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2014年4月4日

高齢者の自殺の動機 ダントツNo.1は脳卒中と判明!


Health status and suicidal ideation in Korean elderly: the role of living arrangement.
2014  4月  韓国

韓国での近年の自殺者の増加は 主に高齢者で起きている。

そこで高齢者の自殺願望と身体的、心理的要因との関連を調べてみたそうな。


65歳以上の1743人について行ったアンケート調査の結果を解析したところ、


次のようになった。

・脳卒中経験と自殺願望の非常に強い関連が突出して目立っていた。

・日常動作の制限、抑うつ体験、高ストレスが自殺願望と強く関連していた。

・この関連は1人暮らしか否かに依らなかった。



脳卒中経験者で日常動作に障害のある人への自殺予防対策が必要だろう、


というおはなし。

図:自殺率 国別
by wikipedia


感想:

自殺率世界第3位の韓国からの報告だけにすごい説得力だ。

2014年4月3日

栄養失調になる割合と原因


The Long-term Nutritional Status in Stroke Patients and its Predictive Factors.
2014  3月  フランス

脳卒中後の栄養失調は珍しくなく予後に悪影響を与える。

そこで長期的な体重変化とその要因を調べてみたそうな。


71人の脳卒中患者について、
*入院直後、退院時、1年後、2年半後の体重
*栄養失調の有無
*関連要因
を調査した。


次のようになった。

・脳卒中専門病棟で体重が4.0kg減少した。

・リハビリ病院に移ると2.0kg増加した。

・そして時間をかけて徐々に元の体重に近づいた。

・最終的に、40.1%が元の体重を下回った。

・38.0%は発症前より大きく体重が増えた。

・21.1%は比較的安定していた。

・体重変化の要因は、食べ物への嗜好の変化だった。

・47.9%が栄養失調で、食事量の減少、施設への入所、糖尿病と関連があった。


栄養失調はよくあることで、食事量の減少や食べ物への嗜好の変化が原因と考えられた、


というおはなし。

2014年4月2日

ダイエットドリンクで脳卒中死亡者が続出?


Diet drinks raise heart concern in postmenopausal women
2014  4月  アメリカ

米国心臓病学会で発表された研究成果。
人工甘味料を使ったダイエットドリンクと脳卒中や心臓病との関連を女性について調べたそうな。

平均年令63 閉経後の女性60000人を8.7年間追跡調査したデータを解析した結果、


次のことがわかった。

・1日に2-3缶のダイエットドリンクを飲んでいた者の8.5%が脳卒中や心臓病で死亡した。

・この関連は、
週に5-7缶飲む場合では6.9%の死亡に、
週に1-4缶飲む場合では6.8%、
月に3缶未満の場合では7.2%に相当する。

・因果関係は不明。


ダイエットドリンクをほとんど摂らない女性に比べ1日に2-3缶飲む女性は脳卒中や心臓病で死亡するリスクが50%ほど高い、

というおはなし。


感想:

以前の記事を思い出した。
毎日のダイエットコーラでカロリーオフ! → 脳卒中で入院

ダイエットコーラを毎日飲むと脳卒中になることが判明

2014年4月1日

乗馬セラピーとトレッドミル 比べてみた


Effects of hippotherapy on recovery of gait and balance ability in patients with stroke.
2014  2月  韓国

乗馬セラピーが脳卒中患者の歩行とバランス能力の改善に効果的か調べてみたそうな。


30人の脳卒中患者を乗馬セラピーグループ、トレッドミルグループに分け、8週間の訓練を行った。


次のようになった。

・乗馬セラピーグループでバランス能力、歩行速度、歩幅対称性が大きく改善した。

・一方トレッドミルグループでは歩幅対称性のみ大きく改善した。


乗馬セラピーは脳卒中リハビリの役に立つかも知れない、


というおはなし。



感想:

トレッドミルって広い場所を必要としない、人手を省けると言った点がメリットなのに、でかい馬を飼って乗せて散歩させる...そんなものと比較するのはどういうことなの?って印象。


過去の乗馬セラピー記事を思い出した。
乗馬セラピーでQOLが改善する

【ガンナムスタイル】韓国の乗馬マシンセラピーで脳卒中リハビリ

乗馬セラピーで片麻痺リハビリ

2014年3月31日

ボディアウェアネス療法の脳卒中リハビリ効果とは


Body awareness therapy in persons with stroke: a pilot randomized controlled trial.
2014  3月  スウェーデン

ボディアウェアネス療法の脳卒中歩行リハビリへの効果を調べてみたそうな。

発症後6ヶ月以上で100メートル程度は歩くことのできる脳卒中患者46人について、
*週1回×8週間のボディアウェアネス療法のグループと
*なにもしない比較グループに分けた。

その後、バランスや歩行能力等を評価、比較した。


次のようになった。

・両グループ共に歩行能力に改善があった。

・しかしグループ間で明らかな違いは見られなかった。


8週間のボディアウェアネス療法は脳卒中歩行リハビリについて特筆すべき効果は確認できなかった、


というおはなし。

写真:ボディアウェアネス療法


感想:

ボディアウェアネス療法を初めて知った。

日本での事例は?だけど、海外では盛んなようだ。

多分に心理的要素を含んだ 理学療法のひとつの考え方らしい。

ボバースとか促通とか なにかそういう漠としたものと並ぶ印象を持った。

2014年3月30日

ゲームリハビリの現状


Commercial gaming devices for stroke upper limb rehabilitation: A systematic review.
2014  3月  イギリス

任天堂Wiiやソニーのプレイステーションなど商用ゲーム機を、脳卒中リハビリのシーンで積極的に利用しようとするあらたな動きがある。

それら活用報告が数多く上がってきているのでまとめてみたそうな。


医学研究データベースから2人の評価者によって 関連する研究を厳選し、内容を吟味した結果、


次のようになった。

・215人の被験者を含む19件の研究がみつかった。

・いずれの研究も小規模なものが多く、一般化した結論を出せるほどのものではなかった。

・ほとんどの被験者はゲームリハビリを楽しみ、週180分の訓練になんの問題もないと考えられた。

・特に上肢の運動機能の改善に適していた。

・日常生活への影響や被験者の訓練体験理解を対象とした研究はほとんどなかった。


商用ゲーム機を使うと上肢の高強度訓練が可能である。しかしそのリスクや日常生活、上肢運動機能への影響について 信頼性の高い結論はまだ得られていない、


というおはなし。

2014年3月29日

ニュージーランド名物キウイフルーツは血圧にイイのか


Daily kiwifruit consumption did not improve blood pressure and markers of cardiovascular function in men with hypercholesterolemia.
2014  3月  ニュージーランド

果物や野菜の豊富な食生活は高血圧の予防と治療に重要である。キウイフルーツはアンギオテンシン変換酵素の抑制効果を持ち、血圧コントロールに適していると言われている。

そこで1日2個のキウイフルーツが血圧を改善するものかどうか調べてみたそうな。


高コレステロール血症の男性85人について、健康的な食生活を4週間実行させた。
そのうちの2週間を、キウイフルーツを1日2個摂るグループとそうでないグループに分けて血圧や心機能を測定、運動状況も調査した。


次のようになった。

・被験者の44%は正常血圧、51%が前高血圧だった。

・80%以上に1日30分以上の活発な身体活動があった。

・グループ間で血圧、心拍などの点で明らかな差は見られなかった。


1日に2個のキウイフルーツを摂っても血圧への特別な影響は確認できなかった、


というおはなし。

写真:キウイ

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