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2011年3月14日

歩くスピードが遅い人を見たら高血圧症と思え!


High Blood Pressure Accelerates Gait Slowing in Well-Functioning Older Adults over 18-Years of Follow-Up.
2011 3月 アメリカ
高血圧と歩行スピードの低下との関連が
どういった要因に基づくものなのか調べたそうな。

2700人あまりについて18年ほど追跡調査した。


収縮期血圧の高さと歩行スピードの低下には関連があって、

高血圧歴の無い人と比較するとその違いが明らかであった。


また、
高血圧症で降圧薬治療の有無とその歩行スピード低下の割合には
違いがみられなかった。


このような傾向は、他の要因(活動レベル、認知機能、筋力、肥満、骨密度…)
の影響を考慮しても変わらなかった。

結局、どのようなメカニズムでこういった傾向が生まれるのかは不明。


写真:早く歩くこと


妙に納得した。

自分も 自分で心配になるくらいに 歩くスピードが遅い。

後ろの人に蹴られたり、舌打ちされたりするほど遅い。

もちろん片麻痺になる以前のこと。


でも最近はなぜか 速い。

2011年3月13日

肉の脂と塩のコンビネーションがクモ膜下出血を呼ぶ


Dietary Intake of Key Nutrients and Subarachnoid Hemorrhage: A Population-Based Case-Control Study in Australasia.
2011 3月 オーストラリア



食事栄養成分とクモ膜下出血との関連を調べたそうな。


400人近くの くも膜下出血患者にアンケートした結果、

週に4回以上、動物性の脂肪をたっぷり摂る人は
そうでない場合に比べくも膜下出血になるリスクが7割増しになる。



また、高血圧症で食事の際に塩をよく使う人は、
降圧剤使用の有無に関わらず、
クモ膜下出血になるリスクが3倍くらい高くなることがわかった。


写真:皮付き肉の脂
こういう脂がよくないらしい

2011年3月12日

片麻痺は善悪の観念に大きく影響する


When Left Is "Right": Motor Fluency Shapes Abstract Concepts.
2011 3月 オランダ



人は自分の利き手側 つまり、
自由に動く腕の側の空間と

"善性"、 "実直さ" 

といった概念と結びつけて
考える傾向がある。


そして利き手と逆の側は "悪" になる。




脳卒中で左の片麻痺になった患者は
自身の右側を"善"とする。


右片麻痺になった場合には左利きの場合と同様、
左側を"善"と考える。



これらの仮定を実験によって確認することができた。



運動機能を通した経験が人の抽象概念に
影響を与える場合があることがわかった、

というおはなし。



なんとなくわかる気がする。

昨日M8.8の地震
今日原子炉爆発

2011年3月11日

1日一杯のコーヒーが脳梗塞を防ぐ. 但し、女性限定.


Coffee drinking linked to reduced stroke risk in women
2011 3月 スウェーデン




コーヒー消費量と脳卒中との関連を調べたそうな。


3万人以上の女性を10年あまり追跡した結果、

1日に1杯以上のコーヒーを飲む人は
全く飲まない人に比べ脳卒中になるリスクが25%ほど低下することがわかった。


1杯飲む人と5杯以上飲む人とでは違いはなかった。


この結果は
喫煙習慣や肥満、糖尿などの要因には影響されなかった。


調査対象のほとんどはカフェイン入のコーヒーを飲んでいた。


また、脳出血のデータは少なく、主に脳梗塞についての結果である。



コーヒーの消費と脳卒中リスクの低下に関する同様の
研究成果は近年増えつつある。



Coffee Consumption and Risk of Stroke in Women

2011年3月10日

脳卒中患者へのミュージックセラピー


Music Therapy and Stroke Rehabilitation
2011 3月 アメリカ  ブログ記事



脳卒中患者へ音楽療法を施すことで、
抑うつや不安を軽減することができる。

またやる気も出てリハビリテーションの成功につながる。



ヘルシンキ大学の研究では、
1日数時間の音楽を聴かせるだけで、
脳卒中からの回復が著しく早まることを確認できた。


脳卒中後に音楽を聴かせることによって、

言語記憶、注意力、認知機能などが
単にオーディオブックを聴くグループよりもはるかに改善され、

またその効果が長く持続することがわかった。





2011年3月9日

脳卒中後の運転適性検査の様子ビデオ in USA


Driving after a suffering a stroke
2011 3月 アメリカ



歩行能力の弱った脳卒中患者にとって
再び自動車運転ができるようになることは重要なテーマである。


自動車運転適性の有無を調べるために

・視野探索テスト
・道路標識と状況判断テスト
最新コンピュータ技術を用いたドライブシミュレーションテスト必見

を実施する。


そんな様子を映したビデオニュース(2分間)



2011年3月8日

上肢痙縮 : 薬を使うならボトックスが無難


Contemporary pharmacologic treatments for spasticity of the upper limb after stroke: a systematic review.
2010 12月 アメリカ




脳卒中後の上肢の痙縮を緩和するために有効な
薬剤治療を調べるため、過去の研究を総ざらいして
検証しなおしたそうな。



信用に足る54件の研究成果のうち、
51件がボツリヌストキシン(ボトックス)を用いたものであった。


他にはバクロフェン、チザニジンといった薬もあった。


ボツリヌス療法はとくに大きな副作用も無く、
上肢の痙縮を緩和することのできる薬剤として
現時点での無難な選択肢と言える、

というお話






なんとボトックスは多汗症治療にも用いられていた。

これだけ可愛ければ汗なんて気にならない。

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