~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2014年10月7日

足首を電気刺激すると脳卒中のあとの頻尿が治るらしいのだが...


Electrical stimulation of the posterior tibialis nerve improves symptoms of poststroke neurogenic overactive bladder in men: a randomized controlled trial.
2014  9月  ブラジル

脳梗塞のあとによくある おしっこが漏れそうになる症状(過活動膀胱)を、足への電気刺激で改善できるものか試してみたそうな。


発症前には尿路症状のなかった慢性期脳梗塞患者18人を、電気刺激グループおよびストレッチグループに分けて、週2-3回x6週間の治療を行った。

電気刺激は足首にある(足底先端部を支配する)後脛骨神経に対して1回30分間行った。

おしっこの回数、切迫度等を12ヶ月後までフォローした。


次のようになった。

・電気刺激グループで排尿回数、切迫度、その他主観的な症状改善が見られた。

・この効果は12ヶ月後も持続していた。

・右脳損傷で高齢、肥満の患者ほど尿路症状が出やすかった。


後脛骨神経の電気刺激は、脳卒中後の過活動膀胱の症状改善に安全かつ有効な選択肢である、


というおはなし。
脛骨神経刺激で過活動膀胱を治療


感想:

足首を刺激すると頻尿が治るって、もう 鍼とか経絡の考え方だと思う。

脳卒中のあとの頻尿は降圧薬が原因だと思う。
脳卒中になるとなんでトイレが近くなるの?

2014年10月6日

甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)が脳卒中後うつに効果的と判明


Herbal medicine (Gan Mai Da Zao decoction) for depression: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials.
2014  9月  韓国

漢方薬の甘麦大棗湯が脳卒中後うつなど各種うつ症状に効くものなのか過去の研究を調べてみたそうな。


世界の医学研究データベースから関連する研究成果を厳選し、データを統合して再解析したところ、


次のことがわかった。

・13件の研究成果がみつかった。

・いずれも偏りの強い内容で、結果もさまざまだった。

・しかし脳卒中後うつに対してだけは甘麦大棗湯は抗うつ薬よりも明らかに高い反応を示していた。


甘麦大棗湯は 大鬱や術後鬱、高齢者鬱への抗うつ効果は見られなかったが、脳卒中後うつにははっきりとした改善効果があった、


というおはなし。


甘麦大棗湯


感想:

ネットでフツーに買える。さほど高くない。5年前なら購入してたかも。

2014年10月5日

脳卒中経験者が薬を飲まなくなってしまう理由


Barriers and Facilitators for Medication Adherence in Stroke Patients: A Qualitative Study Conducted in French Neurological Rehabilitation Units.
2014  9月  フランス

脳卒中の再発予防のための服薬順守の意識について調べてみたそうな。


脳卒中の服薬状況について、患者本人および介護者、医療担当者に面談したところ、


次のことがわかった。

・26件の面談を行った。

・服薬を妨げる要因として、*薬の飲みにくさ、*薬が脳卒中にどう効くのかわからない、*副作用への恐れ、が患者から挙げられた。

・介護者からはジェネリック薬への不信感が挙げられた。

・医療担当者からは患者の知識の不足と症状の無さが服薬を妨げる要因として指摘された。

・全ての患者が、服薬を守るためには介護者や医療関係者のサポートが必要であると考えていた。

・患者および介護者は、再発への恐れが服薬を順守する動機になると考えていた。


脳卒中患者の服薬順守の妨げまたは促す要因と、関係者の考えの違いを明らかにすることができた、


というおはなし。


感想:

なるほど自分もほとんど同じ理由で 降圧薬を飲む頻度を自分の判断で勝手に1日おきにしている。

このことについて周囲のだれも、お医者さんも何も言わない。

2014年10月4日

TIA経験者がPTSDになる理由について


Increased Prevalence of Posttraumatic Stress Disorder in Patients After Transient Ischemic Attack
2014  9月  ドイツ

一過性脳虚血発作(TIA)は障害を残さない軽い脳卒中と考えられているものの、患者にとっては恐怖体験である。

そこでTIA患者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の割合を調べてみたそうな。


TIA患者108人について、3ヶ月後時点での心理的、身体的状況を調査したところ、


次のことがわかった。

・29.6%がPTSDと診断された。この割合は一般人の10倍だった。

・PTSDとされた患者には不安やウツの症状もあった。

・PTSDの患者は将来の脳卒中のリスクが高いと自覚していて、そのストレスに対処できない状況にあった。

・PTSDがあるとQOLも低かった。


TIA経験者のおよそ3人に1人がPTSDで、不安やウツ、QOLの低下を伴っていた。将来の脳卒中リスクを過大評価するあまり そのストレスに対処できないことが理由と考えられた、


というおはなし。


感想:

自分もこの15年ほどのあいだに ISDN → ADSL と経験し、昨年11月ついにひかりに切り替えた。

2014年10月3日

脳卒中やると感情に圧倒されてしまうことがあるんだ


The role of emotion regulation on social participation following stroke.
2014  10月  イギリス

脳卒中患者の感情コントロール能力と社会参加との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者75人および40人の健常者について、感情制御力と社会参加度を調べる面談を急性期と発症18ヶ月後の時期に行い関連を解析した。


次のことがわかった。

・急性期では衝動や感情への気付き、それらに取り組む能力が著しく低下していた。

・感情制御に問題を抱えていると対人関係にも影響があった。

・18ヶ月後の慢性期でも感情制御上の問題が社会参加の足かせになっていた。

脳卒中のあとは感情コントロール上の問題を抱えることが多く、その影響は18ヶ月後にもおよび社会参加を阻む要因になった、


というおはなし。

感情制御


感想:

人前で笑いが止まらなくなって困ったことは何度かあった。
感情失禁になる患者の割合について

脳卒中のあと葬式でハッピー全開の男性が話題に

2014年10月2日

男性ホルモンが多いと脳卒中になりにくいのか


In older men, higher plasma testosterone or dihydrotestosterone are independent predictors for reduced incidence of stroke but not myocardial infarction.
2014  9月  オーストラリア

高齢男性には男性ホルモンであるテストステロンが少ない。

そこで、テストステロンとその代謝物質であるジヒドロテストステロンおよびエストラジオールの血中レベルが、脳卒中などの心血管疾患にどう影響するか調べてみたそうな。


70-89歳の男性3690人について、血液サンプルを採取した。

その後7年ほど追跡し、脳卒中や心筋梗塞の発症を調べ関連を解析した。


次のことがわかった。

・この間に300人が脳卒中に、344人が心筋梗塞になった。

・テストステロンおよびジヒドロテストステロン、エストラジオールと心筋梗塞は関連がなかった。

・テストステロン、ジヒドロテストステロンが多いと脳卒中の発生が少なかった。

・エストラジオールは脳卒中と関連がなかった。


男性ホルモンであるテストステロンやジヒドロテストステロンが多いと脳卒中になりにくい、


というおはなし。

テストステロン


感想:

じぶんテストステロン少ないと思う。ヒゲもまゆげも薄いし筋肉もつかない、、

ちなみにテストステロン多いと脳卒中からの回復も良いらしい。
Effects of Testosterone Levels on Functional Recovery with Rehabilitation in Stroke Patients.

2014年10月1日

脳卒中のあとに股関節骨折になる患者の割合


Hip fracture after first-ever stroke: a population-based study.
2014  9月  台湾

脳卒中あとの股関節骨折のリスクを調べてみたそうな。

1997-2008の初回脳卒中患者18413人と、同人数の脳卒中でない 性別、年齢の一致する者について医療記録を比較、解析した。


次のことがわかった。

・脳卒中発症後4年間に4.2%の患者が股関節骨折を経験していた。

・非脳卒中経験者ではその割合は2.7%だった。

・脳卒中のあとの股関節骨折リスクは最初の4年間に上昇し、その後徐々に通常レベルに低下した。

・骨粗鬆症に関連した要因;加齢、女性、抗鬱薬の使用 が股関節骨折のリスクを上げていた。


脳卒中のあとの股関節の骨折しやすさは骨粗しょう症と関連がありそうである。高齢女性脳卒中患者への早期の骨粗しょう症対策が望まれる一方、抗うつ薬治療による骨折リスクの上昇についても知るべきだろう、


というおはなし。



感想:

これとは逆の 股関節骨折→脳卒中のパターンもあるんだよね。

この記事思い出した。
股関節骨折と脳卒中の蜜な関係

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *