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2012年3月20日

脳機能MRIで脳卒中リハビリ


Investigation of fMRI neurofeedback of differential primary motor cortex activity using kinesthetic motor imagery.
2012  3月  カナダ




脳機能MRIを用いたリハビリイメージトレーニング装置

の可能性について実験してみたそうな。



脳機能MRIで 運動を司る部分の働き具合を

被験者がリアルタイムに画面観察することのできる

仕組みを作った。



健常人な13人について、

フィードバック画面をみながら

その働きが活性化するようにイメージしてもらった。



その結果、

・13人中6人で脳の活動を強めることができた。

・残りの7人は偽のフィードバックを与えた比較グループと同じだった。

・いろいろ解析した結果、実際の運動機能も増強できそうなことがわかった。




このニューロフィードバックシステムは、

将来、脳卒中リハビリに応用できるかも知れない、


というおはなし。





感想:

脳機能MRIって、やられたことあるけど、

とても騒々しくて 心静かにイメトレしている状況ではないと思う。




右手の指を動かしているときの私のあたま(動画)
脳が血を吹く数年前に撮影.



左脳のてっぺんの辺りと小脳に活発なところが見える。


最近はこういう画像がボタン1発で撮れるんよ。

2012年3月19日

白目が血でにじんでいたら脳卒中の兆し


A 3-year follow-up study on the risk ofstrokeamong patients with conjunctival haemorrhage.
2012  3月  台湾



結膜出血と脳卒中との関連を調べたそうな。


結膜出血と診断された17349人と、

比較のための86745人 について

脳卒中の発生を3年間追跡調査した。


その結果、

・結膜出血患者は1年間に、100人あたり2.44人が脳卒中になった。

・比較グループのそれは1.63人だった。

・社会環境や病歴を考慮するとその危険率は3割増し とわかった。





結膜出血になったら脳卒中に注意が必要かも、


というおはなし。



結膜出血
写真:結膜下出血

2012年3月18日

麻痺した手をブルブルブルブルさせていると痙縮がぶるぶるぶる...


Anti-spastic effects of the direct application of vibratory stimuli to the spastic muscles of hemiplegic limbs in post-stroke patients: A proof-of-principle study.
2012  3月  日本




直接振動刺激が麻痺上肢の痙縮を抑える効果について調べてみたそうな。



36人の脳卒中患者を


・なにもしないグループ

・ストレッチグループ

・ブルブル刺激グループ

の3つに分けて、



治療前と直後、30分後の

痙縮程度を比較した。




その結果、

ブルブル振動刺激グループのみで

30分後でも痙縮抑制効果が見られた。



ブルブル振動刺激は片麻痺患者の

上肢痙縮を抑える効果があることがわかった、


というおはなし。





感想:

こういうシンプルなものは好き。


5千円くらいの電気あんま機を買ってきて

すぐに試せそうな気がする。

2012年3月17日

酒を嗜む女性は脳卒中にならない


Alcohol Consumption and Risk ofStrokein Women.
2012  3月  アメリカ




適量の飲酒は心臓病の予防になると言われている。


女性の軽い飲酒が脳卒中を減らすかどうか、調べてみたそうな。




8万人あまりの健常な女性について、

飲酒習慣および脳卒中の発生を

1980-2006の間 ほぼ隔年で追跡調査した。



その結果、


・1日に缶ビール1本程度のアルコールを摂る女性は、

 全く飲酒をしない女性に比べ、

 脳卒中になるリスクが2割くらい下がった。


・脳梗塞、脳出血でも同じ。





というおはなし。


写真:缶ビールを飲む女性

2012年3月16日

rTMS磁気刺激治療の効果は... ほんの数%?


Theta Burst Stimulation in the Rehabilitation of the Upper Limb: A Semirandomized, Placebo-Controlled Trial in Chronic Stroke Patients.
2012  3月  イギリス




脳卒中リハビリへの

反復経頭蓋磁気刺激(TBS:シータバースト刺激)治療の

効果とその持続力について調べたそうな。



41人の慢性期脳卒中患者について、

TBS治療+理学療法 のセットを

10日間継続した。


比較のために偽の磁気刺激を用いたグループも作った。




4, 30, 90日後に

手指の器用さや握力等を調べるテストを行い

偽の磁気刺激グループと比較した。



その結果、

両グループで持続的な改善が見られたものの、

その差は10%にも満たなかった。





磁気刺激治療による上肢麻痺改善効果は

期待したほど無い ことがわかった、


というおはなし。




感想:

知ってた。

2012年3月15日

グイグイ歩いているからと言って自信があるわけではない


Longitudinal Analysis of Balance Confidence in Individuals With Stroke Using a Multilevel Model for Change.
2012  3月  イスラエル




脳卒中患者の歩行バランスへの自信が

どのように変化しうるかを調べたそうな。



少なくとも10m程度自立歩行できる98人の

片麻痺患者および同性同年令の別の患者について、

その歩行機能、バランス能力、うつ、不安の程度を

退院後1年間追跡調査し、

これらの要素とバランス自信スコアとの関連を調べた。




その結果、

・歩行バランスへの自信は退院後1年の間に急速に向上した。


・歩行能力の低下にともなう不安、抑うつ感がバランス自信の低さに関連していた。


・転倒の多い患者は自信回復が遅かった。






歩行バランスへの自信は退院直後の1年間は低い。

PTなどのなんらかのサポートが必要かも知れない、


というおはなし。






感想:

なんとなく共感したので取り上げた。


杖をついて歩行訓練をしていた頃、

しばしば、自分の身体をコントロールできない気持ちになった。


きっとこのまま倒れて顔面強打に違いない

って思い がドドッと襲ってきて、


((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

こんな感じが続いたことがあった。




わずかな筋力コントロールのミスが重大な結果をもたらす状況で、

気持ちを落ち着かせていることは健康なときでも難しい。




そして自分の経験から、


歩行に慣れたあと、

次の脳内パニックの試練は 


自動車運転中に訪れる。

2012年3月14日

脳卒中後の復職を成功させるポイント


Returning to work after a stroke: A retrospective study at the Physical and Rehabilitation Medicine Center "La Tour de Gassies"
2012  2月  フランス




3年以内に脳卒中を経験した人の

復職可能性について調べたそうな。



発症時点で職に就いていた56人の脳卒中経験者に

アンケート調査を行い回答を得た。



次のことがわかった。

・発症時の平均年齢は48歳。

・32%が平均1年半ほどで復職していた。

・一人暮らし、重度の機能障害、言語障害があると復職の妨げになった。

・専門家や産業医の関与があると復職が促された。

・特に自動車運転と復職との関連が高かった。







専門家の助けがあると復職もスムーズになるかも、



というおはなし。

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