元2021 11月 中国
脳卒中後の肩の痛みは通常、脳卒中から2週間-2ヶ月以内に現れる一般的な合併症であり、
中枢性疼痛、複合性局所疼痛症候群、痙縮や亜脱臼による痛み、の3つが原因として考えられている。
脳卒中後の肩の痛みの発生率、有病率について、地理的、経時的な傾向をくわしくしらべてみたそうな。
元2021 11月 中国
Central hypersensitivity in chronic hemiplegic shoulder pain.2013 1月 アメリカ
・肩の痛みがある患者の圧痛閾値は、
両肩とも、痛みのない患者のそれよりも低かった。
・肩の痛みのある患者の麻痺側の圧痛閾値は、
非麻痺側よりも低かった。
・この肩の痛みは脳卒中経験者でないとわかるまい
・脳卒中後、肩の痛みがなかなか治まらない人の特徴
・ボツリヌス療法で肩の痛みは治るのか?
元2023 1月 中国
元
Pain management strategies among persons with long-term shoulder pain after stroke - a qualitative study
2018 9月 スウェーデン
・彼らがとる対策には実践的なものと精神的なものがあって、
・実践的な方法として、家の中で高い棚のものを下に置く、1回の買い物の量をへらして軽くする、着替えしやすいようゆったりとした服を選ぶ、
・肩が痛くなりやすい動作方向や特定のタスクを避けるようにする。たとえば着替えの際に麻痺腕を先に袖に通すなど。
・痛みがひどいときには休憩を入れる、薬を使う、シャワーで温冷刺激を与える、散歩で痛みを紛らわす など。
・精神的な方法として、痛みを受け入れ、痛みに耐え、痛みを無視できるような認識をもつこと。たとえば もっとひどい状況の人がいる、チクチクする痛みよりはましだ、自分は強く楽観的である、などと考える。

元2020 5月 トルコ
Left-Sided Hemiparesis, Pain Frequency, and Decreased Passive Shoulder Range of Abduction Are Predictors of Long-Lasting Poststroke Shoulder Pain.
2012 6月 スウェーデン
・4ヶ月時点で肩の痛い人の72%は16ヶ月後にも痛みが続いていた。
・16ヶ月後も肩の痛みが続いていた人の特徴は、
左片麻痺、常に肩が痛い、関節の外転可動域が狭い、だった。

元
The effects of hyaluronic acid on hemiplegic shoulder injury and pain in patients with subacute stroke: A randomized controlled pilot study.
2016 12月 台湾
・いずれのグループも肩の痛み度、屈曲、上肢運動機能がかいぜんした。
・特にヒアルロン酸グループで肩の痛みスコアと外転運動にあきらかな改善があった。
元
Does hemiplegic shoulder pain share clinical and sensory characteristics with central neuropathic pain? A comparative study.
2016 1月 イスラエル
・両グループとも正常部位に対する温度感覚の低下度が似ており、痛みの頻度も近かった。
・しかし痛みの質と悪化要因は異なっていた。
・肩の痛みの強度と温痛閾値低下や亜脱臼、痙縮に明らかな関連があった。

元
Upper limb function and functional independence in patients with shoulder pain after stroke.
2017 2月 ブラジル
・肩の痛みのある者は27.6%いた。
・機能的自立度FIMスコアは肩の痛みがあると91、痛みがないと114で明らかに低かった。
・上肢機能の別の指標SULFSでも 2 vs. 5で肩の痛みグループのスコアがはっきりと低かった。
片麻痺のアームスリングは"害" 使わないほうがいい
元2022 1月 中国
元
Somatosensory impairments are common after stroke but have only a small impact on post-stroke shoulder pain.
2014 1月 スウェーデン
・肩の痛みのあるグループとないグループとで感覚障害の程度に違いはなかった。
・しかし肩の痛みのあるグループで冷感覚異常のある者が多かった。
・両グループ共に熱閾値は健常人にくらべ概ね高く、収縮閾値は非常に高いか低いかのいずれかだった。
元
Shoulder pain and concomitant hand oedema among stroke patients with pronounced arm paresis.
2013 12月 スウェーデン
・63人の患者で調査を完遂した。
・そのうち21人に肩の痛みがあった。
・肩の痛みがある患者には麻痺手の浮腫がよく見られた。
・神経症状の重い患者ほど肩の痛みがあった。
・脳出血患者ほど肩の痛みが多かった。
元
Post-stroke shoulder pain and its association with upper extremity sensorimotor function, daily hand activities, perceived participation and life satisfaction.
2014 3月 スウェーデン
・肩の痛みがあると受動的な肩上げ動作と上肢の運動が著しく困難だった。
・しかし日常生活動作や社会参加、人生満足度でのグループ間の差はあまりなかった。
元
Suprascapular Nerve Block for Shoulder Pain in the First Year After Stroke: A Randomized Controlled Trial.
2013 8月 オーストラリア
・神経ブロックグループで著しい痛みの減少が見られた。
・4週間で痛みを半分にするのに必要な神経ブロック注射は4回だった。
・運動機能や生活の質にはおおきな変化はなく、副作用もなかった。
元
Effects of Acupuncture on the Recovery Outcomes of Stroke Survivors with Shoulder Pain: A Systematic Review.
2018 2月 香港
・29のランダム化比較試験がみつかった。
・おおくの研究で偏りがつよく、治療や評価方法もことなるためメタアナリシスが実行できなかった。
・従来型の鍼は痛みや腫れを和らげ上肢機能を改善したが、関節可動域への影響は2つしか研究がなかった。
・電気鍼も痛みと上肢機能への改善効果が示されていたが、腫れや関節可動域については研究が少なく結論はでなかった。
・火鍼と温鍼も研究が非常にすくなかった。

元
Pain management of hemiplegic shoulder pain post stroke in patients from Nanjing, China.
2014 9月 中国
・肩の痛みのある患者の人数は年々増加傾向にあった。
・56.6%が癒着性関節包炎、17.9%が肩関節亜脱臼、13.2%が複合性局所疼痛症候群、12.6%が中枢性疼痛とされた。
・主な症状は、肩の痛みで100%、肩関節の動き制限で98.1%、肩関節の固着で56.6%だった。
・MRIでは57.1%に腱靭帯の損傷、38.1%に腱板損傷が見つかった。
・包括的なリハビリによって肩の痛みは著しく改善した。
・特に鍼治療を併用すると効果が高かった。
「肩手症候群」って知ってた? →肩が痛くなって手がむくむ
元2023 1月 中国
元
Effect of warm acupuncture stimulation of Waiguan (TE 5) on post-stroke shoulder-hand syndrome.
2014 7月 中国
・両グループで肩の痛みと手の浮腫みが著しく軽減した。
・肩の運動機能も改善した。
・肩手症候群の改善した者の割合は
「比較グループ vs. 灸グループ」の順で、
完全に治癒: 0% vs. 6.7%となり、灸グループの効果が上回っていた。
著しい改善:23.3% vs. 83.3%
まあ効果的: 56.7% vs. 6.7%
全然 ダ メ: 20.0% vs. 3.3%
元
Post-stroke spasticity and shoulder pain prevalence decrease over the last 15 years.
2018 3月 フランス
・平均年齢58、786人(脳梗塞68%、脳出血32%)の記録がみつかった。
・関節可動域に影響するようなひどい痙縮の患者は2006まで増えたのち減少に転じた。
・肩の痛みの患者は13%→8%に減少した。
・ひどい痙縮患者の26%は肩の痛みもあった。
・歩ける入院患者や退院時に手が動く患者が増えていた。
・認知障害は24%→63%に増えていた。
Stroke誌:これ エビデンス? 早期リハビリの...
元2020 8月 イギリス