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2012年12月12日

【リハビリ革命】HANDS療法と促通反復療法

【脳卒中リハ】脳からの信号捉え、麻痺側を動かす注目されるHANDS療法と促通反復療法
2012  12月  日経メディカル


         ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
脳卒中で重度麻痺の上肢機能を改善する画期的な2つの治療法についての解説記事(無料)。





HANDS療法促通反復療法

いずれも マスコミ媒体への露出機会が多く、

脳卒中の上肢リハビリ法を調べているとほぼ必ず出会う。



その改善効果は、従来の作業療法など比較にならないほど凄まじい。


以下、記事本文より引用

『...120人ほどの慢性期脳卒中片麻痺患者に施行したところ、約半数が麻痺手の指の分離運動ができるようになった』(HANDS療法)

『...一般的にリハビリテーションとして行われている他動運動を、患者に運動を指示して大脳からの信号に合わせて動かす自他動運動に変えるだけで治療効果は2~3倍になる』(促通反復療法)






しかしその割にはリアルな体験談を目にすることがほとんどない。



関心のある脳卒中経験者は是非これらを試して、

その感想をブログやホームページなどで紹介してもらいたいと考える。

2012年12月11日

禁煙で脳卒中再発リスクが低下


Baseline Smoking Status and the Long-Term Risk of Death or Nonfatal Vascular Event in People with Stroke: A 10-Year Survival Analysis.
2012  12月  オーストラリア



脳卒中になった際の喫煙習慣の影響について調べてみたそうな。


脳卒中経験者1589人について10年間にわたり、

死亡、再発、心筋梗塞などの発生を追跡調査し、

喫煙習慣との関連を解析した。



次のようになった。

・現在喫煙者もしくは前喫煙者は、非喫煙者よりも予後が悪かった。

・現在喫煙者は前喫煙者よりも再発リスクが高かった。






現在喫煙者または前喫煙者は

非喫煙者よりも死亡、再発リスクが高かった。

前喫煙者の再発リスクが現在喫煙者よりも低いことから、

禁煙の効果があることがわかった



というおはなし。

写真:禁煙

2012年12月10日

授動と触覚刺激で慢性期脳卒中患者の手が動いた


The effects of Mobilization and Tactile Stimulation (MTS) on chronic upper-limb sensorimotor dysfunction following stroke.
2012  11月  イギリス



脳卒中麻痺手への"授動と触覚刺激" の効果を調べてみたそうな。



脳卒中後1年以上経過している患者8人

(左麻痺4人、右麻痺4人)について、

1日1時間の麻痺手への授動と触覚刺激を6週間行い、

その前後での改善程度を評価した。




次のようになった。


・実験前、患者の上肢機能の回復は明らかに止まっていた。

・実験後、4人の患者で特に著しい運動機能の回復が見られた。

・実験開始から改善効果が出るまでに最長で1ヶ月程度を要した。

・実験終了後も改善効果は維持された。







脳卒中で1年以上も弱っていた上肢機能を

授動と触覚刺激によって改善できることがわかった。

効果はすぐに現れることもあるし、若干の時間を要することもある



というおはなし。






感想:

麻痺した手に授動(×受動)して さする。

これって、いわゆる促通手技のことだと思う。


なぜかちょっとガッカリ。

2012年12月9日

牛乳をよく飲む日本人女性は脳卒中にならない


Consumption of Dairy Products and Death From Cardiovascular Disease in the Japanese General Population: The NIPPON DATA80.
2012  12月  日本


牛乳など乳製品の摂取量と脳卒中との関連を調べたそうな。


日本中から募集した30歳以上の男女9243人について、

1980年から24年間追跡調査した結果、


次のようになった。


・この間に417人が脳卒中で死亡した。

・乳製品をほとんど摂らない女性は、たくさん摂る女性に比べ脳卒中リスクが3割増しになった。

・乳製品の摂取量が一日に100g増えるごとに女性の脳卒中リスクが2割減少した。

・男性については乳製品との関連はみられなかった。






牛乳など乳製品の摂取量が増えるほど日本人女性の脳卒中が減ることがわかった



というおはなし。


2012年12月8日

筋トレは脳卒中患者の不安を癒す


The influence of resistance exercise training on the levels of anxiety in ischemic stroke.
2012  11月  



筋力トレーニングが脳卒中患者の不安解消になるか、調べてみたそうな。



50歳前後の脳梗塞患者を次の2グループに分けた。


・週3回×12週間の筋トレグループ 11人、


・なにもしない比較グループ 13人



この前後で不安尺度分析を行い、比較した。




次のようになった。

・筋トレグループの特性不安スコア(43→40)、

 状況不安スコア(47→45)共に減少した。


・比較グループの特性不安スコア、状況不安スコアはほとんど変わらなかった。






筋力トレーニングで脳卒中患者の不安が癒えることがわかった



というおはなし。





感想:

いつの間にか、筋トレが日課になっている。


スクワット、腕立て、腹筋、背筋など。

2012年12月7日

右脳梗塞の犬は余命が極端に短いことが判明!(∪^ω^) わんわん


Survival and clinical outcome of dogs with ischaemic stroke.
2012  11月  デンマーク


脳梗塞になった犬の余命と予後について調べてみたそうな。



犬の過去の医療データを解析したところ、

次のようになった。

・MRIで脳梗塞と診断された22匹のデータがみつかった。

・5匹(23%)は発症30日以内に死亡した。

・30日以上生きた犬の余命の中央値は505日だった。

・右脳梗塞の死亡率は極端に高く、余命中央値は24日だった。

・左脳梗塞の余命中央値は602日だった。

・30日以上生存した犬17匹のうち7匹(41%)の予後はすこぶる良かった。

・他の7匹の犬は6-17ヶ月に別の急性神経症状を示し、そのうち2匹は脳梗塞の再発だった。





犬の脳梗塞は急性期に亡くなる場合もあるが、

その予後は概ね良好であった。

ただし、右脳の梗塞の場合あまり長生きしないことがわかった



というおはなし。






感想:

ペット間格差を思い知った。

MRIまで撮ってもらえる犬がいる一方で、

家族旅行の邪魔というだけの理由で保健所に捨てられるネコちゃん。
↓↓↓↓↓


小脳梗塞になった御犬様の症状とは

2012年12月6日

脳卒中、男性と女性の違い in イタリア


Sex differences in clinical presentation, severity and outcome of stroke: Results from a hospital-based registry.
2012  11月  イタリア



脳卒中の症状、予後について男性と女性の違いを調べてみたそうな。



イタリアの4つの都市で2011年に入院した脳卒中患者1272人について調査した。



次のようになった。


・脳梗塞1152人、脳出血120人があった。

・内訳は、女性567人、男性705人だった。

・女性の方が平均年齢が高かった。(75歳vs72歳)

・女性の方が入院時の神経症状が重かった。

・女性は予後(自立度、死亡率)があまりよくなかった。

・血栓溶解治療の件数は男女で違いはなかった。

・女性は心房細動由来の脳梗塞が多かった。





脳卒中になった際の重症度と回復の程度は女性の方が悪かった


というおはなし。



感想:

これは世界共通のようだ。

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