~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2015年8月6日

軽症の若年脳卒中経験者のQoLは疲労できまる


Quality of Life after Young Ischemic Stroke of Mild Severity Is Mainly Influenced by Psychological Factors.
2015  7月  オランダ

若い脳卒中経験者の生活の質QoLに影響する要因を調べてみたそうな。


50歳未満の軽症脳梗塞患者170人と健常者61人を約4年半 追跡調査したところ、


次のことがわかった。

・ほとんどの患者は回復が良く、QoL全体で健常者と有意な差はなかった。

・強い疲労があるとQoLが低かった。

・抑うつや不安も精神的QoLの低下とやや関連があった。


強い疲労や抑うつ 不安は軽症の若年脳卒中患者のQoLに影響した。このことを患者は知っておくべきだろう、


というおはなし。

生活の質


感想:

不安とかうつは理屈でなんとなく理解できるけど、疲れやすくなるのはいったいどういうわけなのかな。

最初の数年間 疲労問題はホントに深刻だった。最近はほとんど意識しなくなったけど。

2015年8月5日

脳卒中経験者の認知機能低下スピードについて


Trajectory of Cognitive Decline After Incident Stroke.
2015  7月  アメリカ

脳卒中経験者の認知機能の低下を、発症前からフォローしてみたそうな。


45歳以上で認知機能に問題のない23572人を6.1年間追跡して脳卒中の有無、認知機能変化との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・515人が脳卒中を経験し、23057人は脳卒中にならなかった。

・脳卒中の発症は全般的な認知機能や学習能力、言語記憶の急激な低下と関連があった。

・脳卒中後の全般的認知機能および実行機能の低下スピードは発症前よりも速かった。

・脳卒中の直前直後で認知機能に有意な差はなかったが、

・認知障害になる頻度はあきらかに脳卒中後で多かった。


脳卒中の発症には認知機能の急な低下を伴い、発症後その低下スピードはさらにアップして 6年後も持続する、


というおはなし。


感想:

この記事↓おもいだした。
脳卒中になるとそれまでの倍の速度でボケる

さっきNHKニュース7で、認知症の診断がいい加減過ぎて誤診だらけって言ってた。

2015年8月4日

遷延性意識障害の主な原因は脳卒中 in あおもり


Epidemiological Investigation of Patients in Persistent Vegetative States in Aomori, Japan.
2015  8月  日本

遷延性意識障害(持続的植物状態)の原因や特徴を青森県民について調べてみたそうな。


患者の性別、年齢、病気の原因、入院施設の種類に関するアンケート調査を 青森県の682の医療施設に対して行った結果、


次のことがわかった。

・217施設(31.8%)から回答があった。

・1198人の遷延性意識障害患者(男性/女性=381/817)データを得た。

・そのうち80歳以上が63.4%を占めた。

・64.4%は脳卒中が原因だった。

・48.1%は介護施設に、34.6%は病院に入院中だった。

・青森県では100万人あたり患者869人の割合で、宮城県の2倍に相当した。


将来、高齢化が進むと 遷延性意識障害患者も増加するだろう、


というおはなし。


感想:

30年くらいまえ青森の女医さんに 脳卒中になることを「あたるって言うのよ」 とやさしく教えてもらった思い出。

2015年8月3日

「日中の過度の眠気」 高血圧患者の場合


Prevalence and determinants of excessive daytime sleepiness in hypertensive patients: a cross-sectional study in Douala, Cameroon.
2015  7月  カメルーン


「日中の過度の眠気」は睡眠障害の症状のひとつであり、一般人の数%~20%に見られるという。

高血圧患者に限定した場合の割合と特徴を調べてみたそうな。


15歳以上で脳卒中や心不全経験者を除いた高血圧の外来患者411人について調査したところ、


次のことがわかった。

・被検者は、平均年齢56、男性/女性=0.58、平均BMI=30、低体重者なし。

・血圧が140/90以下に収まっている者は全体の22.4%だった。

・62.8%に「日中の過度の眠気」が見られた。

・明らかに関連する要因は、*2型糖尿病、*肥満、*いびき、*140/90より高い血圧 だった。


高血圧患者のかなりの割合で「日中の過度の眠気」が認められた。睡眠時無呼吸症候群が関連しているのかもしれない、


というおはなし。



感想:

若い頃から日中の眠気がひどかったので関心をもった。でも平均BMI=30って かなりのおでぶさん。あんまり参考にならないかも。

2015年8月2日

閉じ込め症候群になると一生まばたきしかできないの?


Beyond the gaze: Communicating in chronic locked-in syndrome.
2015  7月  ベルギー

閉じ込め症候群は脳幹脳卒中で多く、眼球運動やまばたき以外の身体動作が麻痺し 話すこともできないものの意識は保たれた状態を指す。

長く閉じ込め症候群にある患者のコミュニケーション状況について調べてみたそうな。


閉じ込め症候群の患者204人について調査を試みた結果、


次のことがわかった。

・88人から回答が得られた。女性35%、平均年齢52、閉じ込め症候群歴平均10年だった。

・全員が眼球動作でYes/Noを伝える方法を使用していた。

・62%はなんらかの支援技術を併用し、

・49%は音声言語で意思疎通ができ、

・73%は数年のうちにいくつかの機能的動作が可能になっていた。


慢性期にある閉じ込め症候群の患者が眼球運動以外の意思疎通方法を獲得し、話したり何かしらの動作ができるようになる可能性を確認できた、


というおはなし。

閉じ込め症候群

感想:

キビシイ状況には変わりないけど 進歩がないわけではないんだな、、

[閉じ込め症候群]の検索結果

2015年8月1日

神経筋電気刺激が痙縮に効くはほんとうか?


Effects of Electrical Stimulation in Spastic Muscles After StrokeSystematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
2015  7月  ブラジル

神経筋電気刺激(NMES)は脳卒中患者の痙縮治療や関節可動域を改善する目的で試されているものの、成果はまちまちである。

そこで、過去全ての臨床試験を厳選、データを再統合し解析しなおしてみたそうな。


次のようになった。

・5066本の論文から940人の被検者を含む29件の臨床試験研究を厳選した。

・NMESは脳卒中後の痙縮をあきらかに軽減した。

・この効果は上肢よりも下肢で顕著だった。

・関節可動域を改善する効果も確認した。


脳卒中リハビリへのNMESの追加は検討する価値がある、


というおはなし。
leg spasticity NMES


感想:

NMESと電器屋で買える低周波治療器の違いがわからない。たぶんおなじ。

どんどん試してみるといい。

2015年7月31日

ラテン系のメンタルは脳卒中に強いのか?


Racial and Ethnic Differences in Mental Distress among Stroke Survivors.
2015  6月  アメリカ

アフリカ系アメリカ人やヒスパニックは白人にくらべ脳卒中が多く、予後も悪い。

そこで、脳卒中後の精神的苦痛の民族間での違いを調べてみたそうな。


8324人の脳卒中経験者について調査したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中経験者の9%に深刻な精神的苦痛が認められた。

・民族別では、ヒスパニックの14%、アフリカ系アメリカ人および白人の9%、アジア人の8%に深刻な精神的苦痛が認められた。

・ヒスパニックでも若年、低教育歴、低保険レベルの者に重い精神的苦痛が目立った。


アメリカの脳卒中経験者に重度の精神的苦痛は珍しくなく、特にヒスパニックの人たちでよく見られた


というおはなし。



感想:

気にしたことなかったけど、ヒスパニックって人種じゃないのな。中南米のスペイン語圏の出自をヒスパニック、さらに非スペイン語圏出身者も含めてラテン系と呼ぶらしい。

陽気なイメージがあるからメンタル強いかと思ってた。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *