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2026年5月15日

クリップやコイルは本当に正義か? くも膜下出血の「瘤治療」を問い直す大規模データ

2026  5月  中国


くも膜下出血は、破れた脳動脈瘤から出血して起こる重いタイプの脳卒中である。治療には、頭を開いて動脈瘤をクリップ処置する顕微鏡手術と、血管の中からコイル処置する血管内治療がある。

これまでの研究では、血管内治療のほうが治療後の状態がよい可能性が示されてきた。しかし、くも膜下出血のあとに起こる遅発性脳虚血、つまり数日たってから脳の血流が悪くなる合併症について、治療法によって差が出るのかは、まだ十分にはっきりしていなかった。

そこで、治療法の違いが遅発性脳虚血や3か月後の回復状態とどう関係するのかを、大規模な患者データで調べた。

2026年5月14日

「作業療法は効くかもしれない」――2026年にそれを言うのか?

2026  4月   中国


脳卒中後には、上肢の麻痺や巧緻動作の低下が残りやすい。その結果、食事、更衣、整容、移動などの日常生活動作が制限され、生活の質も低下する。さらに、身体機能の低下は抑うつや精神的苦痛にもつながり、回復を妨げる要因となる。

作業療法は脳卒中リハビリで推奨されているが、上肢機能、ADL、抑うつ症状をまとめて評価した新しいエビデンスは十分ではなかった。そこで、脳卒中患者に対する作業療法の効果を、最新のRCTを用いて総合的に評価してみたそうな。

2026年5月13日

脳卒中リハビリにtDCSは効くのか? TRANSPORT2が示した「上乗せ効果なし」の衝撃

2026  5月  アメリカ


脳卒中のあとに手や腕の動きが悪くなった人に対して、tDCSという方法が注目されてきた。これは、頭の外からごく弱い直流電流を流し、脳の働きを少し後押ししようとする方法である。

期待された理由はわかりやすい。装置が比較的安く、使い方も難しすぎず、リハビリ中に一緒に使えるからである。つまり、「ふつうのリハビリに電気刺激を足せば、回復がもっとよくなるのではないか」と考えられていた。

しかし、TRANSPORT2という大きめの多施設試験では、その期待どおりの結果は出なかった。その失敗から何を学ぶべきかを整理してみたそうな。

2026年5月12日

血栓回収は回数が増えるほど成績悪化 「医者が頑張るほど危ない」のか?

2,026  3月  ブラジル


太い脳血管が詰まる急性期脳梗塞では、カテーテルで血栓を取り除く「機械的血栓回収療法」が標準的な治療になっている。

しかし、血栓は1回で取れるとは限らない。何度もカテーテルを入れて取りにいくことがある。では、その回数が増えるほど、本当に成功に近づくのか。それとも、血管を傷つける危険が増えるだけなのか。

そこで、血栓回収の回数と、血管造影上の成功・失敗、さらに合併症との関係をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月11日

症例数が少なくても成績は悪くない──くも膜下出血の動脈瘤治療は「儀式」なのか?

2022  1月  ノルウェー


動脈瘤性くも膜下出血では、「症例数の多い大きな病院ほど治療成績がよい」と考えられている。しかし、人口が少なく広い地域では、患者を大病院に集めすぎると搬送に時間がかかる。

そこで、ノルウェー北部のような地方で、症例数の少ない脳神経外科施設でも治療成績が保てるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月10日

脳卒中で入院すると便秘になりやすい理由 食べられない・動けない・トイレに行けない急性期の現実

2026  4月  中国


脳卒中のあとには便秘になる人が多い。しかし、どのくらいの人が便秘になるのか、どんな人で起こりやすいのか、さらにリハビリや退院時の体の状態に関係するのかは、まだ十分にわかっていなかった。

そこで、急性期の脳卒中患者を対象に、脳卒中後の便秘、とくに「脳卒中の前には便秘ではなかったのに、入院後に新しく便秘になった人」に注目してくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月9日

脳を救って腎臓を失う?――血栓回収療法後に急性腎不全がほぼ倍増していた

2026  5月  アメリカ


急性期の脳梗塞では、詰まった血管から血栓を取り除く「血栓回収療法」が広く行われるようになってきた。この治療によって、助かる人や回復する人は増えている。

しかし、血栓を取ることに成功しても、その後に別の体のトラブルが起きることがある。たとえば、肺炎、尿路感染、敗血症、急性腎不全、心筋梗塞、肺塞栓などである。

そこで、血栓回収療法を受けた脳梗塞患者で、こうした合併症がどれくらい起きているのか、そして年々増えているのか減っているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月8日

「褒めれば伸びる」は本当か?脳卒中リハビリに潜む“しょぼい報酬”

2026  5月  イギリス


脳卒中後のリハビリでは、「できたら褒める」「点数を出す」「報酬を与える」といった方法で、やる気や運動学習を高めようとすることがある。

しかし、脳卒中後の人が本当に報酬をうまく使えているのかは、まだよくわかっていなかった。

報酬には、大きく2つの働きがある。ひとつは、報酬が期待できると動きが速くなる働きである。もうひとつは、報酬を手がかりにして「次はどちらを選べばよいか」を学ぶ働きである。

そこで、慢性期脳卒中者で、この2つの働きがどのように変化しているのかをくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月7日

心房細動を見つけすぎる時代:薬を出す前に考えるべきヤバい盲点

2026  4月  イギリス


心房細動は、脳梗塞の原因として知られている。だから心房細動が見つかれば、抗凝固薬で血栓を防ぐ、という考え方は一見わかりやすい。

しかし近年、ペースメーカー、植込み型心電計、スマートウォッチなどによって、ごく短時間の心房細動らしきエピソードが大量に見つかるようになった。問題は、それを従来の心房細動と同じように扱ってよいのか、という点である。

心房細動の「持続時間」だけを見て、抗凝固薬を始める時代の限界を、とくにNOAH-AFNET 6とARTESiAという最近の臨床試験からまとめてみたそうな。

2026年5月6日

動脈瘤治療を守るためか?トラネキサム酸を“効かない薬”に見せる研究設計

2026  5月  オランダ


くも膜下出血は、脳卒中の中でもかなり重いタイプである。命にかかわるだけでなく、助かったあとも、体の動かしにくさ、認知機能の低下、日常生活への影響が残りやすい。

トラネキサム酸は、血を止まりやすくする薬であり、くも膜下出血後の早い段階で起きる再出血を減らす可能性がある。しかし、以前のULTRA試験では、発症後ごく早期に短期間使っても、6か月後の臨床的な回復は良くならなかった。

そこで「患者本人が感じる生活の質は良くなるのか」をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月5日

脳卒中は減るのに死亡は増える? 善玉コレステロールに潜む死亡リスクの落とし穴

2026  4月  韓国


HDL-C、いわゆる「善玉コレステロール」は、一般には高いほど体によいと考えられてきた。とくに、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などを防ぐ方向に働くものとされてきた。

しかし近年、「HDL-Cが高すぎる人では、かえって死亡リスクが上がるのではないか」という報告が出ている。つまり、「善玉だから高いほど安心」とは言い切れない可能性がある。

そこで、韓国の大規模な健診データを使い、HDL-Cの値と、脳卒中をふくむ心血管疾患、総死亡との関係をくわしくしらべてみたそうな。

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