~ 6000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2010年3月26日

前向き志向でリハビリ良好


Change in positive emotion and recovery of functional status following stroke.





脳卒中のあと気持ちがポジティブ志向になった患者はその後の機能回復が非常に良い、
ってことを確認した研究。


一見 当たり前のはなし と思うけど
どっちが原因と結果なのだろうか、とも思う。


回復が順調だから前向き志向になるんじゃないだろうか。



また、
ポジティブでもあまり回復しない患者や、
悲観的なうつ患者でもスタスタ歩き回れるようになる患者も結構いそうである。



仮に気持ちの前向きさが予後に影響すると考えると、

リハビリ病院の看護師のやたら陽気な振る舞いや、
作業療法室のお祭り様の明るさの理由として納得が行く。

2010年3月25日

踏み台昇降訓練で感覚回復

発症後1年経っても左足首の感覚が鈍く、
歩けるのだけれど、ぎこちない状態が続いていた。

出した足をかかとからガツンと地面に落とすように歩き
階段を降りる際にも左右対称なキレイな動きとは言い難かった。


しかし最近、家の階段の1段目だけを
ひたすら上がって降りて上がって降りて・・・
を数百回繰り返す練習を始めたところ、

なんとなんと足首の感覚が戻ってきた というか、
歩行時に柔らかい足の運びができるようになり、
階段の動作もずっとスムーズになった。

就寝中履きっぱなしの靴下も脱げにくくなった。



どうやら難しい動作をトライしようとするあまり
階段を1段上り降りするという基本的な動作を
ないがしろにしてしまっていたようだ。


なにごとも基本が大切ってこと と思った。

2010年3月24日

神経筋電気刺激療法は長時間やる意味はない?


Dose-Response Relation Between Neuromuscular Electrical Stimulation and Upper-Extremity Function in Patients With Stroke.





神経筋電気刺激療法は効果があるけれど、
長時間やってもそれに見合うほどの効果の向上は得ることができない、って話。


これって、あの怪しいビデオのHANDS療法と同じハズ。

ホントに効果があるのかな??? と思う。

2010年3月23日

PTプラス イメージトレーニングの効果


Added value of mental practice combined with a small amount of physical practice on the relearning of rising and sitting post-stroke: a pilot study.




慢性期脳卒中患者にPTトレーニングに加えイメージトレーニングを併用したところ、
他の方法に比べて著しい成果を上げたという研究。


12人の慢性期脳卒中患者について
椅子から立ったり座ったりする動作訓練にプラスして
・イメージトレーニング、
・認知訓練、
・なにもしない
の3グループについて週3セット4週間継続したそうな。

すると、イメージトレーニングのグループのみがすっごく改善したんだと。

1回あたりの練習量は、実際の起居動作が約10回、イメトレ回数が約100回だって。
無茶な回数じゃないと思う。




これはとても興味深い研究だと思う。

2010年3月22日

発症3日以内に指がすこし開いて肩がうごくと予後がいい


Presence of Finger Extension and Shoulder Abduction Within 72 Hours After Stroke Predicts Functional Recovery. Early Prediction of Functional Outcome After Stroke: The EPOS Cohort Study.




脳卒中発症後3日以内に手の指が少しでも開いて、肩の外転(腕を外にひらく)ができる患者は、
その後の機能回復がとっても良いそうな。


一方、そうでない患者は、機能回復があまり期待できない。



つまり、予後の善し悪しは発症直後から予想がつくって内容。




自分は、肩は少しだけ動いた。
腕を揺らせる程度ではあったけど。

手の指はまったく開かなかった。
微動だにしなかった。



けど、いまは ほぼ自由にうごくよ。

2010年3月21日

緊張 車椅子でエレベータ

リハビリ病院で、


車椅子にも慣れてフロア間移動の許可が出たころのこと。


病院のエレベータはいつも混んでいて、
車椅子でなんとか乗ることはできても
うまくバックして降りることができるのか不安で、
最初 ほんとうに緊張した。


初めての自動車車庫入れみたいな気持ちになった。


エレベータに大きな鏡が貼ってある理由もその時に知った。




まっ、みな理解のある人達ばかりなので問題は起きなかったけれど。

2010年3月20日

脳卒中で免疫力が低下する


Post-Stroke Immunodepression and Infection: An Emerging Concept.




脳卒中になると、脳にひろがる炎症を抑えるように免疫機能も抑制されるんだとか。

よく、尿路感染症や嚥下障害からの肺炎になりやすい、とはきくけれど、
そんな背景があって、脳卒中患者に多いのかもしれない。



脳卒中後の尿路感染症では、こんなニュースもあった。

Urinary Tract Infections Complicating Stroke. Mechanisms, Consequences, and Possible Solutions.




フォーリーカテーテルの普及により尿路感染症になり易い状況が珍しくないんだって。




自分も、入院時、膀胱にカテーテルをいれられた。

以後それが抜けるまで、

しばしば 若いカワイイ看護師さんが、
お湯の入ったボトルと桶をもってベッドにやってきては、

『洗わせてください。』

と言いながら、大事なところを優しく洗ってくれた素敵な思い出がある。


麻痺の影響もなくグングンと大きくなってゆく自分自身がとてもうれしかった。

2010年3月19日

降圧薬(カルシウム拮抗薬)で頻尿

最近トイレが近くなったな…
とは入院していたころから気づいてはいたが
それほど深刻に考えたことはなかった。


アバターを観にいって、途中トイレに立った時にも
映画が長すぎるから、と考えていた。


それでも やっぱり近いな…

と思ったので検索してみた。


カルシウム拮抗薬の副作用については
すでになんども検索済みだったので
"頻尿" で引っかかるとは思っていなかった。


あるある。
例)
カルシウム拮抗薬の多様な副作用 その作用機序から類推が可能
下肢のむくみ も書いてある。

なぁんだ。

原因はわかったけれども、じゃどうしたらいいんだろ。

[頻尿]の関連記事

2010年3月18日

読んだ:脳卒中後のうつと意欲低下


脳卒中後のうつと意欲低下





発病前の状態へ復活したいという気持ちがほどほどの人は
機能回復の程度が大きく、


その固執する気持ちが非常に強い人ほど逆に回復を遠ざけることになる。


そういう人は抑うつや無気力(アパシー)の程度も強くなるためリハビリに励まなくなるそうな。




がんばってどうにかなる問題ではないので
気楽に取り組みましょう、ってことと理解した。

2010年3月17日

女性脳梗塞患者は予後が悪い


Emergency Department Arrival Times, Treatment, and Functional Recovery in Women with Acute Ischemic Stroke.



急性期脳梗塞患者の予後の良し悪しを決めるであろう
その病院到着時間に 性差があるのではないか、
という仮説を検証した研究。



結局、性別で時間差はないけれども 総じて女性の方が
平均年齢も高く、回復結果がすぐれないということが改めて明らかになった。

2010年3月16日

驚き!:磁気刺激治療(TMS)の適応基準

下記テレビ放映の影響で、この数日間 脳卒中リハビリのネット検索が活発になっている。
 (間違ってここへ来る人が多い)

「脳機能障害の改善策に革命をもたらしたい」
TBS 【夢の扉~NEXT DOOR~】
にリハビリテーション医学講座 安保雅博教授が出演

・ 放送日時:平成22年3月14日(日) 18:30~

・放送局 : TBS 【夢の扉~NEXT DOOR~】





このなかで紹介された磁気刺激治療法(TMS)の適応基準が慈恵医大のホームページに載っている。


それを読んでかなり驚いた。

以下、その適応基準を引用
(1)認知機能に問題がない(認知症ではない)。
(2)うつ病でない。
(3)透析をしていない。
(4)頭蓋内に金属(クリップなど)が入っていない、心臓ペースメーカーが入っていない。
(5)少なくとも一年間は痙攣の既往がない(脳波検査で異常がない)。
(6)全身状態が良好である(発熱、栄養障害、重度心疾患、体力低下などがない)。
(7)日常生活が自立している(自ら移動できるなど生活上では介助が要らない)。
(8)脳卒中(脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血)を原因として 上肢麻痺もしくは失語症を呈している。
(9)年齢が 16 歳以上である。

上肢麻痺
→手首を曲げないで、指でグーパーができること。少なくとも母指・示指・中指の3指が曲げ
たり伸ばしたりできること

失語症
→発語がスムーズではない、言葉がとっさには出てこず言いたいことが言えない、単語を思
い出せない、単純な内容であれば理解できるが複雑な話は聞いても分からないなどの症状
がある。


もう少し簡単に言うと、その条件とは、

頭がはっきりしていること、病気ではないこと、身体に異常がないこと、自立していること、
指が曲げ伸ばしできるほどの非常に軽い麻痺であること、
ゆっくりであれば言いたいことが言えること、


ということである。



・・・

CI療法よりもはるかに厳しい条件に見える。


かつて上肢麻痺で指が1mmたりとも動かなかった私の経験から言わせてもらうと
この条件は、 
"治す必要のない人にあえて治療を施すための条件" 
と言っているように感じられてならない。


この条件に当てはまるほどに手指が動く人というのは
もはや麻痺で困っている人とは言えまい。

これを麻痺と呼んだら、本当の麻痺患者に申し訳が立たない。


もともと手が動くひとしか治療対象にしないのだから、
ほんの少し訓練するだけで動きが良くなるのは当然である。

しかも入院費用として数十万円も支払うのだから、そのやる気たるやすでに半端ではない。
間違いなく自ら進んで 確実に良い成果を出すであろう。









最も直視しなければならない本当の麻痺患者を "適応基準" というフィルタで巧みに除外し、
安易に得られる成果を誘導して それを革命的なエビデンスと称する。





ちなみに最新の脳卒中治療ガイドライン2009によるとこの磁気刺激治療法は、
未だ治療法としてほとんど評価されていない。
近年、経頭蓋反復磁気刺激(rTMS)による上肢機能の改善27-29)の報告(Ⅰb)や、経頭蓋直流電流刺激による上肢運動機能の改善30)(Ⅱb)が報告されているが、例数は少なく、刺激条件、刺激部位などもまだ確立されていない





脳卒中リハビリの分野が抱える問題の本質が
如何に困難なものであるかを伺い知ることができる好例と思った。




参考:この件↓と同レベルと思う。
脳の可塑性に期待、HANDS療法 衝撃のビデオ

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *