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2010年1月19日

アバターで脳内出血&死亡

Taiwan man dies after watching 'Avatar'




42歳の台湾人男性がアバター上映中に気分が悪くなり、
意識不明で病院へ救急搬送、脳内出血であることがわかり11日後に死亡したそうな。

血圧も高かったらしい。



前回観に行ったときにはトイレをずっとガマンしていたものだから
内容をあまりよく覚えていない。

そこで
もう一度観に行こうかと思っていたが


歳も近いし、脳内出血って、 なんか…笑えない。

ワブルボードで片麻痺バランスリハビリ


Effect of 6 weeks wobble board exercises on static and dynamic balance of stroke survivors.






wobble board:ワブルボード

というこんな形をしたグラグラする板に乗ってバランスをとる訓練を6週間続けたところ、
そうでないグループに比べ閉眼時のバランスが著しく改善していた、そうな。

目を開けているぶんにはあまり違いはないんだって。


もちろん脳卒中で片麻痺の患者について。


バランステストには
”four square step test”
”timed balance test” といった方法があるらしいけど、
かなりシンプルなようだ。


自分もリハビリの後半で1回だけこれに乗った。



そもそもこれに乗れるって事自体で、
すでにほとんど問題が解決しているようなもので、

結果も容易に予想がつくし わざわざ検証することでもないだろうに…と思う。

2010年1月18日

リハビリ病院の入浴回数

最初の急性期病院からリハビリ病院に移ったときに
驚いたことの一つ。

入浴回数がまったく違うってこと。


最初の病院には3週間居たけれど、入浴したのは2回しか記憶にない。

ゴツイ男性のヘルパーさんが一人でシャワーで身体を洗ってくれる。

湯船などなかったけれど、
その2回のシャワーの気持ちのよかったこと。

その間は 頭がかゆくなってもひたすらガマンするしかなかった。

おっきな病院だったけれど、急性期病院ってのは
居心地は二の次、三の次なんだと思う。


一方、リハビリ病院の入浴は1日置き。

入浴スケジュール表を見たときにはホント驚愕した。


湯船にもちゃんと浸ることができる。


都度 洗髪もできるから発病以前よりも清潔にしている
ことができるようになった。



実はそこは温泉が湧いていて
自立度が高い患者は自由に温泉に入れることになっていた。


その温泉の楽しくて気持ちの良いことといったら、もう。


ほんの一瞬、ずーっと居たいと思うこともあった。

2010年1月17日

経頭蓋磁気刺激法と脳卒中リハビリ

これをみて

Transcranial magnetic stimulation in the therapy of selected post-stroke cognitive deficits: aphasia and visuospatial hemineglect



失語症や半側空間無視のリハビリに有効なのか…

rTMSといって r をつけることが重要。

詳しくはwiki


でもずいぶんと大雑把な方法だと思う。

要するに 頭にIHホットプレートを乗せる電気ショックなんだから。

調べてみると、
tDCSってのもあって、 これはもっとヒドイ方法。

2010年1月16日

エレベーターの使い方と高次脳機能障害

車椅子にも慣れて、
病棟のフロア間の移動許可が出たとき、

看護師さんがエレベーターの前で私に説明してくれた。

『下へ降りたい時にはこの矢印のボタンを、
上に行きたい時にはこっちの矢印のボタンを押すんですよ。
わかりましたか?』
とわたしに訊く。

まるで小学生に教えるように説明する。

なんでこんな当たり前のことをわざわざ教えてくれるのか
まったく理解できなかった。


そこで、

『じゃ、上に行きたいときにはこっちの(下向き)ボタンを押すんですね。』
と 少し笑みを浮かべながら わざと逆のことを言ってみた。

すると、
『いえいえ 〇〇さん ちがいます。こっちを押すんです。』
と また最初から教えてくれる。


わざと間違えていることがわからないのか…

おれはそんなにバカそうにみえるのかな…と思いながら、
あえてもう二度 逆のことを言ってみたが、やっぱり最初から何度でも丁寧に教えてくれる。


そのとき ハッと気がついた。

そういう患者が居るんだってことに。


一見して頭がしっかりしていそうに見えてもシンプルなことが理解できなくなっている状態。

単純な数字の足し算ができなくなってしまったひと、
漢字がまったく読めなくなってしまったひと、
矢印の方向の区別がつかなくなってしまっているひと、

よく注意してみると、同室の患者仲間にもそういいうひとがいた。

会話しているだけでは分からない。

高次脳機能障害というのだろうか。


人知れぬ苦労があるに違いない。

2010年1月15日

プレステ3で遠隔上肢リハビリ

Feasibility of modified remotely-monitored in-home gaming technology for improving hand function in adolescents with cerebral palsy.



自宅のプレイステーション3とリハビリ病院をインターネットで結んで、
ゲームを通して手のリハビリに成功したって内容。
5DT datagrove

こんな感じの市販のセンサーグローブを使うのだそうな。


私もリハビリ病院で Wii を使ったリハビリを体験した。

ひたすらおはじきを拾うといった地味で短調な作業の繰り返しに比べ、
テレビゲームの採用は興味を持続させる効果は抜群だと思う。

若くして閉経を迎えるひとは脳梗塞になりやすい

Premature menopause is associated with increased risk of cerebral infarction in Japanese women.




日本人についての研究

40歳前で閉経を迎える日本人女性は脳梗塞になるリスクが高いのだそうな。

なんでか はわかっていないみたい。

2010年1月14日

半側空間無視のリハビリには左腕運動が効果的

Rehabilitation of hemispatial neglect: A randomized study using either arm activation or visual scanning training.




わたしも右脳出血だったので、半側空間無視の疑いをかけられ
なんども検査された。

幸いそうではなかったのだけれど、

左半身の触覚がほとんどないために、
自分の身体の大きさを過小評価してしまい、

しばしば部屋の入口で、ドアに左肩をぶつける、
といったことがよく起きた。



この研究によると、半側空間無視のリハビリには
左腕を動かす運動が効果的とのこと。


どんなふうに動かせばよいのかはよく分からないが

言わんとしていることは理解できるような気がする。


左半身の身体感覚を取り戻すことが左方向への注意を促すことになる
ってことなんだと思う。

2010年1月13日

アバター後うつ : Post Avatar Depression

アバターを観てきた。

想像以上にすごくて 
しかもその後の気持ちがすぐれないので
ネットでの評判を調べてみた。


ぴったりな記事を見つけた。


"脳卒中後うつ" Post Stroke Depression : PSD と言って脳卒中を経験した患者が
うつになり易いことが知られているが、

"アバター後うつ" Post Avatar Depression というのが流行っているそうな。



CNNの記事から
http://www.cnn.com/2010/SHOWBIZ/Movies/01/11/avatar.movie.blues/index.html

PAD

cnnのyoutubeビデオ




アバターの3D映像世界があまりにリアルで美しいため、
自分たちの現実世界が色褪せて見えて、生きる気力を失ってしまう人が続出、
ってことらしい。



わかる。



おまけに主人公は半身不随の障害を負っていて、その状態が転じて
最強の戦士になり ハッピーエンドなのだから
僕らのような後遺症を背負った脳卒中生還者にはちょとキツイ。


実は上映時間があんまり長くて
さんざん尿意を我慢したのち 途中トイレに行っていた。

おかげで映画に没入しきらずにアバター後うつも軽度で済んでいるのだと思う。




それにしても、いつの間にかあそこまでCGが進歩していることに驚いた。



このさき世の中どうなってしまうのやら想像がつかない。

2010年1月12日

急激な視力低下

脳卒中になる前は視力が両目共に1.5以上あった。

発症直後から目が霞むようになり、少し離れた物の詳細が
わからなくなった。


医師に尋ねてもまともな返事は帰ってこない。


そのうちに慣れるだろう…と思って約1年。


自動車を運転するようになって、トンネルに入ったときのこと。

視界がぼやけて
どこが道路なのかほとんどわからなくなってしまい、
とてつもない恐怖を感じた。


そこで早速メガネ屋へゆき視力を測定してもらうと、
左0.4 右0.2 とのことであった。

その場でメガネを作ってもらって
以前のようにはっきりくっきり見えるようになった。

たぶん目の中のレンズの厚みを変える筋肉が一部
麻痺しているのだろう、と思う。



実は眼底出血でも起こしていて
メガネごときでは直らないのではないか、と心配していた。


メガネ矯正ができるってことは
網膜や神経には異常がないってこと。


リハビリ病院には脳卒中がきっかけで完全に視力を失った若い女性患者がいた。



自分はなんと幸運なことか…と思う。

片麻痺のエスカレータ体験

退院間近のころ、
療法士付き添いで、
体験的に街へ出る機会を設けてくれた。

その病院にはエスカレータがなかったので、
デパートへ行ってエスカレータに乗ることが楽しみだった。


当時の自分にとって、動いている階段に乗る、ということは
とんでもない冒険に思えた。


幼稚園児の頃のエスカレータ初体験の緊張以上のものを感じていた。


・足はどっちから載せれば良いのか。
・上りはなんとかなりそうだけど、下りのステップに果たして乗れるのか。
・左手で手すりを掴むことができるのか。
・どの位置に杖をつくべきか。
・姿勢を崩した時にとるべき行動とは。
・下りの終点でタイミングよく地上へとび移れるのか。
・勢いで前のめりに倒れ込んでしまわないだろうか。
・混んでいるときに前の人や後ろの人にぶつからないだろうか。
・・・・

前の晩、いろいろな状況をイメージトレーニングして本番に臨んだ。


で、

やってみると、
案ずるより産むが易し、ってことだった。


とはいうものの、
その後も、下りに乗るときには少し緊張する。

もちろん、空いていても歩いて上ったり下りたりすることもない。

まだね。

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