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2012年2月14日

若い頃の苦労は買ってでもしろ! → 脳卒中で救急搬送


Using marginal structural models to estimate the direct effect of adverse childhood social conditions on onset of heart disease, diabetes, and stroke.
2012  3月  アメリカ



子供の頃の社会経済的環境が脳卒中などの

発生にどの程度関連しているのかを調べたそうな。



患者データベースより

心臓病、糖尿病、脳卒中を経験した9760人を選び出し、


・幼少期の両親の教育レベル、父親の職業、出生地、住人環境、

・成人した自分の教育レベル、職業、地位、収入、家計状況


などについて調べ上げ、

1992-2006の彼らの健康状態を抽出してデータを解析した。



その結果、

・この間に、24%が心臓病、18%が糖尿病、9%が脳卒中になっていた。

・幼少期に社会経済的に厳しい状況にあった人は、

・冠動脈疾患になる危険率が3割増し、

・糖尿病の危険率が2割増し、

・脳卒中の危険率もやや増加した。

・これらの関連は成人時の社会経済状況に依らなかった。





成人してからよりも

子供の頃に貧乏だった人は

脳卒中や心臓病などになりやすいことがわかった、


というおはなし。






感想:

2年前、似たような話があったのを思い出した。

人生に苦労が多いと脳卒中になりやすくなる

2012年2月13日

奇跡のrTMS磁気刺激治療法: 凄まじい効果が明らかに!


A multi-center study on low-frequency rTMS combined with intensive occupational therapy for upper limb hemiparesis in post-strokepatients.
2012  1月  日本



脳卒中後の上肢麻痺の治療を 磁気刺激をもちいて、

複数の施設で実施したそうな。



慈恵医科大学病院ほか計5つの施設で

204人の慢性期脳卒中患者について、


・15日間の入院中に、

・1回20分間の低頻度経頭蓋反復磁気刺激(rTMS)を計22回、

・1日4時間の作業療法トレーニングを毎日、


行った。



その結果、

脱落者も無く治療を完了することができ、

著しい改善効果も確認することができた、


というおはなし。





感想:

この研究は、被験者数は多いけれど、

磁気刺激なしの比較対照グループを設けていない。


だから、改善効果が

1日4時間もの作業療法によってもたらされたのか、

20分間の磁気刺激によるものなのか わからない。



また、改善の程度は下図(論文から引用)のとおりで、
写真:rTMSの効果

左右どちらが治療前、治療後なのか

一瞬判断に迷うほどの劇的な差がある。





論文にあった無精髭の男性の写真。
写真:rTMSと無精髭

自分の入院経験から、脳卒中患者は人一倍身だしなみに気を配るので、

これは たぶん お医者さまの自演 と推測する。

2012年2月12日

中枢性疼痛は心の問題、祈るのよ!


Central pain due tostroke: cognitive representation and coping according to gender.
2012  2月  ブラジル


脳卒中後の中枢性疼痛への対処法の

男女での違いについて調べたそうな。



脳卒中後30日以上中枢性疼痛が続く男女

25人ずつについて、疼痛レベル、心理状態、

痛みへの対処の仕方などについて

アンケート調査し解析した。


その結果、

・痛みから気を散らそうとする試みは男女で もっとも共通していた。


女性は痛みの原因を心の問題として捉え、男性は外から干渉しうるものとして捉えた。


女性はスピリチュアルで宗教的な行動によって痛みに対処する傾向があった。





女性は脳卒中後の中枢性疼痛対策として

祈りに頼ることがわかった、


というおはなし。

2012年2月11日

東電のおかげで脳出血患者が増える可能性について


A prospective follow-up study of the association of radiation exposure with fatal and non-fatalstrokeamong atomic bomb survivors in Hiroshima and Nagasaki (1980-2003).
2012  2月  日本



放射線被曝と脳卒中との関連について調べたそうな。


広島、長崎への核攻撃で被曝した経験を持つ9515人について、

1980年から24年間追跡調査したデータを解析した結果、



・この間に235件の脳出血、607件の脳梗塞が発生した。


・男性については、被曝量が増えるに従って

 脳出血の発生率が非常に高くなった。


・女性については、被曝量がある程度のレベルに達するまで

 脳出血発生率の大きな上昇は見られなかった。


・脳梗塞と被曝量との関連は見られなかった。






男女共に放射線被曝量が増えると脳出血

なりやすくなることがわかった、


というおはなし。






感想:

近い将来 脳出血仲間が増加して、ブログアクセスも増える予感。


写真:核爆発

やっぱり…

福島第一原発の吉田前所長が緊急手術 脳出血で

2012年2月10日

脳卒中リハビリは人種の壁を超える


Does Race Influence Functional Outcomes in Patients with Acute Stroke Undergoing Inpatient Rehabilitation?
2012  2月  アメリカ



人種によって脳卒中のなりやすさや死亡率が

異なることが知られている。


人種とリハビリ効果との関連について調べてみたそうな。



脳卒中発症後30日以内の患者670人について

同じリハビリ環境に置いてその回復程度を測定、比較した。



結果は、

・患者の内訳は、白人504人、黒人115人、

ヒスパニック38人、アジアン13人だった。


・白人には心臓疾患が多く、黒人、ヒスパニック、アジアンには

高血圧と糖尿病が多かった。


・リハビリによる回復効果は人種間で違いは見られなかった。





脳卒中リハビリ効果は人種に依らないことがわかった、


というおはなし。

写真:白人、黒人、ヒスパニック、アジアン

2012年2月9日

【オススメ】鶏レバーをモリモリ食べて脳卒中後疲労対策


Association of vitamin B12 deficiency with fatigue and depression after lacunarstroke.
2012  1月  オランダ




ビタミンB12と脳卒中後の慢性疲労、うつとの

関連について調べてみたそうな。




40人のラクナ脳梗塞患者について、

ビタミンB12が足りているかどうかを検査した。

また、抑うつ感、疲労感についてアンケート調査した。




その結果、

・被験者の33%(13人)でビタミンB12が欠乏していた。


ビタミンB12の欠乏している者は足りている者よりも

疲労やうつの症状報告が多かった。


・解析すると、ビタミンB12の欠乏それ自体に、

疲労やうつとの非常に高い関連が見られた。






脳梗塞患者が慢性疲労やうつを訴えている

場合にはビタミンB12の欠乏を疑うべきかも知れない、


というおはなし。





Yahoo知恵袋
ビタミンB12の食品教えて下さい。

--> しじみ 62.4 鶏肉(レバー) 44.4 さんま(焼き) 19.3 ほたるいか(生) 14.0 味付けのり 58.1
あかがい 59.2 あんこうのきも 39.1 ...



感想:

これは偶然だろうけど 退院した後に、

焼き鳥屋のレバーがやたら美味しく感じられて、


以前とは比較にならないほど頻繁に食べるようになった。



この記事を読んで 確信を持った。

鶏レバーは効く。

2012年2月8日

降圧薬を飲んでいても、かなり脳卒中になりやすい


Advantages and limitations of antihypertensive treatment for stroke risk in a general population: the Akita Stroke Registry.
2011  12月  日本




降圧薬治療の脳卒中予防効果

について調べてみたそうな。



秋田県の15万人分の健康診断データを解析した結果、



・降圧薬治療を受けていない人では

血圧に比例して脳卒中の危険性が増加した。



・降圧薬治療を受けていて

正常血圧範囲にある人でも、


降圧薬治療を受けていない

適正血圧値の人に比べると


依然、脳卒中危険率が3倍高かった。






降圧薬治療を受けていて

一見、正常であっても、

油断してはならない、


というおはなし。

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