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2011年9月14日

チョコレートの脳卒中予防効果が判明


Chocolate consumption and cardiometabolic disorders: systematic review and meta-analysis.
2011  8月  イギリス



チョコレートの摂取と脳卒中との関連を調べたそうな。



研究データベースからチョコレート摂取と脳卒中を含む

心血管代謝疾患に関する論文を選び出し再解析した。



7件、総計11万人の参加する研究事例が見つかった。



このうち5件はチョコレート摂取が心血管代謝疾患に良い

とする内容だった。




特に、チョコレートをよく摂るひとは摂らない人に比べ

脳卒中になる危険性が3割減ることがわかった、


というおはなし。



写真:チョコレート
チョコ風呂療法

2011年9月13日

脳卒中は低所得者を好む


Income differences in stroke mortality: A 12-year follow-up study of the Swedish working population.
2011  9月  スウェーデン



収入と脳卒中死亡率との関連を調べたそうな。



1991からの12年間に起きた脳卒中での

死亡事例4886件について

その収入データと脳卒中の種類、男女別の関連を分析した。



その結果、

もっとも収入の高いグループに対する

いちばん収入の低いグループの死亡危険率を

他の要因も考慮に入れて計算すると

以下のようになった。



女性

脳卒中全般:1.69

脳出血:1.56

脳梗塞:2.36





男性

脳卒中全般:1.98

脳出血:2.05

脳梗塞:1.77






収入が低いと2倍ほど脳卒中になりやすい

ことがわかった、

特に貧乏女性は脳梗塞に、

貧乏男性は脳出血に注意、



というおはなし。

2011年9月12日

脳卒中になると友達が減る理由とは


Why do people lose their friends after a stroke?
2011  9月  イギリス




脳卒中を経験すると友人が少なくなるという。

しかしその原因はよくわかっていない。



脳卒中後になぜ 友人との接触が少なくなるのか、

発症後8-15ヶ月の患者29人(10人が失語症)に面接して調べたそうな。


次のことがわかった


友人を失った主な理由は


・共に行動する機会が減った

・元気がなくなった

・身体が自由に動かない

・失語症のため

・病気への理解が得られない

・環境上の障害

・価値観の相違





もっとも多く友人を失った患者は

自らが家族や親しい友人のみの閉じた関係を

好むようになることで社会的な接触が少なくなっていった、

と述べている。



特に失語症を持っている場合、

どんなに強い友人関係であったとしても

それを維持することは非常に難しいことがわかった。


というおはなし。







感想:

これはとてもよくわかる。


最初の1,2年は寂しくて仕方がなかった。




でも、 ネットのある時代で本当によかった…と思う。




写真:失語症
(注:検索で見つけた画像)

2011年9月11日

魚を食べると脳卒中が減る は本当


Fish Consumption and the Risk of Stroke: A Dose-Response Meta-Analysis.
2011  9月  スウェーデン




魚の摂取は脳卒中の予防になると考えられてきた。


過去の研究をおもいっきり洗い出して

その予防効果について調べ直してみたそうな。




信頼のおけそうな研究が15件見つかった。

それら38万人あまり、9360件の脳卒中事例を分析したところ、



魚料理が週に3回増えるごとに

脳卒中になる危険性が6%減る
ことがわかった。




どうやら本当に魚を食べると脳卒中になりにくくなるようだ、

というおはなし。





写真:魚料理

2011年9月10日

アパシー:無気力・無感動な態度。またはその状態。


Apathy in acute stroke patients.
2011  9月  ポルトガル



脳卒中患者のアパシー(無気力、無関心)の特徴について調べたそうな。



94人の急性期脳卒中患者(脳出血22人、脳梗塞72人)と

冠動脈患者50人について比較したところ、



次のことがわかった。

・脳卒中患者の38%がアパシーになる。

・冠動脈患者も その24%がアパシーになった。

・脳卒中患者は冠動脈患者に比べアパシーの自覚が低かった。

・脳出血、低学歴、右脳損傷だとアパシーになりやすい。

・認知障害、うつ とアパシーとの関連はなかった。

・アパシー患者の予後は良くなかった。


というおはなし。

アパシーの図

感想:

アパシーと うつの違いを調べてみると

『生活全般に対する無気力・無関心を示すうつ病とは異なる。また、うつ病はしばしば睡眠障害を伴うのに対し、アパシーの場合、昼夜逆転生活になっても睡眠はとることができる。』


とある。


また

『日常生活の喜怒哀楽から離れ、世界の秩序を観照する平静な精神状態を示すギリシア語の“apatheia”という語に由来する。』


という意味もあり、 こっちの方がカッコイイと思う。

2011年9月9日

充分な睡眠で脳がよみがえる


Sleep disturbance impairs stroke recovery in the rat.
2011  9月  スイス




脳梗塞後の睡眠妨害が脳の回復に与える影響を調べたそうな。


ネズミを人為的に脳梗塞にし、その12時間後から 

3日間の睡眠妨害を行った。


その後 5週間にわたり知覚運動機能の回復具合を評価し、

解剖して脳組織の修復程度を確認した。


比較のため、脳梗塞もしくは睡眠妨害のないグループも作成した。



結果、

睡眠妨害を受けたグループのネズミは

上肢機能の回復が著しく遅かった。


また、脳組織の再生程度も非常に低かった。





脳梗塞後、睡眠妨害を受けると予後が非常に悪くなることがわかった。


睡眠は脳の回復にとても重要であると考えられる、


というお話。

2011年9月8日

チベット住人はキレやすいという科学的根拠


Characteristics of Stroke in Tibet Autonomous Region in China: A Hospital-Based Study of Acute Stroke.
2011  8月  中国



チベット自治区住人の脳卒中の傾向を調べたそうな。


チベットの病院と中国西病院の脳卒中患者それぞれ

301人、3334人について比較した。


その結果、

・チベットの脳卒中患者は10歳ほど若く、

74.1%が脳内出血だった。

・高血圧と飲酒が主な危険要因と考えられた、




というおはなし。

図:チベットの脳卒中うちわけ




感想:

脳出血の割合の高さにオドロイタ。

(日本では 10数%…)


親近感が湧く。


きっと 性格もキレやすいと推測。

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