べてみたそうな。



45-79歳の健康な男性38859人について、12年近く追跡調査した結果、


次のようになった。


・この間に3097件の脳卒中があった。

・2482件が脳梗塞、450件が脳内出血だった。

・ヘム鉄を多く摂る人の脳卒中危険率は約2割増しだった。

・肥満でない人に限定すると、その危険率は4割増しになった。

・非ヘム鉄の摂取量と脳卒中との関連は見られなかった。





正常体重の男性がヘム鉄を多く摂ると

脳卒中リスクが増加することがわかった



というおはなし。




感想:

ヘム鉄は主に赤肉(牛肉、豚肉)に多く含まれている。

非ヘム鉄は肉以外に由来する鉄分。

やたら肉を食べる人は脳卒中になりやすいってことと理解した。

この記事↓の意味がわかった気がする。

【初耳】鉄を多く摂る日本人男性は、脳卒中で死亡することが判明



2013年1月14日

毎日1個の玉子が脳出血予防になる


Egg consumption and risk of coronary heart disease and stroke: dose-response meta-analysis of prospective cohort studies.
2013  1月  中国



玉子の摂取量と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


データベースから関連する世界の研究論文を厳選して記録を統合、再解析した。

次のようになった。

・7500件の脳卒中事例を含む、400万人年の被験者記録が得られた。

・玉子の摂取量と脳卒中の発生との間に線形的な関連はなかった。

・脳出血に限定すると、玉子をたくさん摂る人の脳出血リスクは25%低下した。





1日に1個玉子を摂るくらいでは脳卒中に影響はなかった。

ただし、脳出血のリスク低下が見られたのでさらなる研究が期待される



というおはなし。

2013年1月13日

脳梗塞死亡率が7月に高い ←研修医のせいなのか?


Seasonal Variation in 30-Day Mortality After Stroke: Teaching Versus Nonteaching Hospitals.
2013  1月  アメリカ


一般に、教育研究病院が研修医の採用を始める7月に

院内死亡率が上昇することが知られている。


脳梗塞患者についても同様の傾向があるのか調べたそうな。



1999-2006の健康保険記録から65歳以上280万人余りの

脳梗塞患者データを抽出し、月ごとの院内死亡率との関連を解析した。



次のようになった。

・51.7%は教育研究病院に入院していた。

・院内死亡率に季節的な変動が見られた。

・冬に高く、夏に低いという傾向が毎年見られた。

・しかし、7月に小さな死亡率のピークがみられた。

・年を経るごとに死亡率は減少したが同様の季節変動は見られた。

・この季節変動は教育目的の病院も、研修医を採らない病院も同じだった。




脳梗塞患者の院内死亡率は年々減少傾向にあるが、

1月と7月に高くなるという季節変動はいまだ存在している。

特に7月の小ピークは研修医の採用によるものとは考えにくい



というおはなし。



感想:

今回は死亡率であって発症数ではない。

過去の記事↓を思い出した。
脳梗塞の季節がやってまいりました。 水分、すいぶん

3月の月曜、カラッとした晴天日には脳梗塞に注意

1月の憂うつな月曜日には脳卒中に注意

脳出血が増える季節 それは...


2013年1月12日

脳卒中後ウツで死亡リスク3倍以上


Depressed stroke survivors may face triple the risk of death
2013  1月  アメリカ



来週の米国神経学会で発表予定の研究だそうな。


脳卒中後のウツと死亡リスクとの関連を、

25-74歳の10550人について21年間調査したところ、


次のようになった。


・73人は脳卒中になったがウツはなかった。

・48人は脳卒中になり、ウツにもなった。

・8138人は脳卒中にもウツにもならなかった。

・2291人は脳卒中にならず、ウツになった。


・関連する要因を考慮にいれて解析の結果、

・脳卒中後ウツになった人は、脳卒中でもウツでもない人に比べ

・何らかの原因で間もなく死んでしまうリスクが3倍、

・脳卒中が原因で死ぬリスクは4倍だった。





脳卒中患者のウツを早く見抜き対処することが重要かも


というおはなし。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *