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2025年5月4日

ミラーセラピーを拡張現実で強化!?──脳卒中リハビリに革命の波

元
2025  5月  中国


脳卒中のリハビリでは、手足の動きやバランスの回復、麻痺した腕をふだんの生活で使えるようにすることがとても大切である。

これまでミラーセラピーは、脳のはたらきを活性化する方法として知られてきた。一方、最近では拡張現実(AR)という技術を使ったリハビリが注目されている。

そこで、ミラーセラピーを先に行ってからAR訓練を組み合わせる方法が、クリニックと自宅のどちらでより効果的かを比べてみたそうな。

2019年7月6日

クロスエデュケーション+ミラーセラピーで背屈筋アップ

元
Unilateral dorsiflexor strengthening with mirror therapy to improve motor function after stroke- A pilot randomized study
2019  7月  アイルランド

クロスエデュケーションは片側の手脚を鍛えると もう片方の手脚にも筋力増強効果が現れる現象で、脳卒中患者の下肢では30%を超える背屈筋力向上の報告もある。

いっぽうミラーセラピーではミラーニューロンシステムの活性化により両側の一次運動野の働きが強化され、さらに鏡像による感覚フィードバックは脳半球抑制バランスを改善するという。

これまでクロスエデュケーションとミラーセラピーを組み合わせた研究は少ないので、下肢についてその効果をくわしくしらべてみたそうな。



平均年齢62の慢性期の脳卒中経験者35人について、
クロスエデュケーションのみ、と
クロスエデュケーション+ミラーセラピー、の2グループにわけた。

非麻痺足首の背屈筋アイソメトリックトレーニングを週3回x4週間おこなった。

最大随意筋力 MVC、
歩行速度 10-m walk test,
timed up and go (TUG),
Modified Ashworth Scale (MAS),
London Handicap Scale (LHS)
をトレーニング前後で測定したところ、



次のようになった。
・31人が訓練を完遂し、有害事象はなかった。

・クロスエデュケーション+ミラーセラピーグループで、歩行速度のあきらかな向上(0.09m/s)がみられた。

・歩行速度を除いていずれの項目もグループ間での有意な差はなかった。

クロスエデュケーションにミラーセラピーを組み合わせた訓練は、麻痺側の訓練がむつかしい患者の運動機能を改善できるかもしれない、


というおはなし。

図:ミラーセラピーとクロスエデュケーション



感想:

効果のほどはそれほどではないにしても、麻痺側をひたすら訓練させるような考え方にくらべたらずっと好感がもてる。
ミラーセラピーは両側性転移を促す

ミラー訓練がクロスエデュケーションを強化する...

上肢ミラーセラピーの効果的なやり方

2014年9月22日

CIミラーセラピーの効果とは

元
Effect of constraint-induced movement therapy and mirror therapy for patients with subacute stroke.
2014  8月  韓国

CIセラピーにミラーセラピーを加えてみたときの効果を調べてみたそうな。


亜急性期の脳卒中患者26人を次の3グループに分けた。

*通常リハビリ+CIセラピー+ミラーセラピー
*通常リハビリ+CIセラピー
*通常リハビリ

2週間の訓練の後、上肢機能を7種類の指標で評価、比較した。


次のようになった。

・CIセラピーを行ったグループは通常リハビリグループよりも高い改善度を示した。

・さらにCIセラピーにミラーセラピーを組み合わせたグループはCIセラピーのみのグループよりも box and block test, 9-hole Pegboard test, grip strengthの3テストで優れたスコアを出した。


CIセラピーにミラーセラピーを組み合わせるとCIセラピーのみ よりも効果的である、


というおはなし。
CIミラーセラピー


感想:

よく見ると
「実験意図をよーく理解したやる気マンマンの患者を選んだ」って書いてある。しかもCIセラピーなので最初から指が動く患者のみを対象にしているし、、

なるほどこういう結果が出てもなんの不思議もない。

2013年12月16日

ミラーセラピーは左右の区別もできないほどのボケ患者にのみ効くものなのか?

元
Left/right judgement does not influence the effect of mirror therapy after stroke.
2013  11月  デンマーク

左右の判別能力とミラーセラピーの効果との関連について調べてみたそうな。


発症後ひと月前後の脳卒中患者36人について、
ミラーセラピーの直前に手の写真を見せて、左右どちらの手であるかを判断する能力を測定した。

ミラーセラピーの前後で手の運動機能と2点識別能を評価した。


次のようになった。

・左右判別能と手の運動機能、2点識別能との間に関連はなかった。

・31人の被験者は悪影響なしにミラーセラピーを終了した。


左右判別能はミラーセラピーの効果に影響はなかった。ミラーセラピーの前に左右判別能力を調べる必要はないと考える、


というおはなし。

写真:ミラーセラピー


感想:

ミラーセラピーは、左右の区別もできなくなっているほどに認知機能に障害のある患者が、療法士さんに言いくるめられて治ったような気になっている "わけではない"って言いたいんだろな...と思った。

2016年11月3日

ミラーセラピー vs 神経筋電気刺激 vs 理学療法

元
Comparison of the effects of mirror therapy and electromyography-triggered neuromuscular stimulation on hand functions in stroke patients: a pilot study.
2016  12月  トルコ  

ミラーセラピーと神経筋電気刺激の上肢リハビリ効果を比べてみたそうな。


平均年齢58、発症5ヶ月前後の脳卒中で上肢麻痺の患者24人を、
ミラーセラピー、神経筋電気刺激、通常リハビリ(理学療法)のみの3グループに分けた。

1回30分x週5日x3週間の治療をおこなった。

ミラーセラピーグループのみ自宅へも持ち帰り訓練を続けた。


次のことがわかった。

・手首の伸展範囲と握力について 通常リハビリグループはまったく改善がなかった。

・ミラーセラピーと神経筋電気刺激グループでは上肢運動機能と握力、手首可動域に改善が見られた。

・さらにハンドスキルはミラーセラピーのほうが神経筋電気刺激よりも明らかに向上していた。

ミラーセラピーは通常リハビリに優れているばかりか神経筋電気刺激よりも効果的かもしれない。これはミラーセラピーが自宅へ持ち帰り可能だからではないか、、


というおはなし。
図:Adnan Menderes University

感想:

ミラーセラピーのようにいまだ効果のさだかでない治療法であっても、長時間取り組むことができさえすれば標準治療や先端機器治療をしのぐことができる
ってことなのかね。

2017年10月23日

メンタルプラクティスとミラーセラピーのちがい

元
Immediate effect of mental practice with and without mirror therapy on muscle activation in hemiparetic stroke patients.
2017  10月  ブラジル

メンタルプラクティスとミラーセラピーは実際の運動をともなわないという点で共通している。

これらの違いをさぐるべく、筋肉反応を測定してみたそうな。


脳卒中で上肢麻痺の男女4人ずつについて、

a)手首を曲げるイメージを繰り返す。(メンタルプラクティス)
b)麻痺手を隠すようにおいた鏡の前に健常手を置き、鏡に映る手首曲げ動作を麻痺手の動きであると考える。(ミラーセラピー)
c)実際に手首を曲げる。

これら3つの動作時の筋電図をとり比較した結果、


次のようになった。
・実際の動作よりもメンタルプラクティスとミラーセラピー時に筋電活動が大きかった。

・メンタルプラクティスとミラーセラピーで筋電活動の大きさに明らかな差はなかった。

・これらの反応は麻痺手および健常手にも同様に観察できた。

メンタルプラクティスとミラーセラピーで筋電活動にすぐに反応がでた。その反応の大きさに両者の違いはなかった、


というおはなし。
図:メンタルプラクティスとミラーセラピー

感想:

ようするにミラーセラピーはメンタルプラクティスとおなじ。
鏡に映すのはイメージしやすくするための方便であって、ミラーニューロンがどうのこうのはあとづけの理屈にすぎない。

2018年7月23日

コクランレビュー:ミラーセラピーの効果は?

元
Mirror therapy for improving motor function after stroke
2018  7月  ドイツ

脳卒中患者のミラーセラピーは 手足のあいだに立てかけた鏡に映る健常側の動きを正常動作と錯覚させることで脳を刺激して運動や感覚、疼痛、視野の改善を期待するものである。

ミラーセラピーがほんとうに運動や日常生活動作、疼痛、半側空間無視の改善になるものなのかこれまでの研究をまとめてみたそうな。


関連する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者1982人を含む62(うち57はランダム化比較試験)の研究がみつかった。

・ミラーセラピーの施行条件は平均すると1回30分間x週5回x4週間 だった。

・ミラーセラピーでは上下肢の運動機能と日常生活動作が改善し、慢性期でも効果があった。

・疼痛緩和にも効果があったがおもに複合性局所疼痛症候群の場合だった。

・半側空間無視への効果は確認できなかった。

・運動機能への効果は6ヶ月持続するものもあった。

・有害事象の報告はなかった。

脳卒中患者へのミラーセラピーでは運動機能と日常生活動作の改善に中レベルのエビデンスがあった。しかし疼痛や半側空間無視緩和のエビデンスレベルは低かった、


というおはなし。
図:ミラーセラピー脳卒中

感想:

ミラーセラピーは問題を直接解決しようとするものではなくて、治ったと勘違いさせることが発想のベースになっている。

例えると「プラシーボ効果」にも似ているんだけど、最初っから偽の訓練であることを公言している点がちがう。

たとえ偽物であっても確信的だと 一周回って「本物」扱いされる良い例なのではないか、、と思うんだ。

2014年10月21日

最先端医療機器MEG(脳磁図)でミラーセラピーの効果を確認した

元
Cortical Mechanisms of Mirror Therapy After Stroke.
2014  10月  イギリス

ミラーセラピー中の脳の変化を、脳磁図(MEG)を使って調べてみたそうな。


10人の脳卒中片麻痺患者と13人の健常者について、次の2つの条件下で両手運動をしているときの運動野の事象関連同期信号(15-30ヘルツ)を測定した。

*両手を直接目で見て運動   または
*麻痺手の横に置いた鏡の像をみながら運動(ミラーセラピー)


次のようになった。

・健常者では事象関連信号の左右対称性はミラーセラピー時も変わらなかった。

・患者では事象関連信号が全体的に弱かったが、非損傷側の脳半球で信号が大きかった。

・ところがミラーセラピー中には この左右の信号がより対称的になった。

ミラーセラピーは脳卒中患者の脳の働きの非対称性を正すように作用するのではないか、


というおはなし。
MEG

感想:

MEGの脳卒中ミラーセラピーは初めてみた。おもしろい。

2017年8月27日

タブレットPCをつかった顔面麻痺のミラーセラピー

元
Effects of Mirror Therapy Using a Tablet PC on Central Facial Paresis in Stroke Patients.
2017  8月  韓国

脳卒中のあとよだれが垂れたり、口から食べ物がこぼれる、ことばが不明瞭になるなど中枢性顔面神経麻痺の症状を示す患者はすくなくない。

この問題にたいして口腔顔面運動訓練が勧められているが効果はいまひとつである。

こんかい、ミラーセラピーを組み合わせてさらなる改善を試みたそうな。


脳卒中患者21人について1回15分間の口腔顔面運動訓練を、2回/日x14日間行った。

このとき10人の患者グループはミラーセラピーを併用した。

ミラーセラピーでは、タブレットPCの自撮りモードを左右反転するアプリで自分の顔を映し、さらに画像の麻痺側をおおいかくして あたかも麻痺していないかのように見える工夫をした。

顔面麻痺の評価はHouse-Brackmann法を用い、笑ったときの口角から耳たぶまでの距離の変化も測定した。


次のようになった。

・両グループともに顔面麻痺の程度と顔の運動量のおおきさが改善した。

・とくにミラーセラピーグループでの改善程度が著しかった。

タブレットPCを用いたミラーセラピーは脳卒中後の顔面神経麻痺によいかも、


というおはなし。
図:中枢性顔面神経麻痺のミラーセラピー タブレットPCを使って

感想:

これを機に意識してスマホ自撮りやってみた。シャッター押すまでは鏡を見てるのと同じで、撮った写真はその左右反転になってる。

つまり撮るまでは鏡像になるように あえて左右を反転していたんだな。気が付かなかったよ。

2013年3月17日

リハビリのついでのミラーセラピーが思いのほかよかった

元

The value of adding mirror therapy for upper limb motor recovery of subacute stroke patients: a randomized controlled trial.
2013  3月  イタリア



通常の上肢リハビリにミラーセラピーを足してみたそうな。


発症4週間以内の脳卒中患者26人を、ミラーセラピーあり、なしのグループに分けた。

ミラーセラピーは30分間、通常の上肢リハビリも行った。

1ヶ月後、改善程度を3種類のテストで評価した。



次のようになった。

・いずれのグループも大きく改善した。

・特に、ミラーセラピーありグループはすべてのテストで優れていた。

・副作用に類することは起きなかった。





ミラーセラピーはシンプル、低コストで有効な上肢リハビリ法であることがわかった、


というおはなし。


写真:ミラーセラピー

2012年1月23日

ミラーセラピーで脳回路が再編されることが判明

元
Functional Plasticity Induced by Mirror Training: The Mirror as the Element Connecting Both Hands to One Hemisphere.
2012  1月  ドイツ
ミラーセラピーには損傷していない側の脳の運動野が重要な役割を担っていると考えられる。

これを検証してみたそうな。


健常人を13人ずつ、

・ミラーセラピーグループと
・比較グループに分けた。

両グループで右手を使って、棒やビー玉を移動させる訓練を1日20分、4日間続けた。

ミラーセラピーグループには被験者の正面、直角に鏡を置いて、左手が動いているかのように見えるようにした。
比較グループにはただの板を置いた。

訓練後、棒やビー玉を時間内にいくつ動かせるかを測定した。

また、脳機能MRIを撮影して、訓練前後での脳の活動領域の変化を確認した。


その結果、
・右手での移動本数は両グループで違いはなかった。
・訓練していない左手での成績がミラー療法グループで著しく良かった。
・ミラーセラピー訓練固有の左脳運動野の働きが見られた。

ミラーセラピーによって脳の働きに変化が生じることがわかった、

というおはなし。
写真:ミラー療法

2012年4月8日

韓国のミラーセラピーは絶大な効果があるらしい

元
The Mirror Therapy Program Enhances Upper-Limb Motor Recovery and Motor Function in Acute Stroke Patients.
2012  3月  韓国



ミラーセラピーの脳卒中後 上肢リハビリ効果を検証してみたそうな。



26人の発症後6ヶ月以内の脳卒中患者を

・ミラーセラピーグループ

・普通のリハビリのみの比較グループ

に分けた。

ミラーセラピーは1日25分x2回x4週間行い、

その後の回復程度を比較した。




その結果、

ミラーセラピーグループでは、

・フーゲルマイヤーアセスメントスコア

・ブルンストロームステージスコア

のいずれも、

比較グループの2-3倍を記録した。



ミラーセラピーで脳卒中患者の上肢運動機能が

著しく改善されることがわかった、


というおはなし。





感想:

これまでにないミラー療法絶賛論文。

ここまで好成績が出ると、かえって???と感じる。


2012年9月12日

ミラーセラピーの最新成果: 麻痺していた手が…

元
Mirror therapy for patients with severe arm paresis after stroke - a randomized controlled trial.
2012  9月  ドイツ



上肢麻痺の脳卒中患者へのミラーセラピーの効果について調べてみたそうな。


発症3ヶ月以内の重度の上肢麻痺の脳卒中患者60人について、


・個別のミラーセラピー

・グループミラーセラピー

・ミラーなしの比較グループ


に分け、

運動機能、自立度、生活の質、空間無視の程度

について調べた。



5週間の訓練の後、

次のことがわかった。


・グループ間で運動機能関連の違いはほとんど無かった。

・個別ミラーセラピーで空間無視が若干改善した。





ミラーセラピーでは麻痺した上肢の運動機能、

自立度、生活の質は全く改善しなかった
、



というおはなし。

2026年10月25日

ミラーセラピーで腕は動く、でも手は使えない?――脳卒中リハ21試験の意外な結論

元
2026  10月  中国


脳卒中後の上肢麻痺に対して、鏡に映した健側の手の動きを麻痺側の動きとして錯覚させる「ミラーセラピー(鏡療法)」が用いられている。

しかし、腕全体だけでなく、肩・肘・手首・手指のそれぞれにどの程度の効果があるのかは十分に明らかでなかったのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年8月22日

ミラー療法 3つの重要ポイント

元
How to perform mirror therapy after stroke- Evidence from a meta-analysis
2019  8月  ドイツ

ミラーセラピーが誕生して20年、この間に62のランダム化比較試験が行われ効果を肯定するおおくのエビデンスが蓄積された。

しかしミラーセラピーをもっとも効果的におこなうためのプロトコールについてはいまひとつはっきりしていない。

そこで、脳卒中患者への上肢ミラーセラピーについてのこれまでの研究をメタアナリシスして効果的なやり方をあきらかにしてみたそうな。



関係するこれまでの研究を厳選してデータを統合再解析した。

とくに いまだ考え方のおおきく異なる3つのテーマ、
1)ミラーのおおきさ?
2)麻痺手も訓練するべきか?
3)手を映すだけでオブジェクト操作をしなくてもいいのか?
についてしらべた。



次のことがわかった。

・コクランレビューされた51のランダム化比較試験からさらに32に絞り込んだ。

・おおきなミラーのときにより効果的だった。

・動かすのは麻痺のない手だけで、麻痺手は動かさないほうが効果的だった。

・手をミラーに映せばよく、カップを持たせるなどの行為はさせないほうが効果的だった。

・これらの差は統計学的有意というほどではなかった。

脳卒中の上肢ミラーセラピーでは、麻痺手はそのままに おおきなミラーに健常手のみを映してオブジェクト操作はしないことが より効果的と考えられた、


というおはなし。

図:ミラーセラピー3つのポイント



感想:

麻痺手をうごかすことなく、イメージをふくらませるためにミラーを用いる。まさに↓。
エビデンスレベルⅠ 推奨度Aの脳卒中リハビリ法とは

2016年3月18日

下肢のミラーセラピーをfMRIで観察してみた

元
The neuronal correlates of mirror therapy: a functional magnetic resonance imaging study on mirror-induced visual illusions of ankle movements.
2016  3月  中国

脳卒中患者へのミラーセラピーは効果的であるとされているが そのメカニズムはよくわかっていない。

そこで下肢のミラーセラピーを脳機能MRIで調べてみたそうな。


健常者5人と左片麻痺の脳卒中患者5人について、

右足首の屈伸運動の鏡像が左足に重なるよう設定し、鏡の有無で脳の活動状況がどう変化するか実験したところ、


次のことがわかった。

・鏡像ありの場合、健常者では両側の運動野に強い活動があった。

・脳卒中患者の場合も同様に、損傷脳側の運動野、後頭部、前頭前部の脳皮質にも明らかな活動を確認した。

足首のミラーセラピーが脳卒中患者の損傷脳側の感覚運動野の活動を促した、


というおはなし。

写真:下肢のミラーセラピー


感想:

ホントかな?と思って原文みたんだけど図貼り間違えてるとしか思えないんだよな、、、

[ミラーセラピー 下肢]の関連記事

2015年12月31日

ミラーセラピーは早く始めた方がいいのか?

元
The effects of very early mirror therapy on functional improvement of the upper extremity in acute stroke patients.
2015  11月  トルコ

脳卒中上肢麻痺へのミラーセラピーの効果を、発症後早い時期に適用した場合で調べてみたそうな。


発症後10日前後の8人の脳卒中患者を2グループに分け、一方にはミラーセラピーを施した。

両グループには通常のリハビリも併行した。

これらを3週間継続したのち 上肢の感覚運動機能を比較したところ、


次のことがわかった。

・一連の治療後、両グループで有意な改善の差はなかった。

・ミラーセラピーグループに有害事象はなかった。

脳卒中発症後 早期の上肢ミラーセラピーに特筆すべき効果は確認できなかった、


というおはなし。

写真:ミラーセラピー


感想:

ふつーに考えたら早い方が効果的。

CI療法もそうなんだけど、早期に適用すると効果がない治療法っていうのはメンタル効果がとても大きいんだと思う。

2014年6月29日

触覚刺激をしながらミラーセラピーをやってみたら…

元
Effect of mirror therapy combined with somatosensory stimulation on motor recovery and daily function in stroke patients: A pilot study.
2014  6月  台湾

ミラーセラピーに触覚刺激を組み合わせたときの効果を調べてみたそうな。


脳卒中で片麻痺の慢性期患者16人について、

*ミラーセラピーのみ
*触覚刺激+ミラーセラピー

の2グループに分けて両手の動作訓練を行った。

触覚刺激は、金属繊維の織り込まれた手袋に微弱電流を通して与えた。

1回1時間半x週5日x4週間の訓練ののち、


次のことがわかった。
・手の機能を評価する複数の指標で触覚刺激グループの方がスコアが明らかに優れていた。


ミラーセラピーに触覚刺激を加えることで、ミラーセラピーのみの場合よりも麻痺手の機能が大きく改善した、


というおはなし。


感想:

国立台湾大学がなにかの理由があってこの手袋を推したかったんだろうな…と思った。

2013年12月20日

ミラーセラピーで歩けるようになるのか?

元
Effectiveness of mirror therapy on lower extremity motor recovery, balance and mobility in patients with acute stroke: A randomized sham-controlled pilot trial.
2013  10月  インド

脳卒中患者の下肢機能へのミラーセラピー効果を調べてみたそうな。


急性期脳卒中患者22人を2グループに分けて、一方にはミラーセラピーを施した。

ミラーセラピーは1回30分間。

両グループ共に通常のリハビリも併せて、1回90分間×週6回×2週間の訓練を行った。

その後、運動機能、バランス、移動能力を評価した。


次のようになった。

・運動機能やバランス機能では両グループで有意な差は見られなかった。

・移動能力ではミラーセラピーグループに有意な改善効果が見られた。


急性期脳卒中患者へのミラーセラピーは、運動機能とバランスには効果はないものの、移動能力は改善することがわかった、

というおはなし。




感想:

微かに効果があるのかも知れない、ってことと理解。

2016年3月1日

重度麻痺にミラーセラピーをするメリットとは

元
Mirror therapy in chronic stroke survivors with severely impaired upper limb function: a randomized controlled trial.
2016  2月  スペイン

脳卒中患者への上肢ミラーセラピーの研究は麻痺が軽いケースを対象にしたものが多かった。

そこで上肢が重度麻痺の慢性期脳卒中患者へのミラーセラピーの効果を調べてみたそうな。


患者31人をミラーセラピーグループ15人、受動運動グループ16人に分け、

訓練を1回45分x週3回、計24セッション行ったところ、


次のようになった。

・両グループともに運動機能テストの時間スコアは改善したが、

・いずれも運動機能自体に改善はなかった。

・しかしミラーセラピーグループで軽いタッチに対する触覚の有意な改善が確認できた。

慢性期脳卒中で上肢が重度麻痺の患者へのミラーセラピーは、運動機能の改善は期待できないが軽いタッチへの触覚の改善効果があるのかもしれない、


というおはなし。

図:軽い接触


感想:

脳卒中やって触覚の奥深さを知った。いまは左手が物に触れているかどうかが かろうじて分かる程度で質感はまったくわからない。

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