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2012年6月2日

子供の脳卒中、傾向と死亡率


Temporal trends in incidence and long-term case fatality of stroke among children from 1994 to 2007.
2012  5月  アメリカ




子供の脳卒中の傾向について調べたそうな。


1994-2007の患者データベースを解析した。



結果は、

・この14年間に715人の子供が脳卒中で入院した。

・脳卒中発生件数は94年以降減少し、2000年から再び増加傾向にある。

発症後30日、1年、5年の死亡率はそれぞれ、12.3%15.7%17.5%だった。

・脳出血の場合、脳梗塞に比べ生存率が非常に低かった。







子供の脳卒中は一旦減少したものの、現在は増加傾向にある。

脳出血の死亡率は脳梗塞の2倍で、

死亡者の7割は1ヶ月以内に亡くなる。

さらに5%の子供が続く5年以内に死亡することがわかった



というおはなし。

2012年6月1日

足が痙縮… そうだトウスプレッダーを着けてみよう


The effects of toe spreader in people with overactive toe flexors poststroke: a randomized controlled pilot study.
2012  5月  シンガポール




トウスプレッダー(足の指を拡げる装具)

の脳卒中歩行リハビリ効果を調べたそうな。



発症後6ヶ月以上経過して足に痙縮のある

歩行可能な脳卒中患者9人について、


トウスプレッダー(toe spreader)を着けた場合、

・着けない場合


とで、歩行スピード、バランス、痛み、歩数などを調べた。




結果は、


・トウスプレッダーの有無で歩行速度、歩幅、活動レベルに違いはなかった。

・皆、トウスプレッダーを着けることを嫌がった。






トウスプレッダーには期待したような効果は無いことがわかった、


というおはなし。


2012年5月31日

【録画予約!】NHK ためしてガッテン 脳卒中リハビリ夢の最前線

NHK ためしてガッテン放送予定
つかむ!歩く!脳卒中リハビリ夢の最前線
2012年06月06日 (水曜) 午後8時 ~ 8時43分



1週間後、NHKが脳卒中の最新リハビリについて放送するそうな。


以下引用

・・・
終わってなかった!神経回路復活の底力
ところが最新の研究で、この壁を打ち破る画期的な方法が開発された。それは、ボツリヌス菌の神経毒から精製された薬を筋肉に注射し、神経の暴走を止 めるというもの。なんと1~2日で手足が動き始めることもあり、リハビリと併用することで目覚しい効果をあげる!2年前から保険も適用された、画期的な治 療法だ。


脳の働きを抑えて、回復力が大幅アップ!
もうひとつ、研究が進んでいる方法は、脳に磁気刺激を当てるという治療法だ。実は脳卒中が起きて脳の一部が損傷すると、健常な部分が逆に強く働きすぎて、体の動きを妨げてしまう。磁気で脳の活動を弱めることで、数日で手足が動くことも!
・・・





脳卒中リハビリの常識を覆す衝撃映像の数々

を用意したので絶対に観てください




というおはなし。

写真:ためしてガッテン

感想はこちら

2012年5月30日

CIセラピーのスリングは演出用小道具


Effects of sling and voluntary constraint during constraint-induced movement therapy for the arm afterstroke: a randomized, prospective, single-centre, blinded observer rated study.
2012  5月  ポーランド



CI療法の際、健常側の手をスリング固定(腕吊りやミット手袋)する効果について調べたそうな。



47人の脳卒中患者を次の2グループに分けた。

・スリングで健常手を固定するグループ

・自分の意志で健常手を使用しないグループ



両グループは1日5時間 x 15日間の麻痺手の集中トレーニングを受けた。




その結果、

・両グループで回復程度に違いは見られなかった。

・12ヶ月後の効果測定についても同様だった。





麻痺手を集中的に訓練したいのなら、

健常側の手を自らの意志で使わないようにすれば良い。

これ見よがしに腕を吊ったりミットを被せたりする必要は

まったくないことがわかった



というおはなし。






感想:

CI療法で腕を吊ったり、ミットを被せたりすることは、

"なにかスペシャルなことをしている" 

という演出作りに大変重要であると考える。






2012年5月29日

健康のためにカルシウムサプリメント始めます → 心筋梗塞で救急車


Associations of dietary calcium intake and calcium supplementation with myocardial infarction andstrokerisk and overall cardiovascular mortality in the Heidelberg cohort of the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition study (EPIC-Heidelberg).
2012  6月  スイス




カルシウムの摂取と、脳卒中、心筋梗塞などとの関連を調べたそうな。


35-64歳の健常な23980人についての

栄養と疾病についての調査データを解析した。




結果は、

・11年間の追跡期間中に260件脳卒中、354件の心筋梗塞があった。

・食事や乳製品からカルシウムを多く摂ることで心筋梗塞のリスクが若干減った。

・カルシウムと脳卒中との関連は見られなかった。

・特に、カルシウムサプリメントを多く摂る人の心筋梗塞リスクは2倍だった。







カルシウムを摂ったからと言って脳卒中予防にはならず、

うっかりサプリメントを使うと心筋梗塞になることがわかった



というおはなし。






感想:

カルシウムサプリは無条件で飲んではいけない、 と理解。


過去の記事を思い出した。

【いまや常識】 カルシウムサプリメントは脳梗塞の素

閉経だからカルシウムサプリメントを始めます → 脳卒中で入院



2012年5月28日

ビタミンDの多い食品は脳卒中予防になりますか?


Low Dietary Vitamin D Predicts 34-Year IncidentStroke: The Honolulu Heart Program.
2012  5月  アメリカ




食事から摂るビタミンDと脳卒中との関連を調べたそうな。



ハワイに住む日系アメリカ人男性7385人について、

食習慣と脳卒中の発生を34年間追跡調査した。




解析の結果は、

・この間に960件の脳卒中が発生した。

ビタミンDをほとんど摂らない人は、多く摂る人に比べ脳卒中になるリスクが2割以上増えた。

・食事から摂るビタミンDと脳出血との関連は見られなかった。






脳卒中を予防するためにはビタミンDを多く含む食品を摂りましょう、

というおはなし。





ビタミンDの多い食品について教えて下さい(by Yahoo知恵袋)

2012年5月27日

tDCSの驚くべき効果が判明


Modulation of Training by Single-Session Transcranial Direct Current Stimulation to the Intact Motor Cortex Enhances Motor Skill Acquisition of the Paretic Hand.
2012  5月  ドイツ



脳卒中患者への経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の改善効果を調べたそうな。


12人の慢性期脳卒中患者について、

ダメージを負っていない方の脳(頭皮)へ乾電池のマイナス極を貼りつけた。


12人のうち半数を刺激のグループとし、


・刺激中、

・刺激後90分

・刺激後24時間

の各時点で、一連の指運動訓練の学習効果を測定した。


また、このときの神経伝達系の変化を磁気刺激(TMS)を用いて確認した。





その結果は、

tDCS刺激グループは刺激グループに比べ技能学習が大いに促された。

・また、その効果が より持続した。

・訓練効果の向上と健常側の脳抑制効果との間に関連が見られた。




たった1度のtDCS刺激により運動能力のみならず、技能学習能力まで改善した。

これはリハビリ革命に違いない



というおはなし。





感想:

そのうち

100ボルトの電気ショックを与えた方が回復が良かった、

などと言い出すお医者さんが必ず、 現れる。



こんな感じかな。


2012年5月26日

高次脳機能障害よりもPTSDの方がカッコイイと思う


Posttraumatic Stress Disorder and Adherence to Medications in Survivors of Strokes and Transient Ischemic Attacks.
2012  5月  アメリカ



脳卒中後の心的外傷後ストレス障害(PTSD)

について調べてみたそうな。



過去5年間に脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)

を経験した40歳以上の535人について、


PTSDの有無と服薬順守の程度を調査し、

その関連を解析した。





結果は、

18%の脳卒中経験者がPTSDと診断された。

・41%の脳卒中経験者で服薬順守できていなかった。

PTSDの脳卒中経験者の非服薬順守率はPTSDがない者の3倍だった。




脳卒中後のPTSDは珍しくないことがわかった


というおはなし。




感想:

PTSDのwikipediaをみると、

無力感、感情の萎縮、怒りの爆発や混乱、集中困難…

などが特徴になっている。


これって、診る人が診ると高次脳機能障害になると思う。



高次脳機能障害はボケの一歩手前というイメージがある。


でも、PTSDは "怒りのアフガン" って感じで、

どちらか選ぶとしたら、 PTSDと言われたい。

写真:心的外傷後ストレス障害

2012年5月25日

脳卒中患者は日ごろ麻痺のある手をどの程度使っているのか?


Quantifying non-use in chronic stroke patients: a study into paretic, non-paretic and bimanual upper-limb use in daily life.
2012  3月  オランダ



脳卒中患者が麻痺手をどの程度

使用しているのか調べてみたそうな。




慢性期脳卒中患者38人と健常人18人について、

両手に加速度センサーを着けて

24時間データを記録し、その使用頻度、強度を解析した。




結果は、


・脳卒中患者の総使用時間は、麻痺手2.4時間、非麻痺手5.3時間だった。

・健常人の総使用時間は、利き手5.4時間、非利き手5.1時間だった。

・脳卒中患者は健常人が利き手を使う頻度よりも多く非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は健常人の利き手使用強度よりも激しく非麻痺手を使った。

・脳卒中患者は両手動作が必要なときには麻痺手もそぉっと使っていた。






脳卒中患者は麻痺手をあまり使わずに

麻痺の無い側の手でがんばっていることがわかった



というおはなし。





感想:

味噌汁の椀を持つときとか、

壁のスイッチを押すとき、

パソコンにパスワードを入力するときなど


ついつい右手だけでやってしまうことが多い。


なるほど 車のハンドル操作時も

左手は添えているだけに近い。



でも 腕立て伏せは毎日 両手で全力。

2012年5月24日

スマートシューズでADL(日常生活動作)調査


Identifying activity levels and steps of people with stroke using a novel shoe-based sensor.
2012  6月  アメリカ




脳卒中患者の日常生活動作(ADL)を調べるために

スマートシューズSmartShoe)を開発したそうな。



これは靴の中敷に5つの圧力センサーと 加速度センサーを

備えたもので、計測結果がブルートゥースでスマートフォンに

記録される仕組みになっている。




4人の被験者についてその記録されたデータから

・座っている、

・立っている、

・歩いている状態


を解析判定し、実際の結果と比較してみた。



その結果、

判定精度は95%以上だった。



スマートシューズで脳卒中患者のADL(日常生活動作)を

モニターすることができるかもしれない、


というおはなし。




感想:

これがスマートシューズ
smartshoe


スマートフォンと同じくその進歩は著しく、

おそらくスマートシューズの次のバージョンでは

フルHDのビデオカメラが搭載されることになるだろう。


ドライブレコーダーのように散歩中の景色が

つま先から全て記録される。



売れると思う。

2012年5月23日

嚥下障害患者の頭に乾電池のプラス極を貼ってみた


Effects of transcranial direct current stimulation (tDCS) on post-stroke dysphagia.
2012  5月  韓国




経頭蓋直流電気刺激tDCS)を嚥下障害の治療に試してみたそうな。



脳卒中のあと嚥下障害と診断された患者16人について

tDCS 20分間 + 嚥下訓練 30分間

のセットを1日1回 x 10日間行った。



tDCSはダメージを受けた側の脳の咽頭運動皮質をターゲットに

乾電池のプラス極を貼り20分間電流を流す。


比較のための偽刺激グループでは電流を流す時間を30秒間に限定した。




その結果、


・本刺激と偽刺激グループ共に嚥下障害が改善した。

・治療直後の改善の程度に違いはなかった。

・治療後3ヶ月時点で本刺激グループの改善効果が大きく上回った。





tDCSによる脳刺激は

脳卒中後の嚥下障害の治療に役立つかも知れない



というおはなし。





感想:

tDCSを素人に解説するビデオ



自分を担当するお医者さんが

もし こういうことをやり始めたら


間違いなく すぐに病院を替える。

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