元2023 5月 イギリス
半側空間無視は脳卒中急性期患者の3分の1が影響をうけると推定されている。
もっともよく研究されている治療法の1つがプリズム順応療法である。
これまでに70の実証実験と20のランダム化比較試験が行われ、ほとんどの研究でなんらかの改善が報告されている。
しかしその有効性についてはコンセンサスが得られていないので、メタアナリシスをこころみたそうな。
元2023 5月 イギリス
元
Prism Adaptation in Rehabilitation? No Additional Effects of Prism Adaptation on Neglect Recovery in the Subacute Phase Poststroke: A Randomized Controlled Trial.
2017 11月 オランダ
・両グループともに時間経過とともにCBS,MAC,SC のスコアが改善した。
・すべての指標で改善度に両グループ間のあきらかな差は確認できなかった。
元2021 1月 チェコ共和国
Clinical application of prismatic lenses in the rehabilitation of neglect patients: comments and critical analysis.
2012 1月 イタリア

プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない
A pilot evaluation of on-road detection performance by drivers with hemianopia using oblique peripheral prisms.
2013 1月 アメリカ
・半盲側への危機対処成功率は特注眼鏡にすることで30%→80%に上がった。
・半盲でない側への反応は両者同じだった。
元
Driving With Hemianopia VI: Peripheral Prisms and Perceptual-Motor Training Improve Detection in a Driving Simulator.
2018 1月 アメリカ
・メガネへの順応後に半盲側の検出能が42→56%に改善した。さらに訓練により72%にまで向上した。
・メガネで反応速度も改善して精度が31→44%に、訓練でさらに55%になった。
・3ヶ月後、検出能は維持されていたが反応精度は戻っていた。
・これらの効果は個人差が大きかった。
・視野シフトによる走行レーンの逸脱やハンドル操作ミスといった有害事象はなかった。
元
Kinaesthetic ability training improves unilateral neglect and functional outcome in patients with stroke: A randomized control trial.
2017 12月 トルコ
・行動性無視検査BITおよび機能的自立度検査FIMが両グループで改善した。
・BITのペーパーテストの改善度は、運動感覚訓練グループ 40%、比較グループ 17.9%だった。
・BITの実技テストの改善度は順に 16%、10.7% だった。
プリズム順応療法で半側空間無視のADLは改善しない
元
Vision In Stroke cohort: Profile overview of visual impairment
2017 10月 イギリス
・8%は正常で92%に視覚障害が確認できた。
・24%は視力0.5未満、13.5%が視力0.3未満だった。
・斜視が16%、眼球運動障害が68%だった。
・同名半盲など視野欠損が52%あった。
・視覚不注意は15%、4.6%が視知覚障害だった。
・84%が視界不良、読字困難、複視をうったえていた。
・これら視覚障害には めがねの新調、プリズムめがね、タイポスコープ、片目遮蔽などの対応策がとられていた。

元
The effect of theta-burst stimulation on unilateral spatial neglect following stroke- a systematic review
2018 10月 カナダ
・被験者148人を含む9の論文がみつかった。
・8件がcTBSで1件がiTBSによるものだった。
・いずれの刺激法でも半側空間無視がおおきく改善していた。
・TBSに視覚走査訓練を加えてもさらなる改善は見られなかった。
・症状のとらえかたや治療手順に研究ごとのばらつきがおおきかった。

新しい磁気刺激治療法 シータバーストとはなんなのか
元
Non-pharmacological interventions for the improvement of post-stroke activities of daily living and disability amongst older stroke survivors: A systematic review
2018 10月 イギリス
・14の非薬物的リハビリテーションについての計72の論文がみつかった。
・各方法と論文数の内訳は、鍼灸1、介護者トレーニング1、CI療法2、ロボット支援8、音楽療法1、神経刺激3、作業療法12、プリズムメガネ3、理学療法17、イメージ訓練6、自己管理教育6、ビデオゲーム1、自走車椅子1、だった。
・日常生活動作の改善が見られたのは、理学療法と作業療法のみだった。
・14あるいずれの方法も、身体障害の改善に効果的とするエビデンスはまったくなかった。
・すべてにおいてエビデンスレベルは低く、研究の数も少なかった。
日本の理学療法士はどういう根拠に基づいて仕事をしているのか?
コクランレビュー:作業療法のエビデンス信用できない
元2021 6月 メキシコ