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2018年4月9日

退院のあと抗血栓薬で大出血の頻度と特徴


Serious hemorrhages after ischemic stroke or TIA - Incidence, mortality, and predictors.
2018  4月  スウェーデン

脳梗塞やTIAになるとほとんどの患者が退院時に再発予防のための抗血栓薬を処方される。

しかし抗血栓薬には出血の副作用があり、命にかかわるような重大な出血を起こす頻度は抗凝固薬で年間2-5%、抗血小板薬で1-2%とされている。

しかしこれら重大な出血による死亡率への影響や関連要因についてはよくわかっていないのでしらべてみたそうな。


2010-2013の脳梗塞やTIAの患者1528人(平均年齢75)を退院後フォローしたところ、


次のことがわかった。

・退院後、113人が重大な出血を起こした。これは年率2.48%に相当し、内訳は頭蓋内出血が45人、消化管出血が41人、27人は尿管出血など だった。

・重大な出血患者の30日死亡率は15.9%で、そのうち脳内出血が致命率42.1%でもっとも高かった。

・障害の重い(mRS3-5)患者の年間死亡率は31.0%、障害の軽い(mRS0-2)患者の年間死亡率は4.2%だった。

・重大な出血は障害の重い患者の死亡率に影響しなかった。

・しかし障害の軽い患者の死亡リスクを上げた。

・高血圧は重大な出血リスクと関連していた。
脳梗塞やTIAの患者は退院後 年率2.5%で命にかかわるような重大な出血をおこしていた。この重大な出血は障害が重い患者よりも軽かった患者の死亡率を上げた。高血圧治療が出血リスクを下げると考えられた、


というおはなし。
図:抗血栓薬のんで大出血した患者の生存率

感想:

「脳梗塞やったけど障害が残らなくてラッキー」と思っていたら抗血栓薬のおかげで大出血で死亡。しかし「脳梗塞は再発しなかったのだから治療は成功」ってことか。

2018年3月7日

脳卒中で薬が増えた患者の末路


The association of increased drugs use with activities of daily living and discharge outcome among elderly stroke patients.
2018  3月  日本

脳卒中で入院する患者のほとんどは高齢者で 複数の薬を飲んでいることがおおい。

入院してから増えたくすりの量と回復度にかんする研究はほとんどないのでしらべてみたそうな。


65歳以上の脳卒中でリハビリ病院に入院した患者417人の記録について、

入院中にあらたに増えた薬の種類と
機能的自立度FIM、退院先、
との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢は78.8、自宅へ退院が226人 自宅以外が191人で、FIM中央値は77だった。

・入院中ふえた薬の種類とFIMの増分は逆相関にあった。

・また 薬の種類が増えると自宅へ退院できる可能性が低下した。

・抗凝固薬は入退院時いずれでも もっともおおく使われ、睡眠薬 抗精神病薬 抗うつ薬 便秘薬が入院中あきらかに増加していた。

脳卒中でリハビリ入院中にあらたに薬の種類がふえた患者ほど回復が悪く自宅へ戻れなかった、


というおはなし。
図:脳卒中の退院までにふえた薬の種類

感想:

「なら 出された薬を飲まなければいいんだ!」
   ↑
これが冗談に思えない。

2017年8月22日

降圧薬の順守率と脳卒中リスク


Adherence to Antihypertensive Medications and Stroke Risk: A Dose-Response Meta-Analysis.
2017  7月  中国

高血圧は脳卒中のおもな要因の1つで、薬物治療が可能である。

降圧薬の服薬順守率が低いと脳卒中や再発のリスクが高くなると考えられているが、そうでないとする報告も少なくない。

そこで、これまでの研究成果をまとめて降圧薬の順守率と脳卒中リスクとの関連を検証しなおしてみたそうな。


関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者1356188人を含む18の研究が見つかった。

・調査期間に対する服薬した日数の割合(%)を順守率としたとき、順守率が高いと脳卒中リスクはあきらかに低かった。

・脳梗塞と脳出血で分けても同様のリスク低下が得られた。

・致死性、非致死性の脳卒中についてもリスクはおおきく下がった。

・服薬順守率が20%高くなるごとに脳卒中リスクが9%低下する用量関係が見られた。

降圧薬の服薬順守率が高くなるほど高血圧患者の脳卒中リスクは低下した、


というおはなし。
図:降圧薬の服薬遵守率と脳卒中リスク

感想:

副作用の頻尿がひどかったので 2015の元日に降圧薬を断った。おもいきってやめてよかったと思ってる。

2017年4月12日

人工知能が抗凝固薬を毎日飲むよう勧めたところ、、


Using Artificial Intelligence to Reduce the Risk of Nonadherence in Patients on Anticoagulation Therapy
2017  4月  アメリカ

抗凝固薬治療では定期の服薬がまもられていないと脳卒中や出血のリスクが高くなってしまう。

人工知能AIを搭載したモバイルデバイスを用いて服薬状況の改善をこころみたそうな。


脳梗塞のあと経口抗凝固薬治療をうけることになった患者28人を2グループに分け、

いっぽうのグループには、まいにち服薬をうながし その確認ができるAIアプリをインストールした携帯端末をもたせた。

12週間後、AIアプリの記録と血液サンプルから服薬遵守率を求めたところ、


次のようになった。

・AIアプリの記録による服薬遵守率は90.5%だった。

・血液中の薬の濃度からみた服薬遵守率はAIグループ100%、比較グループ50%だった。

服薬をうながすアプリを入れたスマートフォンを持たせることで、血中濃度レベルで服薬遵守率を50%改善できた、


というおはなし。
図:AIと服薬遵守率

感想:

タイトルに "Artificial Intelligence"って書いてあるんだけど、
これ ただのリマインダーアプリだろ。AIとよぶには無理すぎやしないか?

2017年3月3日

再発予防のおくすりをやめてしまう人の特徴


Associations between Ischemic Stroke Follow-Up, Socioeconomic Status, and Adherence to Secondary Preventive Drugs in Southern Sweden: Observations from the Swedish Stroke Register (Riksstroke).
2017  2月  スウェーデン

脳卒中の再発予防のための投薬と医師のフォロー、そして服薬遵守率との関連をしらべてみたそうな。


2008-2010脳梗塞患者5602人ぶんの医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・退院後90日以内に医師の訪問フォローを受けた患者は75%だった。

・医師のフォローのなかった患者の14ヶ月後の降圧薬、抗血小板薬の服薬遵守率は明らかに低かった。

・14ヶ月後の服薬遵守率はそれぞれ、抗血小板薬85%、ワルファリン69%、降圧薬88%、スタチン76%だった。

・14ヶ月以内に3人に1人は1種類以上の薬をやめていた。

・3ヶ月時点で日常生活動作が要介助の患者ほど服薬遵守率がひくく、年齢、性別、教育歴によらなかった。

脳卒中の再発予防のための薬を続けている率は、およそ1年後間ではっきりと低下していた、


というおはなし。
図:脳卒中患者の服薬遵守率

感想:

じぶんじしん降圧薬を2年以上まえにやめた。

再発予防の服薬指導は、檀家制度に似ている気がしてならない。『お布施しないとご先祖様が浮かばれず良くないことがおきますよ、、、』

2016年9月14日

多剤投与と薬物相互作用 脳卒中患者の場合


Potentially Serious Drug-Drug Interactions in Older Patients Hospitalized for Acute Ischemic and Hemorrhagic Stroke.
2016  9月  イタリア

いまや高齢者への多剤投与は珍しくなく 薬物相互作用の危険性は常にある。

脳卒中患者について薬物相互作用の可能性と 脳卒中との関連を調べてみたそうな。


65歳以上の急性期脳卒中患者146人について、入院時の投薬内容を調べ薬物相互作用の種類 および脳梗塞、脳出血との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・薬の平均投与数は5.8で、

・582種類の薬物相互作用の組み合わせが確認でき、

・18種類では軽度、415種類は中程度、149種類は深刻な危険度だった。

・患者の61%が1種類以上の深刻な薬物相互作用にさらされていた。

・脳梗塞患者では 深刻な薬物相互作用を1種類以上持つ割合が、74 vs. 50% で初回患者よりも再発患者に多かった。

・脳卒中を引き起こす可能性の高い薬物相互作用の組み合わせが、脳梗塞患者の17%、脳出血患者の19%に確認できた。

高齢の脳卒中患者で 深刻な薬物相互作用の危険にさらされている割合が非常に高かった、


というおはなし。

図:薬物相互作用 脳卒中患者での


感想:

降圧薬をキッパリと勝手にやめてから1年半以上経つ。

頻尿はただちに解消した。血圧は薬飲むまえよりも明らかに低く つねに140/90辺りにある。

2015年10月30日

「動機づけ面接」の脳卒中再発予防効果について


Improving Adherence to Secondary Stroke Prevention Strategies Through Motivational Interviewing
2015  10月  ニュージーランド

脳卒中の再発防止を目的に、服薬遵守と生活習慣を改善するべく「動機づけ面接」を試してみたそうな。


脳卒中患者386人について、動機づけ面接(クライアントの自律性を引き出し行動を変容させる準指示的な方法)グループと通常ケアのグループに分けた。

動機づけ面接は発症から28日、3,6,9ヶ月後の計4回行った。

血圧、コレステロール、服薬遵守状況、脳卒中の再発、冠動脈疾患、生活の質、ウツ不安 を1年後まで調べたところ、


次のことがわかった。

・血圧およびコレステロール値にグループ間で有意な差はなかった。

・自己申告の服薬遵守率は動機づけ面接グループで高かった。

・その他の項目でも両グループで明らかな差はなかった。

脳卒中患者への動機づけ面接は自己申告性の服薬遵守率を改善した。その他の効果は確認できなかった、


というおはなし。



感想:

薬に明らかな再発予防効果があるとわかれば 飲み続けると思う。

そういうわけで降圧薬を勝手にやめて かれこれ10ヶ月経った。身体の調子いいわ、、

2014年12月10日

薬を飲むように脳卒中患者の携帯番号にメッセージを送ってみた


Randomised Trial of Text Messaging on Adherence to Cardiovascular Preventive Treatment (INTERACT Trial).
2014  12月  イギリス

脳卒中など心血管疾患での降圧薬や降脂質薬の順守率を改善するためにテキストメッセージを送ってみることにしたそうな。


301人の患者について、テキストメッセージあり、なしのグループに分け、6ヶ月後の服薬状況を調査し、比較した。

テキストメッセージは最初の2週間は毎日、次の2週間は隔日、残りの22週間は週1回送信され、服薬を促し 返信確認を要求する内容となっている。


次のようになった。

・服薬順守率80%未満の者の割合は、メッセージなしでは25%に対し、メッセージありでは9%だった。

・テキストメッセージによって65%の患者が少なくとも1回は服薬に気付かされた。

・13%の患者は効果や副作用に疑念を抱き服薬をやめてしまっていたがテキストメッセージをきっかけに服薬を再開した。


脳卒中など心血管疾患の患者にテキストメッセージを送ることで 服薬順守率を改善することができた、


というおはなし。


感想:

メッセージ機能使いこなす患者いないだろ、、、と思い詳しくみると、患者7千人のなかからモバイル機器を使える人を厳選してた。

ごくたまにショートメッセージ来るんだけど、いまだに返信の仕方がわからないんだよね。

2014年10月16日

降圧剤を続けられる人と 続かない薬の種類


Antihypertensive Medication Persistence 1-Year Post-Stroke Hospitalization.
2014  10月  アメリカ

脳卒中で退院したあと降圧剤をちゃんと飲む人の割合と影響する要因を調べてみたそうな。


退院後2年経った脳卒中経験者270人に電話アンケートを行った結果、


次のことがわかった。

・212人が降圧剤を処方されていた。

・退院1年後も降圧剤を飲んでいた者の割合は87.3%だった。

・しかし複数の降圧剤を処方されている場合、薬の種類によって服薬順守率は大きく異なり、

・ACE阻害薬の順守率は高く、利尿薬のそれはとても低かった。

・黒人または他の病気を持つ脳卒中経験者の降圧剤の服薬順守率は低かった。


脳卒中から退院1年後の降圧剤の服薬順守率は高かった。しかし薬の種類によって大きく異なった、


というおはなし。


感想:

トイレが近くなる薬は人気が無いんだな。

2014年10月5日

脳卒中経験者が薬を飲まなくなってしまう理由


Barriers and Facilitators for Medication Adherence in Stroke Patients: A Qualitative Study Conducted in French Neurological Rehabilitation Units.
2014  9月  フランス

脳卒中の再発予防のための服薬順守の意識について調べてみたそうな。


脳卒中の服薬状況について、患者本人および介護者、医療担当者に面談したところ、


次のことがわかった。

・26件の面談を行った。

・服薬を妨げる要因として、*薬の飲みにくさ、*薬が脳卒中にどう効くのかわからない、*副作用への恐れ、が患者から挙げられた。

・介護者からはジェネリック薬への不信感が挙げられた。

・医療担当者からは患者の知識の不足と症状の無さが服薬を妨げる要因として指摘された。

・全ての患者が、服薬を守るためには介護者や医療関係者のサポートが必要であると考えていた。

・患者および介護者は、再発への恐れが服薬を順守する動機になると考えていた。


脳卒中患者の服薬順守の妨げまたは促す要因と、関係者の考えの違いを明らかにすることができた、


というおはなし。

服薬遵守

感想:

なるほど自分もほとんど同じ理由で 降圧薬を飲む頻度を自分の判断で勝手に1日おきにしている。

このことについて周囲のだれも、お医者さんも何も言わない。

2013年9月30日

薬を飲まなくなってしまう脳卒中患者の割合と特徴


The association between patients' beliefs about medicines and adherence to drug treatment after stroke: a cross-sectional questionnaire survey.
2013  9月  スウェーデン

再発予防のための服薬を遵守しない脳卒中患者がどんな考えを抱いているのかを調べてみたそうな。


退院して自宅に居る脳卒中患者に、発症3ヶ月時点での服薬遵守状況と、服薬についての考えをアンケート調査した。


次のようになった。

・989人の患者中、578人から完全回答が得られた。

・服薬をやめてしまった患者数は72人(12.5%)だった。

・彼らは服薬に対し、ポジティブなイメージが少なく、ネガティブに捉えがちで、

・薬を飲んでもあんまり役に立たないと考えていた。


ちゃんと服薬してもらうためには患者の理解を促さないとね、


というおはなし。



感想:

わたしも同じ考えだが薬をやめる勇気がない。

2013年7月22日

降圧薬を勝手にやめちゃう人の脳卒中死亡リスクは...


Adherence to antihypertensive therapy prior to the first presentation of stroke in hypertensive adults: population-based study.
2013  7月  フィンランド

降圧薬治療中に薬をちゃんと飲まない人の脳卒中リスクを調べたそうな。


脳卒中経験のない30歳以上の高血圧症患者73527人について、降圧薬を飲み始めてから2年後、10年後の状況を追跡調査した結果、


次のようになった。

・この間に2144人が死亡した。24560人が脳卒中で入院した。

・降圧薬をちゃんと飲んでいない者の脳卒中死亡リスクは2年後3.8倍、10年後3.0倍だった。

・脳卒中入院リスクも2年後2.7倍、10年後1.7倍だった。

・脳卒中を発症した年に限ると、死亡リスクは5.7倍で、入院リスクは1.9倍だった。


降圧剤治療の服薬を遵守しない人は遅かれ早かれ脳卒中になるョ、


というおはなし。


2013年6月20日

血圧のくすり?面倒だからもういいよ... → 再発して死亡


Impact of a better persistence with antihypertensive agents on ischemic stroke outcomes for secondary prevention.
2013  6月  中国

脳卒中で高血圧治療中の患者の服薬遵守率と予後について調べてみたそうな。

8409人の脳梗塞患者について、発症後3,6,12ヶ月後に電話アンケートを行い、
高血圧治療薬をちゃんと飲んでいるか調べ、その後の再発や死亡との関連を解析した。


次のようになった。

・参加者の40%は女性、平均年齢67だった。

・1年後、32%の参加者が服薬遵守率75%以上で、68%はそれ未満だった。

・高遵守率グループは、低いグループに比べ、再発リスクが22%、死亡リスクが56%低かった。


少なくとも脳卒中後1年間は、まいにち降圧薬を飲んだほうが良いでしょう


というおはなし。




感想:

現在 降圧薬は、効き過ぎるので最低用量のタブレット1個を1日置きに飲んでいる。

トイレがやたら近くなるので、すぐにでも飲むのやめたいけど、ビビってやめられない。

これでますますやめられない。

2011年7月25日

降圧薬をちゃんと飲まない人の脳卒中リスクは6割増し


Low Medication Adherence and the Incidence of Stroke Symptoms Among Individuals With Hypertension: The REGARDS Study.
2011  7月  アメリカ



血圧を下げる薬をきちんと飲んでいない人が

どれだけ危険なのかを調べたそうな。




降圧薬治療を受けている9950人について、

服薬遵守の程度を0,1,2,3,4 とランク付けして分類した。

数字がおおいきほど服薬を守っていないことを示す。



脳卒中固有の以下の症状の有無を6ヶ月ごとに電話インタビューし、

4年間追跡調査した。

・身体の一方の側の脱力感

・しびれ感

・片目または両目の失明

・視野半分の喪失

・他人の言う事がわからなくなる

・話したり書いたりができなくなる





調査の結果、

服薬遵守の程度が悪くなるにしたがって、

脳卒中症状を経験した人の割合が

15%(ランク0)→25%(ランク3,4)  に増えた。



これはきちんと薬を飲んでいる人に比べ、

服薬を守らないと脳卒中になる危険性が6割増える

ことに相当することがわかった、


というおはなし。








感想:

考えていたより服薬遵守の効果は小さいな…

と思った。




降圧薬を飲むと

頻尿、口渇、しびれ増加

など都合の悪いことがいくつかある。




今後はもっと適当に薬を飲もうと思う。

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