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2015年7月16日

トラウマ体験でPTSDの女性と脳卒中の関係について


Trauma Exposure and Posttraumatic Stress Disorder Symptoms Predict Onset of Cardiovascular Events in Women.
2015  6月  アメリカ
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は男性よりもはるかに女性がなりやすい。

PTSDと脳卒中との関連を女性について調べてみたそうな。


20年間にわたり、約5万人の女性にトラウマ体験(災害、暴力、事故、虐待など)やPTSDおよび脳卒中など心血管疾患の有無を調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・271件の脳卒中、277件の心筋梗塞があった。

・トラウマ体験のない者に比べ、PTSD症状が4つ以上ある場合心血管疾患リスクは1.60倍だった。

・トラウマ体験のみでPTSD症状がない場合でもそのリスクは1.45倍だった。

・ただし、PTSD症状が1-3個の場合、心血管疾患リスクの上昇はなかった。

・リスク上昇ぶんの半分くらいは喫煙や飲酒、運動不足などの生活習慣で説明がついた。


トラウマ体験を持ちPTSD症状を示す女性は脳卒中など心血管疾患になりやすいのかもしれない、


というおはなし。

PTSD woman

感想:

PTSD症状1-3個はリスク上がらず、が面白い。適度なフラッシュバックや緊張感は癒やしのプロセスなのかもしれんな、、

2015年7月15日

脳深部刺激療法の脳卒中患者への応用


New Frontier for Deep Brain Stimulation Therapy Is Recovery From Stroke
2015  7月  アメリカ

脳深部刺激療法(DBS)はパーキンソン病の治療法として認められている。

脳卒中患者への応用を研究している人たちがいるそうな。


国際ニューロモデュレーション学会で発表された内容。

・クリーブランドクリニックではDBSを脳卒中リハビリに役立てるべく、ネズミを使った実験を行ってきた。

・DBSは侵襲性は強いものの、tDCSなどに比べ脳の目標部位を高精度に刺激できる。

・電気パルスの周波数が200ヘルツでは震えが止まり、30-50ヘルツでは運動が促された

・さらに、DBSによりシナプス結合が増加し

・最近ではDBSで神経形成が進むこともわかってきた。

・現在、人に応用するべくFDAの認可待ちである、

というおはなし。



感想:

快楽中枢に電極を挿したサルの話は聞いたことあるけど、そういうDBS手術をしてくれる闇クリニックが既にあるかもしれんね、、

2015年7月14日

手術件数が少ない病院だと生きて帰れないの? くも膜下出血のバアイ


High Subarachnoid Hemorrhage Patient Volume Associated With Lower Mortality and Better Outcomes.
2015  6月  アメリカ

くも膜下出血の病院ごとの手術件数と回復成績との関連を調べてみたそうな。


2002-2010の3万人あまりのくも膜下出血患者記録について、病院ごとの手術件数、死亡率、自宅退院率の関連を解析した結果、


次のことがわかった。

・患者の41%が手術を受け、そのうち59%がクリッピング、41%はコイリングだった。

・調査期間中、院内死亡率は32%→22%に、自宅退院率は29%→41%に移り変わった。

・年間くも膜下出血手術件数が100人、60人、20人の病院では、

・死亡率はそれぞれ 19%→22%→28%に上がり、

・自宅退院率は 40%→39%→35%に低下した。


くも膜下出血患者の短期的回復度は改善傾向にある。手術件数の多い病院ほど回復成績は良い、


というおはなし。

くも膜下出血

感想:

手術は慣れが大切なんだろうけど、この差が大きいのか どうってことないのか よくわからないな、、

2015年7月13日

急いで病院に行くと脳卒中でもないのに血栓溶解治療されてしまう危険性について


Do efforts to decrease door-to-needle time risk increasing stroke mimic treatment rates?
2015  6月  アメリカ

血栓溶解治療を急ぐほど脳卒中でない患者に薬を打ってしまう可能性が高まる。

実際にどのくらいそういった例があるのか、調べてみたそうな。


2010年1月から2014年2月にかけて、大学病院に入院して血栓溶解療法を受けた脳卒中患者の、病院到着から血栓溶解療法開始までの時間と 脳卒中類似症状だった者の推移を解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に "病院到着から血栓溶解療法開始までの時間"は89分→56分に短縮した。

・脳卒中類似症状だった患者の割合は、6.7%→6.7%→12.9%→30.0% と増加した。


血栓溶解治療を急かされる気持ちもわかるけど、お医者さんはもっと注意してね、


というおはなし。

図:脳卒中類似症状とrtPA件数

感想:

類似症状患者はおおむね若いから、多少無茶しても出血しない ってどこかで読んだ、、

自分だったら、救急車呼ぶべきかどうか悩む余裕があるなら、2-3時間お茶でものんでくつろいでみるけどな。

2015年7月12日

脳梗塞で入院してすぐ痩せてしまったけど大丈夫?


Prognostic importance of weight change on short-term functional outcome in acute ischemic stroke.
2015  6月  韓国

脳梗塞後の体重変化と予後の関連を調べてみたそうな。


急性期の脳梗塞患者654人について入院から退院までの体重を記録した。BMIで0.05以上の増減を体重変化とし、発症3ヶ月後の自立度との関連を解析したところ、


次のようになった。

・35.2%に体重変化があった。

・患者の24.6%は体重が減少し、彼らは平均9日間入院していた。

・体重変化のなかったグループに比べ体重減少グループでは予後不良リスクは2.4倍だった。


短期間に体重が減少する患者は意外に多く、彼らの機能回復度は良くなかった。入院したら栄養失調に注意した方がいい、


というおはなし。


感想:

飲み込みがどうの以前に食事がまずい上に量が少ないからな、、、

おかゆに牛乳とチューブからひねりだした鯛みそとか ホントつらかった。

でもリハビリ病院の食事はハンパ無くうまかったは。

2015年7月11日

脳梗塞になりやすい気象条件


Rapid weather changes are associated with increased ischemic stroke risk: a case-crossover study.
2015  7月  ドイツ

気象条件変化と脳卒中リスクとの関連を調べてみたそうな。


1694人の脳梗塞患者について発症する直前の気温、湿度、気圧の変化を調査し関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・気温と脳卒中リスクは直線関係にあって、24時間内に気温が2.9度下がるごとに脳卒中リスクは11%上がった。

・ただし心血管疾患リスクを抱えている場合、その脳卒中リスク上昇は30%だった。

・湿度変化が5%を超える場合、気圧変化が10hPaを超える場合の脳卒中リスクの上昇は各々30%、63%だった。

・心血管疾患リスクがある場合に急な大気圧変化に曝されると脳卒中リスクは4倍を超えた。


気温の急な低下、湿度、気圧の急な変化で脳卒中リスクが上昇する。特に心血管疾患リスクを抱えている人はさらに危険である、


というおはなし。
図:気圧 脳卒中


感想:

長時間の飛行機とか覚悟がいりそうだな。

長い雨が止んで急に暑くなったせいか、きょうは体調がすぐれない。昼食ぬきで1日じゅう寝てた。

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2015年7月10日

脳卒中で代替医療やってる人の割合は


Pattern of complementary and alternative medicine use among Malaysian stroke survivors: A hospital-based prospective study.
2015  1月  マレーシア

脳卒中経験者で補完医療や代替医療を利用する人がどのくらいいるのか調べてみたそうな。


平均年齢64、発症後6ヶ月の脳卒中患者 男性52人、女性41人に面談した結果、


次のことがわかった。

・67%が補完医療や代替医療を使っていた。

・そのなかでマッサージが一番多く63%を占め、次いで ビタミンサプリが8%だった。

・退院時の病状と補完・代替医療の利用とに明らかな関連があった。


脳卒中経験者の補完・代替医療利用率は高かった。退院時の身体機能が高く、神経症状が重くない者ほど補完・代替医療を利用する傾向があった、


というおはなし。

感想:

回復良好な人ほど代替医療、、ってとこがおもしろい。逆のイメージがあるんだけど これはマレーシアの特徴なのかな。

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