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2024年5月11日

アルテプラーゼは過去のもの?軽症脳梗塞で注目の新療法DAPT

2024  5月  ブラジル


軽症脳梗塞患者における二重抗血小板療法(DAPT)の、アルテプラーゼ静注血栓溶解療法に対する有効性と安全性は十分に確立されていない。

そこで、急性の軽症脳梗塞患者においてDAPTとアルテプラーゼ静注療法を比較するメタアナリシスをこころみたそうな。



MEDLINE、Embase、Cochraneにおいて、軽症脳梗塞患者を対象としたDAPTとアルテプラーゼ静注との比較試験を検索した。

90日後の機能的転帰と安全性を解析した。



次のようになった。

・5つの研究、合計6,340例の患者を対象とし、そのうち4,050例(63.9%)がDAPTを受けた。

・すべての研究の追跡期間は90日であった。

・個々のアウトカムであるmRS 0-1、mRS 0-2、全死亡については、群間で有意差はなかった。

・症候性頭蓋内出血(sICH)リスクはアルテプラーゼ静注と比較してDAPTで治療された患者で圧倒的かつ有意に低かった。

・障害のまったくない患者に限定しても、mRS 0-1およびmRS 0-2に関しては、有意差は認められなかった。


軽症脳梗塞患者の90日後の機能的転帰および全死因死亡率に関して、DAPTとアルテプラーゼ静注との間に統計学的有意差は認められなかった。しかしDAPTは脳出血の発生率があきらかに低かった、


というおはなし。

アルテプラーゼ対DAPT



感想:

脳梗塞のほとんどを占める軽症患者にたいして、かつて夢の治療法と言われたアルテプラーゼによる血栓溶解療法は良いとこないどころかとても危険だったってこと。↓

のんびりとサラサラ薬を与えるほうがマシなので、

患者みずから病院に急いでゆく理由もない。










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