~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2015年5月14日

くも膜下出血で1ヶ月間 意識障害 → リバスチグミン胸に貼った翌日 話せるようになった


認知症薬で意識障害改善か 脳卒中後遺症に貼り薬 
2015  5月  Japan

『...脳卒中の 発症後、名前が言えず、食事もできない意識状態が1カ月続く70~98歳の患者12人に、認知症治療薬「リバスチグミン」を胸などに貼り、経過を観察した。
その結果、脳卒中のうち、くも膜下出血の2人はいずれも翌日には簡単な会話ができるようになり、1週間後には自分で食事ができるようになった。』
認知症薬で意識障害改善



感想:

単にマーケティングが上手なだけなのかも知れないけど、この数日なんども目にするのでメモ。


関連リンク:





2015年5月13日

ひっどい脳梗塞は左右どちらの脳で起きやすいのか


Hemispheric differences in malignant middle cerebral artery stroke.
2015  4月  アメリカ

深刻な脳浮腫を起こす「悪性中大脳動脈梗塞」は右脳と左脳のどちらに多いのか調べてみたそうな。


関連する過去の研究73件のデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・悪性中大脳動脈梗塞の左右脳のわかる患者データが2673人分見つかった。

・そのうち63%は右脳の梗塞だった。

・右脳梗塞の場合の死亡率は31%、左脳は36%で ほぼ同じだった。

・合併症率は右脳のケースで高かった。


悪性の中大脳動脈梗塞は右脳で起きやすく、合併症率が高かった、


というおはなし。

中大脳動脈

感想:

これ↓思い出した。
死んでしまいやすい脳内出血は 右脳? それとも左脳?

2015年5月12日

「患者の上体を起こしておくのは なにか意味あるんですか?」 医師「うーん なんとなく」


Head Position in the Early Phase of Acute Ischemic Stroke: An International Survey of Current Practice.
2015  4月  チリ

入院したての急性期脳梗塞患者のベッドでの頭の位置はどうあるべきか世界中の医師に尋ねてみたそうな。


16カ国298人の医師にeメールのアンケートを送ったところ、


次のようになった。

・42.9%の医師から回答があった。

・結果はほぼ半々で、

・「上体を起こして寝かせる」 が52.8%

・「フラットに寝かせる」 が47.2% だった。

・脳卒中患者の頭の位置についての規定が院内に無いとする医師が 53.9%いた。 

・71%の医師は急性期脳梗塞患者の頭の位置がどうあるべきか確信がなかった。


急性期脳梗塞患者の頭の位置について 多くの国で医師間の考えの一致は見られなかった。合意を得るべく 臨床試験を始めても良いのではないだろうか、


というおはなし。

上体を起こして寝る

感想:

頭の向き変えただけでひどく注意された思い出。いったいあれはなんだったのか、、

2015年5月11日

脳卒中介護の負担感 6ヶ月後と 5年後


Burden in caregivers of long-term stroke survivors: Prevalence and determinants at 6 months and 5 years after stroke.
2015  4月  ポーランド

脳卒中患者の介護者の負担感が、時間とともにどう変わってゆくのか調べたそうな。


88組の患者と介護者のペアについて調査したところ、


次のことがわかった。

・発症から6か月時点では介護者の44%がかなりの負担を感じていた。

・5年後ではその割合は30%になっていた。

・6ヶ月時点の負担感は、介護者の"首尾一貫感覚"(ストレスに対処する力)および介護に要する時間と強く関連していた。

・5年後では介護者の不安が負担感の主な要因だった。

脳卒中の急性期後から慢性期で大きな負担感を抱く介護者の割合はかなり高かったが、時とともに低下していった。負担感に影響する要因はいくつか見つかったが いずれも介護者に関するものだった


というおはなし。


感想:

本人はすっかり元気なつもりでも周囲が異常に気を遣ってることがよくある。そういうことかな、、

2015年5月10日

中国で一過性虚血発作(TIA)が何人いるかわかった


Prevalence, knowledge, and treatment of transient ischemic attacks in China
2015  5月  中国

一過性虚血発作(TIA)患者が中国でどれくらいいるものか 調べてみたそうな。


2010年に98万人あまりの成人について調査したところ、


次のことがわかった。

・人口年齢構成を考慮に入れたTIA患者の割合は2.27%だった。

・TIAは女性や高齢の入院患者に多かった。

・成人の3.08%はTIAの知識を有していた。

・TIAと診断された患者のうち正規の治療を受けたのは4-5%のみだった。

中国では2390万人がTIAを経験していると推定された。人々のTIAの知識は限定的で、患者の多くは診断に至らず 治療もされていない、


というおはなし。

中国TIA

感想:

TIAって すぐに消えてしまう脳卒中っぽい症状だけなんだよね。

脳が壊死したわけでもなく 症状がすぐに消えたんだから単純に喜べばいいのに、なぜ病気あつかいするのだろう?

2015年5月9日

脳卒中経験者の1日の歩数がわかった


Physical activity profiles and sedentary behaviour in people following stroke: a cross-sectional study.
2015  5月  イギリス

脳卒中経験者の身体活動レベルを健康な人と比べてみたそうな。


平均年齢55、発症後4年ほどの脳卒中経験者22人と同年齢層の健常者22人について、加速度計を7日間装着してもらい活動内容、歩数、じっとしてる時間等を解析、比較した。


次のことがわかった。

・1日あたりの歩数は 4035 vs. 8394 で脳卒中経験者は非常に少なかった。

・睡眠を含むじっとしてる時間は、20.4 vs. 17.5 で脳卒中経験者が長かった。

・脳卒中経験者の歩行はいつもマイペースで健常者に比べ非常に遅かった。


脳卒中経験者は1日の歩数が少なく 歩くペースもゆっくりで、じっとしている時間が多かった。もっと運動させたほうがいい、


というおはなし。

歩数


感想:

もっと差があるかと思ってた。意外にみんな元気じゃん。

2015年5月8日

入院中の脳卒中患者にひとりリハビリやらせたら 思いのほか評判が良かった


Patient-directed therapy during in-patient stroke rehabilitation: stroke survivors' views of feasibility and acceptability.
2015  4月  イギリス

療法士さんの監督なしに患者自らが主導する「ひとりリハビリ」が実際可能なものか、試してみたそうな。


脳卒中の発症後1週間以上経った入院患者94人について、ひとりリハビリを毎日4週間やってもらった。

ひとりリハビリの内容は、上肢のミラーセラピーと下肢のエクササイズ。


次のことがわかった。

・患者は概ね ひとりリハビリに好意的だった。

・具体的な感想は、71%が「有意義である」、68%は「楽しい」、59%が「効果があった」、88%が「仲間にも薦めたい」 だった。

・下肢エクササイズはミラーセラピーよりも評価が高かった。

・使用する用具の準備、設置が症状の重い患者にはキツかった。

・ヤル気の喪失と監督者の不在は不安要素だった。


患者主導のひとりリハビリは容認できるものだったが、問題発生時の対応方法やヤル気を維持するための工夫が必要であろう。ひとりリハビリは療法士を増員せずに患者のリハビリ時間を大幅に増やすことができる方法である、


というおはなし。

患者ひとり

感想:

療法士さんのマンパワーに依存した脳卒中リハビリの現状から懸命に自立しようとする強い意志が イギリスからは感じられる。↓
Wiiが脳卒中リハビリに有効であることを文句なしに証明することにした
じっさい ビデオゲームで脳卒中リハビリする療法士さんはどれくらいいるの?

作業療法士さんに来てもらったけど効果が無いばかりか気晴らしにもならなかった

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *