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2015年7月12日

脳梗塞で入院してすぐ痩せてしまったけど大丈夫?


Prognostic importance of weight change on short-term functional outcome in acute ischemic stroke.
2015  6月  韓国

脳梗塞後の体重変化と予後の関連を調べてみたそうな。


急性期の脳梗塞患者654人について入院から退院までの体重を記録した。BMIで0.05以上の増減を体重変化とし、発症3ヶ月後の自立度との関連を解析したところ、


次のようになった。

・35.2%に体重変化があった。

・患者の24.6%は体重が減少し、彼らは平均9日間入院していた。

・体重変化のなかったグループに比べ体重減少グループでは予後不良リスクは2.4倍だった。


短期間に体重が減少する患者は意外に多く、彼らの機能回復度は良くなかった。入院したら栄養失調に注意した方がいい、


というおはなし。


感想:

飲み込みがどうの以前に食事がまずい上に量が少ないからな、、、

おかゆに牛乳とチューブからひねりだした鯛みそとか ホントつらかった。

でもリハビリ病院の食事はハンパ無くうまかったは。

2015年7月11日

脳梗塞になりやすい気象条件


Rapid weather changes are associated with increased ischemic stroke risk: a case-crossover study.
2015  7月  ドイツ

気象条件変化と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


1694人の脳梗塞患者について発症する直前の気温、湿度、気圧の変化を調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・気温と脳卒中リスクは直線関係にあって、24時間内に気温が2.9度下がるごとに脳卒中リスクは11%上がった。

・ただし心血管疾患リスクを抱えている場合、その脳卒中リスク上昇は30%だった。

・湿度変化が5%を超える場合、気圧変化が10hPaを超える場合の脳卒中リスクの上昇は各々30%、63%だった。

・心血管疾患リスクがある場合に急な大気圧変化に曝されると脳卒中リスクは4倍を超えた。


気温の急な低下、湿度、気圧の急な変化で脳卒中リスクが上昇する。特に心血管疾患リスクを抱えている人はさらに危険である、


というおはなし。
図:気圧 脳卒中


感想:

長時間の飛行機とか覚悟がいりそうだな。

長い雨が止んで急に暑くなったせいか、きょうは体調がすぐれない。昼食ぬきで1日じゅう寝てた。

[脳梗塞 気圧]の関連記事

2015年7月10日

脳卒中で代替医療やってる人の割合は


Pattern of complementary and alternative medicine use among Malaysian stroke survivors: A hospital-based prospective study.
2015  1月  マレーシア

脳卒中経験者で補完医療や代替医療を利用する人がどのくらいいるのか調べてみたそうな。


平均年齢64、発症後6ヶ月の脳卒中患者 男性52人、女性41人に面談した結果、


次のことがわかった。

・67%が補完医療や代替医療を使っていた。

・そのなかでマッサージが一番多く63%を占め、次いで ビタミンサプリが8%だった。

・退院時の病状と補完・代替医療の利用とに明らかな関連があった。


脳卒中経験者の補完・代替医療利用率は高かった。退院時の身体機能が高く、神経症状が重くない者ほど補完・代替医療を利用する傾向があった、


というおはなし。

感想:

回復良好な人ほど代替医療、、ってとこがおもしろい。逆のイメージがあるんだけど これはマレーシアの特徴なのかな。

2015年7月9日

音階演奏は半側空間無視に効くのか?


Improving left spatial neglect through music scale playing.
2015  7月  イタリア

半側空間無視が楽器の音階演奏で改善するものか 実験してみたそうな。


右脳損傷の脳卒中患者で半側空間無視の11人と
半側空間無視のない12人  および健常者12人について、

キーボードを右から左へ順番に音階演奏させた。

キーを押したときの反応別に次の3つの状況下で演奏を行った。

*正しい音階が鳴る
*無音
*ランダムな音が鳴る

キーを打つタイミングも記録し、空間探索能力評価との関連を解析したところ、


次のようになった。

・半側空間無視患者の空間探索能力は正しい音階がフィードバックされた状況下でもっとも高かった。

・無音のとき、キーを打つペースが速かった。


連続した音階演奏時の聴覚刺激が空間感覚に影響して、右脳損傷患者の左方探索能力が改善したと考えられる、


というおはなし。

図:音楽演奏


感想:

この15年ほど腕時計を持たなかったんだけど、ソーラー電波のGショック腕時計が欲しくなって2週間前に買った。

ところが左腕の触覚が鈍いため 装着感がまっっっ ったく ない。

その後 ふと目に入って腕時計を着けていたことに気がつき驚くことしばしば。左方への関心の薄さに幾度も気付かされる。

で思った。 アップルウォッチに頻繁に注意喚起するアプリを入れたら半側空間無視の治療にいいべな、、って。

2015年7月8日

アトピー性皮膚炎で脳卒中になる理由とは


Association between adult atopic dermatitis, cardiovascular disease and increased heart attacks in 3 population-based studies.
2015  7月  アメリカ

皮膚炎や湿疹で悩む成人は喫煙、飲酒、運動不足の傾向があると言われている。

そこで、成人の皮膚炎・湿疹と脳卒中など心血管疾患との関連を調べてみたそうな。


2005年の健康栄養調査(NHANES)4970人および
国民健康調査(NHIS)2010年の27157人と2012年の34525人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。
・屈面性湿疹(アトピー性皮膚炎)になった者の心血管疾患、心臓発作、心不全のリスクは有意に高かった。


アトピー性皮膚炎に悩む成人は心血管疾患や心臓発作、脳卒中を起こしやすいのかもしれない、


というおはなし。

アトピー性皮膚炎


感想:

こどもの病気のイメージがあったけどちがうんだな、、

2015年7月7日

音の方向感覚は? 脳梗塞患者の


Auditory Spatial Deficits in the Early Stage of Ischemic Cerebral Stroke.
2015  6月  ポーランド


脳梗塞により聴覚に障害を受ける患者の割合と特徴について調べてみたそうな。


61人の急性期脳梗塞患者および60人の健常者について、音源探査能力の検査を行い梗塞形状との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳梗塞患者の82%で音源の最小弁別角度テストのスコアが明らかに低かった。

・54.1% vs.27.9%で 両耳より片耳での障害が多かった。

・梗塞が 両側、多発、ラクナの各ケースで音源の最小弁別角度が大きく異なった。

・特に、前頭葉、側頭葉に梗塞があるとこの違いは顕著だった。

・語音弁別能が低く 感音性難聴の患者で音源探査能力が低かった。


脳梗塞患者で音源探査能力の低下はよくあることで、梗塞の特徴とよく関連していた、


というおはなし。



感想:

『片側が難聴なんですけど、、』というメールが多い理由がわかった気がする。

2015年7月6日

フルーツニンジャ拡張現実版のリハビリ効果を検証


Choice of Human-Computer Interaction Mode in Stroke Rehabilitation.
2015  7月  アメリカ

コンピュータゲームを用いたリハビリの有効性には多くの報告がある。

これに拡張現実(AR)技術を加えた場合どうなるか 調べてみたそうな。


慢性期脳卒中で片麻痺の患者18人について "フルーツニンジャ"というゲームソフトの

*AR版
*パソコン+マウスの従来仕様

を 各々実行させて、腕の動きを解析、比較したところ、


次のようになった。

・AR版は従来仕様に比べ、ゲームスコアが21%高く、

・手の動作スピードが19%速く、

・動きのブレが15%少なかった。

・AR版でのゲームスコアと腕の運動能力との関連度も高かった。


コンピュータゲームを使ったリハビリに拡張現実を取り入れたところ運動パフォーマンスが高くなった。患者ごとに適したインターフェースが選べるとよいだろう、


というおはなし。


フルーツニンジャ拡張現実版の例


感想:

フルーツニンジャ↓はリハビリ的に評価が高く よく目にする。
上肢リハビリに最適なゲームが判明

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