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2015年6月18日

チョコレートの脳卒中予防効果について


Habitual chocolate consumption and risk of cardiovascular disease among healthy men and women
2015  6月  イギリス

チョコレートと脳卒中との関連を調べてみたそうな。


20951人の男女を約11年間 追跡調査した。また過去の研究を厳選して再評価したところ、


次のことがわかった。

・1日におよそ100グラムのチョコレートを食べる人は、ほとんど摂らない人に比べ脳卒中リスクが0.77倍になった。

・関連する過去の研究9件15万人ぶんのデータを統合して解析しなおしたところ、チョコレートを多く摂る人の脳卒中リスクは0.79倍となりほぼ一致した。


チョコレートを多く摂ると脳卒中リスクが明らかに低下することがわかった、


というおはなし。
チョコレート

感想:

チョコ買いに行ってこよう。ダークチョコでもミルクチョコでもいいらしい。

2015年6月17日

健側の手首を筋トレしたら麻痺手がグイグイ動くようになった


High-Intensity, Unilateral Resistance Training of a Non-Paretic Muscle Group Increases Active Range of Motion in a Severely Paretic Upper Extremity Muscle Group after Stroke.
2015  5月  アメリカ
脳卒中で麻痺がひどいとリハビリがむつかしい。

そこで、麻痺していない方の手を訓練するとその効果が麻痺手に伝わる "クロスエデュケーション効果" を利用したリハビリを検証してみたそうな。


発症4ヶ月以上の脳卒中片麻痺患者6人と健常者7人について、

麻痺していない手首の伸筋を高負荷で鍛える訓練を4週間、計16セッション行った。

訓練前後での 麻痺手(または訓練していない手)の最大筋力と関節可動域を測定した。

TMSを使って皮質脊髄路の興奮性変化も測定した。


次のようになった。

・訓練後、健常者の訓練していない手首の筋力および関節可動域が向上した。

・同様に脳卒中患者の麻痺手の筋力および関節可動域も明らかに改善した。

・健常者の皮質脊髄路の興奮性は変わらなかった。

・脳卒中患者の随意筋運動度は向上し、

・訓練前にはなかった運動誘発電位が確認できた。


脳卒中患者の麻痺していない方の手をしっかりと鍛えることで、麻痺した手の筋肉を動かし力を絞り出す能力を改善できるにちがいない、


というおはなし。
筋力トレーニング

感想:

なんか夢のような話なんだけど、

そういえばこんなの↓も あったよなぁ、、
麻痺上肢の痙縮を簡単に改善する方法を日本の研究者が発見!


[クロスエデュケーション OR 両側性転移]の関連記事

2015年6月16日

睡眠時やたら手足がビクビク動く脳卒中経験者の再発リスクは異常


Nocturnal periodic limb movements decrease antioxidant capacity in post-stroke women.
2015  6月  台湾

睡眠中に足や腕がビクビクと動く周期性四肢運動(PLMS)と脳卒中との関連は報告されている。

その病因について調べてみたそうな。


脳梗塞でリハビリ病院にいる患者112人について、睡眠検査および血液の総抗酸化能を調べ関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・1時間あたり15回以上手足が動く(PLMS)患者は5回未満の患者に比べ、高齢で、脳卒中の神経症状が重く、生活自立度が低かった。

・PLMS回数が多い女性患者の総抗酸化能は低かった。

・またPLMS15回/h以上の患者の脳卒中再発リスクは5回/h未満患者の7.58倍に及んだ。


睡眠時周期性四肢運動は女性脳梗塞患者の総抗酸化能の低下と関連があるのかもしれない、


というおはなし。


感想:

過去記事↓
睡眠中 足をバタバタさせてたら脳卒中の素質あり

2015年6月15日

回復がすこぶる良好であっても頭の働きに問題のある脳卒中経験者の割合


Post-stroke cognitive impairment is common even after successful clinical recovery.
2015  6月  フィンランド

脳卒中患者の認知障害の割合を調べてみたそうな。


脳卒中で入院した患者(55-85歳)409人について発症3ヶ月後の認知能力を評価した。


次のようになった。

・83%の患者が何らかの認知障害を示していた。

・50%の患者は3種類以上の認知障害を持っていた。

・回復が極めて良好な患者(mRS=0-1, 身体障害なし) であっても、その71%が認知障害だった。

・脳卒中の重症度にかかわらず 認知障害のある患者は15ヶ月後の機能的自立度が低かった。


脳卒中経験者はたとえ回復良好であってもその多くが認知障害を示していた、


というおはなし。
認知障害

感想:

同じテーマがなんどかあって、同様の結論になっている。
脳卒中経験者の8割が認知障害
認知障害の頻度 脳卒中のあとで

2015年6月14日

高齢の脳卒中患者へのリハビリは無駄なの?


Old benefit as much as young patients with stroke from high-intensity neurorehabilitation: cohort analysis.
2015  6月  ドイツ

いっぱんに 高齢脳卒中患者へのリハビリは効果が薄いと考えられ、リハビリ病院への転院が敬遠される傾向がある。

若い人に比べてほんとうに高齢患者は回復しないのか、きっちりと調べてみたそうな。


発症後4週間までの日常生活動作の自立度変化を、リハビリ病院に入院した患者について年齢別に次の3グループに分け比較した。

*65歳未満 422人
*65-80歳 1399人
*80より上 473人


次のことがわかった。

・自立改善度の大きさは各年令層でほぼ同じだった。(バーセルインデックス~15ポイント相当)

・機能回復の程度はリハビリ総時間と関連があった。

・このリハビリ量と回復度との関連は年齢に依らなかった。


80歳以上の超高齢者であってもリハビリ病院で相当量の訓練を受けることで若い患者と同レベルの回復を期待できる、


というおはなし。

年齢別バーセルインデックス

感想:

高齢者にはリハビリで手加減するから訓練量も減って回復が良くないんだと思う。

「甘ったれんなジジイっ!」って鬼軍曹式に厳しく接するほうが本人のためになるんだろうね。

2015年6月13日

3ヶ月後できるようになっている日常生活動作は


In What Daily Activities Do Patients Achieve Independence after Stroke?
2015  6月  イタリア

脳卒中から3ヶ月時点で自立できる日常生活動作の種類を調べてみたそうな。


平均年齢68、435人の脳卒中患者について調査した結果、


次のことがわかった。

・もっとも良く回復するのは排便排尿機能およびベッド移動能力で、

・難しいままなのが 入浴、身支度、階段昇降だった。

・食事は半側空間無視や入院の遅れがあると難しかった。


脳卒中患者や家族はどんな機能回復が期待できるのか知っておいたほうがいいだろう


というおはなし。


感想:

この記事↓も参考になるな。
脳卒中患者はいつごろまでに何の機能がどのくらい回復するものなのか?

2015年6月12日

むずむず脚症候群と脳卒中の関連が明らかに


Study links severe restless legs syndrome to increased risk of stroke
2015  6月  アメリカ

むずむず脚症候群と脳卒中との関連を調べてみたそうな。

今週の米国睡眠学会での発表内容。


41‐58歳の女性看護師72916人について6年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・この間に161人が脳卒中になった。

・重度のむずむず脚症候群と脳卒中の発症に関連があった。

・軽いむずむず脚症候群では脳卒中との関連は確認できなかった。


むずむず脚症候群でひどく悩んでいる人は脳卒中の心配もしたほうがいい、


というおはなし。



感想:

このテーマは何度かあったけどあんまりはっきりしてないんだよね、、
むずむず脚症候群と脳幹の脳卒中との関連

むずむず脚症候群と脳卒中との関連は…

むずむず脚症候群は脳卒中の予兆かな

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