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2010年10月14日

歩けるならガンガン歩け心配するな


Higher-intensity treadmill walking during rehabilitation after stroke is feasible and not detrimental to walking pattern or quality: a pilot randomized trial.
2010 10月 オーストラリア



脳卒中後なんとか歩けるようになった患者に
高速トレッドミルを使った訓練を施して、
問題はないか調べてみたそうな。

1回30分の高速トレッドミル訓練を
週3回 x 6週間続けた。



通常訓練のグループと比較して
歩行パターンやその質に問題は見られなかった。
しかもより速く歩けるようになった、とのこと。









自分は歩けるようになったころ、
理学療法士に

『きれいに歩くよう心がけるんだ』

『頑張って歩くと姿勢が崩れるからできるだけ歩くな』

等のアドバイスを頂いた。



いま思うとなんとも贅沢なはなしだと思う。

2010年10月13日

つり包帯をするのはバランスをとるため


The effect of arm sling on balance in patients with hemiplegia.
2010 9月 トルコ



脳卒中片麻痺患者がつり包帯をするメリットを確認したそうな。



つり包帯をしているほうが
立ち居振舞いのバランスが良くなる、という結論。

2010年10月12日

拡張現実(AR)で楽しく上肢リハビリ :ビデオ


Augmented Reality game prototypes for Upper-Limb Stroke Rehabilitation (University of Ulster)
2010 10月イギリス



拡張現実(Augmented Reality)技術を用いて脳卒中後の
上肢リハビリに役立つゲームを開発しているイギリスの大学のビデオ。


これはやってみたい。



2010年10月11日

自宅リハビリは少しずつ継続的にやるほうが効果的だと思っていた


Comparison of an intermittent high-intensity vs continuous low-intensity physiotherapy service over 12 months in community-dwelling people with stroke: a randomised trial.
2010 10月 ドイツ



自宅リハビリを行うにあたり
間欠集中的継続低頻度、どちらが効果的かを調べたそうな。


次のA、B2つのグループについて調べた。

A:週4セットのリハビリを2ヶ月おきに12ヶ月間 -->間欠集中
B:週2セットのリハビリを毎月12ヶ月間 -->継続低頻度





どちらの方法も同程度に有効であることがわかった。

特にAの間欠集中的に行うグループでは転倒しにくくなるんじゃないか…?、

といった結論。

2010年10月10日

枕を低くしても血の巡りは変わらないよ


Lower Head of the Bed Position Does Not Change Blood Flow Velocity in Subarachnoid Hemorrhage.
2010 9月 アメリカ



超音波計測器を使って、くも膜下出血患者の
脳内血流速度とベッドの角度との関係を調べたそうな。


ほとんど水平の状態と45度くらいに起こした状態とで
脳の主要な血管中の流速および血圧、心拍、脳圧など
ほとんど変化はなかった、とのこと。


頭の位置はあんまり気にしなくてもいいんじゃない?という内容。







自分も入院した直後は数日間、かなり起こし気味のベッドに
寝かされていた。
頭の中の圧力を下げるためと言っていたのを思い出す。


身体を起こしているメリットは天井だけを見つめている退屈さ
を紛らわすことができる点にあると思う。

2010年10月9日

手首をすごい速さでブルブルさせると動作が安定するらしい

Effects of Wrist Tendon Vibration on Targeted Upper-Arm Movements in Poststroke Hemiparesis. 2010 10月 アメリカ


手首の腱に人工的な振動刺激を与えることで 上肢の運動機能が改善するかどうかを調べたそうな。

70Hzの振動を与えたら筋肉の要らぬ緊張が解けて 動作が安定した、とのこと。


TV grip

2010年10月8日

どうやら痙縮が進むと拘縮になるらしい


Spasticity and contractures at the wrist after stroke: time course of development and their association with functional recovery of the upper limb.
2010 10月 アメリカ



上肢リハビリ過程での手首の痙縮拘縮との関連について
調べたそうな。

脳卒中後6週間以内の
上肢がほとんど使えない患者30人について9ヶ月間追跡した。

いずれの患者にも痙縮はみられた。

回復できた患者には拘縮は見られなかった。

回復できなかった患者には痙縮拘縮への変化が見られた。


上肢リハビリの可能性については痙縮ではなく、拘縮の有無が重要、
といった内容。







痙縮spasticity) と拘縮contracture
が違うということを今、知った。

重症度で言うと
拘縮>>痙縮
であり



拘縮は不可逆に近い認識のためか、

この種のリハビリ記事では
spasticityはよく見かけるけどcontractureはときどきの印象がある。



拘縮は関節の可動域とその硬さ、
痙縮は異なる速度で筋肉を伸ばしたときの硬さの違い、
で評価する。

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