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2013年7月14日

キネシオテーピングで手のむくみが治るのか


Effects of kinesio tape to reduce hand edema in acute stroke.
2013  6月  アメリカ

脳卒中のあとの手のむくみにキネシオテーピングが効くかどうか試してみたそうな。


急性期の脳卒中片麻痺で 手にむくみのある17人の患者について、キネシオテーピングあり、なしのグループに分けた。
並行して通常のリハビリを行いながら6日後に手の周囲径を測り、むくみの程度を比較した。


次のようになった。

・キネシオテーピングで手首と中手指節関節で若干のむくみ改善が見られたものの、統計的に有意な違いは見られなかった。


キネシオテーピングのむくみ改善効果はさらなる検証が必要だろう、


というおはなし。

写真:キネシオテーピング



感想:

最初の1年ほど、動くのに なぜか手が赤くむくんでいたので関心をもった。



2013年7月13日

rTMSで失語症を治す方法が判明


Effects of Noninvasive Brain Stimulation on Language Networks and Recovery in Early Poststroke Aphasia.
2013  6月  アメリカ

rTMS(経頭蓋反復磁気刺激)の失語症治療効果を検証してみたそうな。


24人の脳卒中患者について、右脳の下前頭回の働きを抑制する1Hzの磁気刺激を 20分間×10日間 施した。
比較のための偽磁気刺激グループもつくった。

両グループには並行して1回45分間の言語療法も施した。

治療前後での脳の言語ネットワークの活動を調べるPET検査も行い、言語能力の改善程度との関連を解析した。


次のようになった。

・rTMSグループの言語命名スコア、理解度スコアの向上が著しかった。

・rTMSグループの左脳の活動領域の拡大が偽刺激グループに比べ著しかった。

・この活動領域が大きくなった人は、言語テストスコアの改善度も高かった。


脳梗塞で失語症患者の右脳の下前頭回を抑制するrTMS治療は、結果的に左脳の言語ネットワークを刺激して、言語療法の効果を強める、


というおはなし。

写真:下前頭回
下前頭回

2013年7月12日

アパシーは4ヶ月後に始まり、半年間つづく だいたい...


Incident Apathy During the First Year After Stroke and Its Effect on Physical and Cognitive Recovery.
2013  7月  日本

脳卒中後1年間、アパシー(無気力)と回復程度との関連を調べてみたそうな。


56人の脳卒中患者についてアパシーの有無、認知、身体障害、自立度を3ヶ月毎に1年間評価した。

次のようになった。

・この間に41%がアパシーになった。

・アパシーは平均3.8ヶ月後に現れ、5.6ヶ月間続いた。

・アパシーがあると認知機能、日常生活動作の回復が著しく遅れた。


脳卒中後1年内のアパシーは珍しいことではなく、自立が遅れる原因にもなる、


というおはなし。
アパシー
感想:

自慢じゃないけど未だ続いている感がある。

2013年7月11日

高齢になると一人暮らしよりも夫婦世帯のほうが病院に行くのが遅れる


Impact of Life and Family Background on Delayed Presentation to Hospital in Acute Stroke.
2013  7月  日本

日本では人口の20%が65歳以上であり、高齢者のみの世帯が増えている。

脳卒中の発症から入院までの時間と世帯構成との関係を調べてみたそうな。


平均年齢71、計253人の脳卒中患者について調査した結果、

次のようになった。

・1世帯に1人 または65歳以上の2人世帯の場合、発症から病院到着まで3時間以上かかるリスクが非常に高かった。

・夜間に発症した場合の病院到着遅延時間は家族構成により大きく異なった。

・特に高齢者2人暮らしの場合、3人以上の世帯に比べ遅延時間が非常に大きかった。


高齢夫婦世帯で夜間に脳卒中が発症した場合、病院への到着が非常に遅れることがわかった、


というおはなし。




感想:

その後の死亡率や回復程度も調べないと、ことの良し悪しを判断できないな。


うっかり早く病院に到着したおかげで積極的に治療されて脳出血ドバッ

みたいなメールをたま~にいただくことがあるので...


2013年7月10日

高齢者の脳卒中のうち13%は脳卒中ではなかった


Conditions that Mimic Stroke in Elderly Patients Admitted to the Emergency Department.
2013  7月  トルコ

脳卒中の疑いで救急搬送されてきた患者のうち脳卒中でなかった者の特徴を調べてみたそうな。


救急部で脳卒中とされた65歳以上の患者について記録を再調査したところ、


次のようになった。

・671人の患者のうち、87.3%(586人)は脳卒中で、12.7%(85人)は脳卒中類似症状と診断された。

・類似症状とされた85人は、実は救急部で脳梗塞またはTIAと診断されていた。

・種々の検査の結果、この85人のうち16人は正確には 椎骨脳底動脈循環不全 とされ、

・65人はすぐに帰宅し、18人のみが入院した。


脳卒中で救急搬送された高齢患者のうち、12.7%が脳卒中類似症状に当てはまることがわかった、


というおはなし。

図:脳卒中類似症状の正体

感想:

脳卒中類似症状関連の記事を思い出した。
『妻が脳卒中に... orz』、医師『ただの偏頭痛でした』

脳梗塞でもないのにrt-PA治療されてしまうことがたまにある



2013年7月9日

中国漢方ニューロエイドで脳梗塞が治る!は本当か?


Chinese Medicine Neuroaid Efficacy on Stroke Recovery: A Double-Blind, Placebo-Controlled, Randomized Study.
2013  6月  シンガポール

Herbal stroke remedy no better than dummy pill
ロイター

脳梗塞治療に絶大な効果があるとする中国漢方薬 ニューロエイド(NeuroAiD) の効き目を検証してみたそうな。

1100人の急性期脳梗塞患者をNeuroAiDグループと偽薬グループに分けて、3ヶ月後の機能回復程度を比較した。

次のようになった。

・両グループ間で患者の回復程度に違いはなかった。

今回の研究ではNeuroAiDの効果を証明することはできなかったが、どこかに効く人もいるに違いないと期待している、


というおはなし。


感想:

NeuroAiDのホームページ

3ヶ月間ぶんでおよそ15万円。

どうやらこの企業が自ら音頭をとって検証実験したところ否定的な結果が出てしまったようだ。


その正直さとあきらめない姿勢には好感が持てる。




2013年7月8日

Stroke誌:脳内出血は脳梗塞に比べ最初の数ヶ月だけ凄いスピードで中途半端に回復する


Differences in Outcome and Predictors Between Ischemic and Intracerebral Hemorrhage: The South London Stroke Register.
2013  6月  イギリス

脳梗塞と脳内出血の回復の違いと悪化する要因について調べたそうな。

1995-2011のロンドンの脳卒中患者データについて、発症7日、3ヶ月、1年、5年、10年での回復状況と関連要因を解析したところ、


次のようになった。

・脳内出血の場合、高齢で失禁があると回復が悪かった。

・一方、脳梗塞は高齢、失禁、嚥下障害、心房細動、糖尿病が予後不良の因子だった。

・脳内出血は3ヶ月、1年後の回復は良くなく、5年、10年後は脳梗塞と違いはなかった。

・しかし、7日から3ヶ月後までの回復の程度は脳内出血のほうが圧倒的に良かった。


脳内出血の回復は5年間は脳梗塞に劣る。けど、3ヶ月後までに限定するとその回復スピードは脳梗塞よりもずっと早い、


というおはなし。
図:脳梗塞と脳内出血 回復スピードの違い


感想:

たしかにひと月半くらいからの回復はめざましかった。

もうすぐ5年経つから低迷期を脱するってことなのかな。


Stroke誌:脳梗塞と脳出血の回復の過程の違い

2013年7月7日

睡眠不足、睡眠過多は脳卒中で早死する


Insufficient and excessive amounts of sleep increase the risk of premature death from cardiovascular and other diseases: The Multiethnic Cohort Study.
2013  6月  アメリカ

睡眠時間と死因別死亡率の関連を調べたそうな。


病気のない61936人の男性、73749人の女性を平均13年間追跡調査した結果、


次のようになった。

・この間に19335人が死亡した。

・男女ともに睡眠時間が5時間以下または9時間以上の場合、総死亡率、心血管系疾患の死亡リスクが上昇した。

・ただしガンは関連がなかった。

・この関連は人種、年齢、喫煙、肥満に依らなかった。


睡眠不足や寝過ぎは、脳卒中を含む心血管系疾患の死亡リスクを高めることがわかった、

というおはなし。



2013年7月6日

脳卒中患者の栄養失調は病院の食事が美味しくないせいなのか


Malnutrition and Risk of Malnutrition in Patients With Stroke: Prevalence During Hospital Stay.
2013  7月  オランダ

脳卒中患者の入院中の栄養不良がどの程度あるのか調べてみたそうな。


73人の急性期脳卒中患者について栄養状態を調査した。
このうち23人は入院日から10日後までの栄養状況を知ることができた。


次のようになった。

・入院時、9%が栄養良好でなかった。

・10日後、26%が栄養不良、39%が栄養良好でない状態だった。

・つまり入院10日間で、栄養上の危険状態にある患者の割合が9%→65%に激増した。



脳卒中患者は最初の10日間で栄養状態が急激に悪くなる可能性が高い、


というおはなし。




感想:

最初の3日間くらいはなにも食べなかった気がする。

点滴のおかげでお腹が空かないし喉も渇かない。


そのあとの病院食が恐ろしくマズくて、お腹が空いているのに残したくなるほどだった。

だからこの調査結果には妙に納得。

2013年7月5日

病院から様子を尋ねる手紙や電話って来るものなのか?企業ならやるよね


Telephone follow-up was more expensive but more efficient than postal in a national stroke registry.
2013  7月  オーストラリア

脳卒中患者の退院後の状態を確認する手段として、手紙と電話の違いを調べてみたそうな。


脳卒中または一過性脳虚血発作で入院した患者について、退院後の様子を手紙アンケートまたは電話聞き取りで調査した。

各々の方法での回答率、費用の額などを比較した。


次のようになった。

・手紙に比べ、電話調査は要する時間が短かった。

・しかしコストは電話調査の方が大きく、

・回答率は両者で違いはなかった。


脳卒中患者の退院後のフォローは、電話を使うと早いけど、手紙だと同等の回答率でかつ低コストで済む、


というおはなし。




感想:

入院した救急病院とリハビリ病院から退院後のフォローはない。


かつての記事を思い出した。
退院後、リハビリ病院からハガキが届いたらうれしいと思う

「スタッフ一同、またのお越しをお待ちしております」って。

2013年7月4日

ミニトランポリン療法を試してみた


Effects of a predefined mini-trampoline training programme on balance, mobility and activities of daily living after stroke: a randomized controlled pilot study.
2013  7月  ドイツ

ミニトランポリン療法の脳卒中リハビリ効果を調べてみたそうな。


18-80歳の脳卒中患者で、2分間以上立っていられる40人について、ミニトランポリン療法グループと通常のリハビリグループに分けた。

それぞれ3週間の訓練の前後でのバランス能力、歩行能力、生活自立度を評価、比較した。


次のようになった。

・ミニトランポリン療法グループのバランススコア向上が著しかった。

・一方、歩行能力と生活自立度については大した違いは見られなかった。



ミニトランポリン療法は脳卒中患者の姿勢維持能力の向上に役立つことがわかった、


というおはなし。


写真:ミニトランポリンリハビリ


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