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2013年9月11日

ナニワイバラが脳梗塞にすごくイイかも知れない理由


Protective effect of flavonoid-rich extract from Rosa laevigata Michx on cerebral ischemia-reperfusion injury through suppression of apoptosis and inflammation.
2013  9月  中国

ナニワイバラ(浪花茨)の実から抽出したフラボノイドをたくさん含んだサプリメントの神経保護効果について調べてみたそうな。


この抽出物にはフラボノイド、サポニン、タンニン他10の化学成分が含まれている。

これを飲むと生存率、脳の機能障害、組織ダメージが明らかに改善する。

その他にもDNAレベルで作用する抗酸化作用、アポトーシスに関連する物質にも影響を与え細胞死を減らし、炎症も抑える働きがある。


ナニワイバラサプリメントには脳梗塞の治療に役立つさまざまな成分が含まれていることがわかった、


というおはなし。




ナニワイバラ サプリメント

2013年9月10日

10年後ハッピーな脳卒中経験者の6つの特徴


Sense of well-being 10 years after stroke.
2013  9月  ノルウェー

脳卒中患者が発症10年後に幸せを感じている条件について調べてみたそうな。

9人の脳卒中経験者に面談してアンケート調査した結果、


次の6つの要素が見つかった。

1)前向き志向の性格

2)意義のある活動

3)あらたな健康生活習慣

4)社会や家族との関わり

5)経済的な余裕

6)公共支援

自宅での看護や健康支援を受けていた者はわずかであったが、彼らは概ね回復状態に満足していた。

自立、前向き志向、健康知識、他者との関わり、が脳卒中経験者の長期的な幸せにつながることがわかった、

というおはなし。



感想:

もうすぐ5年になるけど、孤独がいちばんの問題かもね。

2013年9月9日

脳出血で衝動制御障害?『ぜんぶオレのおごりだぁ』


Pathological generosity: An atypical impulse control disorder after a left subcortical stroke.
2013  8月  ブラジル
Brazilian Man Can't Stop Giving Gifts, Money After Stroke Induces 'Pathological Generosity'


脳出血がきっかけで異常に気前が良くなった男性がいるそうな。


左脳内出血を経験した49歳の男性の性格が変わってしまった。

面識のない道行く子どもたちにお菓子や食べ物を振る舞ってあげずにはいられなくなってしまった。

ついにはお金を配り始め、自分の貯金の管理もできなくなり、職も失った。


調べると、左前頭葉の血流が低下していた。

この性格の変化は、脱抑制、アパシー、躁、うつのいずれにも分類できないユニークなものだった


というおはなし。




感想:

バカになっちゃっただけ、と言わないところがサイエンティストだねぇ。

2013年9月8日

タバコは脳の血流を変えてしまうのか?


The Influence of Tobacco Smoking on the Relationship between Pressure and Flow in the Middle Cerebral Artery in Humans.
2013  8月  ニュージーランド

喫煙は脳卒中のリスク要因であるがそのメカニズムは明らかでない。

そこで、喫煙習慣と脳血流との関連を調べてみたそうな。


17人の非喫煙者と15人の常習喫煙者について、
脳血流速と血圧、心拍、血圧反射機能などを1本のタバコを吸わせる前後で測定、比較した。


次のようになった。

・喫煙者と非喫煙者とで、実験前の脳血流速、血圧等の違いはなかった。

・タバコを吸わせた直後に血圧反射機能の低下を示す反応が両グループで同様に観察された。


意外なことに、常習的な喫煙は血圧と脳血流との関係を変えてしまうものではないことがわかった、

というおはなし。



感想:

タバコで脳の血行動態が変わるわけではない、ということと理解。

2013年9月7日

tDCSは電極を間違えると脳梗塞が拡大することが判明


Safety and Efficacy of Transcranial Direct Current Stimulation in Acute Experimental Ischemic Stroke.
2013  8月  イタリア

経頭蓋直流電気刺激(tDCS)治療はもっぱら慢性期脳卒中患者でのみ行われている。
そこで、急性期に適用した場合の安全性、効果について調べてみたそうな。


ネズミについて、磁気共鳴スペクトロスコピーで脳の代謝状況を確認したのち、人為的に脳梗塞にしてtDCSを施した。
プラス極、マイナス極、偽電極でのそれぞれの代謝への影響も同様に測定した。

次のようになった。

・マイナス極刺激のときに梗塞領域が最も小さく、炎症も抑えられ、回復も早かった。

・これはスペクトロスコピーでグルタミン酸代謝の変化として確認できた。

・一方、プラス極刺激の場合、梗塞が大きくなり、脳血液関門の働きも乱れた。


急性期脳梗塞へのtDCS治療に神経保護効果を確認した。
しかし、その極性、適用時期には注意が必要である、

というおはなし。

図:tdcs電極と脳梗塞体積


感想:

こんなはなし いままで耳にしたことがない。

2013年9月6日

上海の大気汚染と脳卒中死亡率との関係


Epidemiological evidence on association between ambient air pollution and stroke mortality.
2013  5月  中国

大気汚染と脳卒中死亡率との関連を調べてみたそうな。


2003-2008の上海にて、65歳以上の日々の脳卒中死亡率を収集し、大気汚染データ(PM10,SO2,NO2濃度)との関連を解析した結果、


次のようになった。

・脳梗塞死亡率はいずれの大気汚染物質とも強い関連があった。

・脳出血はSO2,NO2とのみ関連し、PM10との関連は薄かった。

・特に心臓病を持っていると、NO2濃度が10μg/m3増える毎に脳梗塞死亡率が7%増加した。



大気汚染と脳卒中死亡率との関連が明らかになった。心臓病+NO2曝露で脳梗塞死亡率が増加することもわかった、


というおはなし。

写真:上海大気汚染


感想:

中国発の大気汚染と脳卒中の研究をよく見かけるようになった。

近い将来、日本でも低レベル放射線被曝と脳卒中についての論文がたくさんでるんだろな。


2013年9月5日

禁煙のため無煙タバコにしました → 脳卒中で死亡


Smokeless tobacco and cardiovascular disease in low and middle income countries.
2013  7月  インド

喫煙は脳卒中など心血管系疾患の主なリスク要因である。

そこで、無煙タバコについても心血管系疾患との関連を調べたそうな。


過去の研究を調べたところ、

・無煙タバコは東南アジア、北ヨーロッパでよく使われている。

・冠動脈疾患や脳卒中で死に至るリスクの上昇が指摘されている。

・無煙タバコと通常の喫煙を行うと、そのリスクが倍になる。

・無煙タバコ利用者には高血圧やメタボが多い。

・無煙タバコは、喫煙同様、アテローム性血栓症を加速する。


緊急に無煙タバコ中毒対策が必要である、


というおはなし。




感想:

無煙たばこ=スモークレスたばこ、かぎたばこ、かみ(噛み)たばこ、 SNUS(スヌース)


煙がないぶんヘルシーなイメージがあるけど、検索するとロクな記事がない。

画像を貼ろうと思ったけど、グロ画像しかヒットしない。


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