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2015年1月18日

歩行が安定する腕の振り方のコツ


Effect of arm swing strategy on local dynamic stability of human gait.
2014  12月  オランダ

転倒の多くは歩行中に起きる。歩行の安定には腕の振りが影響している。

歩行中にどんな腕の振り方をすればより安定するのか実験してみたそうな。


健康な若い男性10人について歩行中の4種類の腕の振りと、7段階の歩行スピードを与え、その様子をモーションキャプチャーして解析したところ、


次のことがわかった。

・通常の腕の振りに比べ 過大なまでに腕を振った場合、正中面方向(前後、上下)への安定性が向上した。

・特に低速時に効いた。


大げさに腕を振ることで歩行時の安定性が著しく向上する。転倒しやすい高齢者や脳卒中経験者に教えてあげるとイイかも、、


というおはなし。

腕のふり


感想:

まったく凄いことを発見してくれだものだ。さっそく実践してみたいけど ちょっとはずかしい。

2015年1月17日

野菜 果物をよく食べる日本人の脳卒中リスクは


Fruit and vegetable intake and mortality from cardiovascular disease in Japan: a 24-year follow-up of the NIPPON DATA80 Study.
2015  1月  日本

野菜、果物と脳卒中など心血管疾患との関連をアジア人で調べた研究は少ない。

日本人で調べてみたそうな。


1980年の栄養調査記録から9112人を24年間追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・野菜、果物を多く摂るひとは、年齢が高く、魚や乳製品、大豆製品をよく摂り、肉は少ない特徴があった。

・野菜、果物を多く摂るひとの心血管疾患リスクは0.74倍、脳卒中では0.80倍、冠動脈疾患は0.57倍だった。


日本人が野菜、果物を多く摂ると脳卒中など心血管疾患のリスクが著しく低くなる、


というおはなし。



感想:

でも長生きするのは肉をよく食べる人だったりするんだよね。

2015年1月16日

カルフォルニア大学が開発した最新の上肢リハビリ法とは


Musical glove helps stroke patients
2015  1月   アメリカ

脳卒中で麻痺した手の動きを改善する FDAも認めた新装置「ミュージックグローブ」を使ってみた事例ビデオ。


見れない場合はこちらから

あらすじ
・元タイピストで脳卒中経験者のジャネットさんは何年もリハビリを受けてきたけど手の動きは一向に良くならなかった。

・カルフォルニア大学でミュージックグローブのテストをしていると聞き、実験に参加した。

・音楽に合わせ指でつまむ動作を毎日繰り返した。

・2週間後、ジャネットさんは再びタイピングができるようになった。

・そればかりか ドアを開けたり、コップを洗ったり、食器を使ったりできるまでになった。


このミュージックグローブ療法は、従来型のリハビリに比べ運動機能の改善が20-30%優れていることがわかった、


というおはなし。



感想:

指を曲げ伸ばしできる時点で非常に軽度の麻痺であることは明らか。

しかし同様な軽度麻痺患者のみを対象とするCI療法に比べると、はるかにわかりやすくて、たのしくて、健常手にミットをはめる必要もないし、なにより1人でできる点で圧倒していると思う。

2015年1月15日

脳卒中後の「痛み」と精神的苦痛、社会参加について


Pain among institutionalized stroke patients and its relation to emotional distress and social engagement.
2015  1月  オランダ

脳卒中後の疼痛と精神的苦痛、社会参加の問題との関連を調べてみたそうな。


介護施設に入所中の慢性期脳卒中患者274人について調査した結果、


次のことがわかった。

・28%の入所者がかなりの痛みを感じていて、その68%は身体の麻痺側の痛みだった。

・この疼痛が精神的苦痛スコアの60%に関連していて、

・妄想、興奮、攻撃、抑うつ、不安といった臨床症状とも関連していた。

・疼痛は社会参加度の低さとも関連していたが、精神的苦痛スコアを考慮に入れるとその関連は消えた。


脳卒中後の疼痛は精神的苦痛の元であり、社会参加を妨げる原因にもなる、


というおはなし。


感想:

「痛み」を語る脳卒中ブログは滅多にみない。

痛みは外から見てわからないので説明がつらい。同病者ですら共感がむつかしい。

しぜんと内向きになり表現を諦めるんだろうな、、

2015年1月14日

発症後7日以内に亡くなってしまう患者の特徴


A study of seven day mortality in acute ischemic stroke in a teaching hospital in chitwan.
2014  1月  ネパール

脳卒中の発症後7日時点での患者死亡率を調べてみたそうな。


ネパールの大学病院に入院した急性期脳梗塞患者100人について調査したところ、


次のことがわかった。

・発症後7日目までに13%の患者が亡くなった。

・7日時点での死亡率は、入院時の重症度、心房細動、高血圧と関連があり、

・年齢、性別、喫煙、糖尿、冠動脈疾患、脂質異常などとの関連は無かった。

・特に、入院時の神経症状の重症度が早期死亡率と最も強く関連していた。


急性脳梗塞患者の13%が7日以内に死亡した。これはほぼ入院時の重症度で決まる、


というおはなし。



感想:

1ヶ月死亡率はよく目にするけど、7日ははじめてかな。
死亡率もっと高いと思ってた。意外にみんなタフ。

ネパールってとこにも注目した。先進国の日本なら13%を上回ることはないハズ。


2015年1月13日

2年後、脳卒中経験者の生活の質を脅かす最大の理由は、、


Associations between quality of life and socioeconomic factors, functional impairments and dissatisfaction with received information and home-care services among survivors living at home two years after stroke onset.
2014  4月  ルクセンブルク

発症から2年後、自宅で暮らす脳卒中経験者の生活の質QoLに影響する要因をいろいろ調べてみたそうな。


平均年齢65、発症後18ヶ月以上の脳卒中経験者94人に面談調査した結果、


次のことがわかった。

・脳卒中経験者の50%は高卒以下で低所得だった。

・機能障害は珍しくなく、感覚45%、運動35%、記憶32%、言語31%、視覚20%だった。

・低学歴、低所得の脳卒中経験者のQoLは多くの側面で低かった。

・復職できている人のQoLは疼痛、メンタル、睡眠の点で隠居した人よりも良好だった。

・機能障害はQoLのほとんどあらゆる側面に影響していた。

・脳卒中により今後どうなってゆくのか? 巷にあふれる情報は正しいのか? リハビリやアドバイスを受けるにはどうしたらよいのか? といった情報アクセスへの不満とQoLの多くの側面が強く関連していた。


脳卒中経験者はいろいろな理由でQoLが低下し 抑うつになりがちである、


というおはなし。

情報と満足
感想:

ネットがなかった頃の脳卒中経験者はどうやって情報あつめてたんだろう?

きっといまでも ネット利用者密度の低い地方の村落に行くと、主な情報源は口コミで『△△病院の〇〇先生はすごいらしい、、触れるだけで治る』って尾ひれのついた噂が飛び交っていると思う。

2015年1月12日

若い脳卒中経験者が医療サービスに望んでいること


Young and Midlife Stroke Survivors' Experiences With the Health Services and Long-Term Follow-Up Needs.
2015  1月  ノルウェー

脳卒中経験者が抱く医療サービスへの感想やニーズについて、特に若者と中年を対象に調べてみたそうな。


若年脳卒中経験者16人に面談調査したところ、


次のことがわかった。

・彼らは継続して医療サービスを受けるために苦労していた。

・医療サービスから計画的にフォローされているとは感じていなかった。

・若年脳卒中経験者はフォローしてもらいにくい印象を持っている。

・医療サービスからフォローがあっても自分のニーズに応えるものではなかった。


若い脳卒中経験者の個々のニーズを取り込んだ長期的なサポートが望まれる、


というおはなし。
医療サービス

感想:

個人情報の取り扱いに過敏なためか 他の業種にくらべると時代錯誤的にこの種のフォローって少ないとおもう。

あんなにお金払ったのにハガキ一枚よこさないし、、

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