元2021 2月 中国
TIA(一過性脳虚血発作)や軽度脳卒中は症状が一時的ではあるものの、脳卒中入院患者の38%を占め、その90日再発率は17-20%におよぶという。
TIAや軽い脳卒中のあとは脳半球の皮質興奮性に変化が生じ、認知障害や疲労を経験しやすくなる。
しかし歩行やバランス機能についての報告はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
TIAと軽度脳卒中の患者82人と健常な対照群52人について、
歩行とバランス機能を6つの指標
Four Square Step,
Tandem,
Functional Reach,
Gait and Pivot Turn,
Timed "Up and Go",
Single Leg Balance tests,
で評価し比較した。
次のようになった。
・両群間で、年齢、性別、肥満度、視力、認知機能に有意な差はなかった。・TIA/軽度脳卒中群では歩行とバランスの6つの評価すべてでパフォーマンスがあきらかに低かった。・患者群では高齢、認知障害、CRP高値、下肢の重度動脈硬化を有する場合に歩行 バランス障害になりやすかった。