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2015年6月28日

コーヒーよく飲むひとの脳卒中リスクは、、


The coffee paradox in stroke: Increased consumption linked with fewer strokes.
2015  6月  アメリカ

コーヒーを飲む量と脳卒中との関連を調べてみたそうな。


1988-1994の健康栄養調査34万人の記録から、コーヒー摂取量と脳卒中の有無を含むデータを抽出し 関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・19994人ぶんのデータが見つかった。

・そのうち3.2% 644人に脳卒中の診断があった。

・コーヒー摂取量の範囲は0-20カップで年齢、性別、民族で変化した。

・1日3カップ以上では高コレステロールが多く見られたものの、心不全、糖尿病、高血圧は少なかった。

・コーヒーを好む人には喫煙者が多かった。

・コーヒー摂取量が1日3カップ以上で飲まない人に比べ脳卒中リスクは0.44倍だった。


コーヒーをよく飲むひとは脳卒中リスクが低かったものの 喫煙傾向がみられた、


というおはなし。


感想:

スタバにゆく機会があると常にココアを注文する。

2015年6月27日

若い脳卒中患者の家族歴について


Family History in Young Patients With Stroke
2015  6月  ベルギー

家族歴は脳卒中のリスク要因の1つである。

家族歴が脳卒中の特定の種類、性別と関連があるものか若年患者で調べてみたそうな。


脳卒中を経験した18-55歳の男女4232人について調査した結果、


次のことがわかった。

・1578人(37.3%)に脳卒中の家族歴があった。

・女性患者の場合、54.6% vs. 45.4%で母方の家族歴が多かった。

・脳卒中の種類と家族歴との関連はなかった。

・頸動脈解離では家族歴患者はむしろ少なかった。

・両親に家族歴がある場合、自分の兄弟も やや脳卒中になりやすかった。

若年脳卒中患者の3分の1には家族歴があった。家族歴と脳卒中の種類に関連はなく、女性脳卒中患者には母方の家族歴が多かった、


というおはなし。
家族歴
感想:

まさに家族歴から いつか脳卒中になることはほぼ確信していた。だからあまり驚かなかったなぁ、、

2015年6月26日

失語症訓練は一気にやったほうが効果的... ?


Intensive Versus Distributed Aphasia TherapyA Nonrandomized, Parallel-Group, Dosage-Controlled Study
2015  6月  オーストラリア

失語症患者への言語療法は集中的にやったほうがいいのか、それとも少しずつ長くやったほうが効果的なのか実験してみたそうな。


慢性期脳卒中で失語症の患者34人を次の2グループに分け、計48時間の言語療法プログラムを受けさせた。

*集中グループ:週に16時間x3週間 16人
*分散グループ:週に6時間x8週間 18人

訓練直後、1か月後の成果を比較したところ、


次のことがわかった。

・分散グループでボストンネーミング検査のスコアが有意に高かった。

・この効果は1ヶ月後も持続していた。

・両グループともにコミュニケーション能力、自信、QoLも同程度に改善していた。


失語症患者への集中訓練が流行っているが すこし考えなおしたほうがいいだろう、


というおはなし。

言語療法

感想:

そこは自宅に帰って タブレットアプリでひとり訓練かな。

2015年6月25日

脳卒中で植物状態になった患者と会話できるアプリを開発


Paralyzed Stroke Victims Speak Again Through App
2015  6月  ロシア
紹介ビデオ


概要
・全身が麻痺して外部との意思疎通ができなくなった閉じ込め症候群の患者を対象とした

・このアプリ(I.am.here)はブレインコンピュータインターフェースで患者の脳波を読み取り解析して

・タブレット上で患者の喜怒哀楽を確認できる機能を持つ。

・ロシアの財団とメディア企業、ソフトウェアメーカーが共同で開発に乗り出した。

・現在、AndroidおよびiOS向けのデモアプリを無料でダウンロードできる。


というおはなし。
I amhere
感想:

開発が始まったばかりのようだけど、さいきん進歩早いからすぐにツイッター版がでるだろな。

2015年6月24日

ひごろ連続して30分以上歩いてたひとは脳卒中になってもやたら回復が良いことが明らかに


Effects of premorbid physical activity on stroke severity and post-stroke functioning.
2015  6月  ノルウェー

脳卒中になる直前の身体活動状況と、発症後の回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者183人について発症前の歩行習慣をアンケート調査し、急性期、1年後までの神経症状、生活動作の自立度、歩行スピード、バランス能力をフォローした。


次のことがわかった。

・習慣的な歩行の持続時間と、急性期のあらゆる機能回復度に明らかな関連があった。

・1回に連続して30分間以上歩行していた患者は非常に回復が良かった。

・歩行とバランス機能に関しては1年後も同様の関連を示していた。


発症前の歩行習慣と回復度に明らかな関連が見られた。30分以上歩行する習慣があると脳卒中になっても順調に回復できるだろう、


というおはなし。


感想:

歩く頻度とは関連はなかったらしい。

障害は脳のやられた位置で必ずしも決まるわけではなくて、しぶとい人というのはあまり乗り物に頼らない性向を持っていたりするのかもしれんね、、

2015年6月23日

中学高校で 持久走とか大ぃっ嫌いだったんだけど、、


Influence of Cardiovascular Fitness and Muscle Strength in Early Adulthood on Long-Term Risk of Stroke in Swedish Men
2015  6月  スウェーデン

中年以降の心肺機能の低下は脳卒中リスクの1つではあるが 若者の場合はどうか、調べてみたそうな。


1968-2005に登録した若年成人について、自転車運動負荷試験(16万人)と筋力測定(56万人)を行い追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・この間にくも膜下出血895、脳内出血2904、脳梗塞7767件が起きた。

・若いときの心肺機能と筋力が高いほど いずれの脳卒中でもリスクは低く、

・能力が高い者と比べたときの一番低い者の脳卒中リスクは、心肺機能の場合1.70倍、筋力で1.39倍だった。


18歳時点で心肺機能と筋力が低い場合、将来あきらかに脳卒中になりやすい、


というおはなし。


感想:

思い返してみるに なるべくしてなった気がする、、

2015年6月22日

で結局、ピロリ菌があると脳卒中的にはどうなの?


Helicobacter Pylori Infection and Risk of Death From Cardiovascular Disease Among the Japanese Population: a Nested Case-Control Study within the JACC Study.
2015  6月  日本

ヘリコバクターピロリ菌と脳卒中との関連には諸説ある。

50歳以上の日本人の半数はピロリ菌に感染していると言われている。そこで日本人の研究データを使って検証してみたそうな。


11万人あまりを対象としたがんリスク大規模研究のデータから脳卒中または冠動脈疾患で死亡した627人を抽出し、年齢、性別、地域の一致する健常者データ627人と比較したところ、



次のことがわかった。

ヘリコバクターピロリ菌への感染の有無と脳卒中や冠動脈疾患死亡リスクとの関連は確認できなかった。


というおはなし。

図:ピロリ菌


感想:

調査するたびに結果がちがうピロリ脳卒中問題、、
ピロリ菌が脳卒中予防になるは本当か?

【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明

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