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2012年1月14日

むらさきイモを食べて血圧改善、脳卒中予防


High antioxidant potatoes: Acute in vivo antioxidant source and hypotensive agent in humans after supplementation to hypertensive subjects.
2012  1月  アメリカ



ジャガイモはアメリカでもっともよく食べられている野菜である。


特に紫のジャガイモは抗酸化物質を多く含んでいる。

むらさきイモの血圧改善効果について調べたそうな。




8人の健常人について、


・むらさきイモ または

・精製した澱粉のビスケット


を与えて血液と尿を調べたところ、


・むらさきイモを食べたときには抗酸化物質が増えて、

・澱粉ビスケットの場合は逆に減った。




次に

高血圧で肥満の18人について

むらさきイモ食を4週間継続したところ、


・体重や血糖値には変化がなかったものの

・血圧が収縮期、拡張期ともに著しく下がった。




むらさきイモを食べさせることで、

肥満で高血圧の人の脳卒中リスクを

減らすことができるかもしれない、


というおはなし。



写真:むらさきイモ

2012年1月13日

脳卒中後、自分で引っ掻いて皮膚を傷つけてしまうことがあるらしい


Trigeminal Trophic Syndrome fromStroke: An Under-Recognized Central Neuropathic Itch Syndrome.
2012  1月  アメリカ




脳卒中がきっかけで

自傷性皮膚障害Trigeminal trophic syndrome

になることがあるそうな。



感覚の麻痺、鈍化に加えて

強いかゆみや痛みが生じると、

自ら引っ掻いて皮膚を傷つけてしまう。



患者はその傷に気づかないか、

自分で傷つけたことを隠したがる。



それらの多くは診断が難しくしばしば治療を誤る。




というおはなし。





"Trigeminal trophic syndrome"の画像検索例(閲覧注意)

2012年1月12日

製薬会社『お金出します。論文を書いてもらえませんか』、教授『オッケー』


Pharmaceutical sponsorship bias influences thrombolytic literature in acute ischemic stroke.
2011  11月  アメリカ




脳梗塞の血栓溶解療法の効果には未だ疑問が多い。


効果を謳う研究成果に製薬会社の意向が

反映されている可能性について調べてみたそうな。




血栓溶解療法について最もよく引用されている論文を

20件選んでその研究資金提供元を調査した。




その結果、

17件(85%)の研究が

製薬会社からの資金提供を受けていたり、

その社員を共同研究者として雇っている

ことがわかった。





脳卒中後の血栓溶解療法を薦める論文の

ほとんどは製薬会社の御用学者様によって

書かれているので、


資金的に独立した ちゃんとした研究を

そのうちしなればいけませんね、


というおはなし。







感想:

脳卒中になったら万難を排してすぐに病院に行け、

の主な根拠がこの血栓溶解療法だから、


この効果が怪しいとなると、


脳卒中になっても、 

ゆっくりとお茶でも飲んで


着替えや歯ブラシ、タオルなどを

カバンに詰めてから病院にゆけば良いことになる。



朗報だね。

2012年1月11日

脳梗塞後にミュージックヘビーローテーション


Neurofunctional assessment in a stroke patient with musical hallucinations.
2012  1月  イタリア




脳卒中後の幻聴について調べたそうな。



右側頭葉の脳梗塞後に

音楽幻聴になった女性患者と


同性、同年齢の健常な5人を


脳機能MRIで比較してみた。




その結果、

患者、健常人 共に両側頭葉の

聴覚野での活動が見られた。


特に、患者では病側の右側頭葉での

著しい活動上昇が見られた。


さらなる研究が必要であろう、


というおはなし。






感想:

音楽幻聴は、

音楽の同じ断片が繰り返し聴こえる症状を指すらしい。



よくありそうな気もするけど、

きっと、ハッキリと聴こえるんだと思う。





写真:聴覚野
聴覚野

2012年1月10日

睡眠時無呼吸症がウェイクアップ脳梗塞を招く


Obstructive sleep apnea linked to wake-up strokes.
2012  1月  台湾




睡眠時無呼吸症と起床時発症脳梗塞

との関連を調べてみたそうな。




入院中の71人の脳梗塞患者について、

起床時発症型か そうでないかでグループ分けした。



睡眠中の呼吸状態を測定した結果および

身体特徴、生理学的特徴、病状、

などをグループ間で比較した。





その結果、


・71人の脳梗塞患者のうち37%が起床時発症型だった。


・彼らは、無呼吸低呼吸指数および閉塞性無呼吸指数が著しく高かった。


・また、動脈血飽和酸素濃度も低かった。


・その他の特徴に違いは見られなかった。






睡眠時無呼吸症があると

起床時発症型の脳梗塞になりやすい

ことがわかった、


というおはなし。




写真:睡眠時無呼吸症

2012年1月9日

納豆、豆腐、味噌:マグネシウムで脳梗塞予防


Dietary magnesium intake and risk ofstroke: a meta-analysis of prospective studies.
2011  12月  スウェーデン




食事のマグネシウムと脳卒中について調べてみたそうな。


データベースから過去の研究事例を選び出して解析した。




24万人以上が参加した7つの研究事例がみつかった。


解析の結果、

・マグネシウムの摂取量が増えると脳卒中になるリスクが

下がることが統計学的に明らかだった。


・マグネシウムの一日の摂取量が100mg増えるごとに

脳卒中になるリスクが8%減った。


・この関係は脳梗塞に のみ見られ、脳出血、くも膜下出血

には見られなかった。




マグネシウムの摂取が増えると脳梗塞予防になる

ことがわかった、


というおはなし。





写真:納豆、豆腐、味噌


Mg(マグネシウム)を多く含む食材は??

2012年1月8日

歩行リハビリを行います。混み合いますので車でのお越しはご遠慮ください。


Challenges in recruitment, attendance and adherence of acute stroke survivors to a randomized trial in Brazil: a feasibility study.
2012  1月  ブラジル





退院した脳卒中患者をリハビリ施設に

通ってもらうための有効な方法を検討してみたそうな。



発症後6ヶ月未満の脳卒中患者について、

歩行訓練リハビリプログラムへの参加適性を

検査し、登録した。


リハビリプログラムを知った経緯、参加率、継続率

を評価した。




その結果は、

・当初、参加適格者のうち7割が交通手段が理由で参加できなかった。

・参加者の半数が病院の理学療法士からの紹介だった。

・最終的な参加率は72%で、参加できなかった者の主な理由は交通手段だった。

・参加者の97%はリハビリプログラムを完遂した。





リハビリ施設まで運んであげさえすれば

より多くの患者が参加できるようになることがわかった、


というおはなし。

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