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2015年6月25日

脳卒中で植物状態になった患者と会話できるアプリを開発


Paralyzed Stroke Victims Speak Again Through App
2015  6月  ロシア
紹介ビデオ


概要
・全身が麻痺して外部との意思疎通ができなくなった閉じ込め症候群の患者を対象とした

・このアプリ(I.am.here)はブレインコンピュータインターフェースで患者の脳波を読み取り解析して

・タブレット上で患者の喜怒哀楽を確認できる機能を持つ。

・ロシアの財団とメディア企業、ソフトウェアメーカーが共同で開発に乗り出した。

・現在、AndroidおよびiOS向けのデモアプリを無料でダウンロードできる。


というおはなし。
I amhere
感想:

開発が始まったばかりのようだけど、さいきん進歩早いからすぐにツイッター版がでるだろな。

2015年6月24日

ひごろ連続して30分以上歩いてたひとは脳卒中になってもやたら回復が良いことが明らかに


Effects of premorbid physical activity on stroke severity and post-stroke functioning.
2015  6月  ノルウェー

脳卒中になる直前の身体活動状況と、発症後の回復度との関連を調べてみたそうな。


脳卒中患者183人について発症前の歩行習慣をアンケート調査し、急性期、1年後までの神経症状、生活動作の自立度、歩行スピード、バランス能力をフォローした。


次のことがわかった。

・習慣的な歩行の持続時間と、急性期のあらゆる機能回復度に明らかな関連があった。

・1回に連続して30分間以上歩行していた患者は非常に回復が良かった。

・歩行とバランス機能に関しては1年後も同様の関連を示していた。


発症前の歩行習慣と回復度に明らかな関連が見られた。30分以上歩行する習慣があると脳卒中になっても順調に回復できるだろう、


というおはなし。


感想:

歩く頻度とは関連はなかったらしい。

障害は脳のやられた位置で必ずしも決まるわけではなくて、しぶとい人というのはあまり乗り物に頼らない性向を持っていたりするのかもしれんね、、

2015年6月23日

中学高校で 持久走とか大ぃっ嫌いだったんだけど、、


Influence of Cardiovascular Fitness and Muscle Strength in Early Adulthood on Long-Term Risk of Stroke in Swedish Men
2015  6月  スウェーデン

中年以降の心肺機能の低下は脳卒中リスクの1つではあるが 若者の場合はどうか、調べてみたそうな。


1968-2005に登録した若年成人について、自転車運動負荷試験(16万人)と筋力測定(56万人)を行い追跡調査した結果、


次のことがわかった。

・この間にくも膜下出血895、脳内出血2904、脳梗塞7767件が起きた。

・若いときの心肺機能と筋力が高いほど いずれの脳卒中でもリスクは低く、

・能力が高い者と比べたときの一番低い者の脳卒中リスクは、心肺機能の場合1.70倍、筋力で1.39倍だった。


18歳時点で心肺機能と筋力が低い場合、将来あきらかに脳卒中になりやすい、


というおはなし。


感想:

思い返してみるに なるべくしてなった気がする、、

2015年6月22日

で結局、ピロリ菌があると脳卒中的にはどうなの?


Helicobacter Pylori Infection and Risk of Death From Cardiovascular Disease Among the Japanese Population: a Nested Case-Control Study within the JACC Study.
2015  6月  日本

ヘリコバクターピロリ菌と脳卒中との関連には諸説ある。

50歳以上の日本人の半数はピロリ菌に感染していると言われている。そこで日本人の研究データを使って検証してみたそうな。


11万人あまりを対象としたがんリスク大規模研究のデータから脳卒中または冠動脈疾患で死亡した627人を抽出し、年齢、性別、地域の一致する健常者データ627人と比較したところ、



次のことがわかった。

ヘリコバクターピロリ菌への感染の有無と脳卒中や冠動脈疾患死亡リスクとの関連は確認できなかった。


というおはなし。

図:ピロリ菌


感想:

調査するたびに結果がちがうピロリ脳卒中問題、、
ピロリ菌が脳卒中予防になるは本当か?

【朗報】胃がんの素ピロリ菌があると脳卒中予防になることが判明

2015年6月21日

歩行リハビリ用の外骨格ロボットを作ってみた


The H2 robotic exoskeleton for gait rehabilitation after stroke: early findings from a clinical study.
2015  6月  スペイン

脳卒中患者の歩行リハビリ支援のための外骨格ロボットを開発したそうな。


Technaid S.L.社はH2という名称の外骨格ロボットを開発した。

・6つの関節からなり、脳卒中患者の地上歩行を支援する。

・必要なときにだけモーターが働き関節に力を発生させる。

・3人の片麻痺患者で4週間、12セッションの訓練を行った。

・全員が訓練を完遂した。

・有害事象はなく安全で使いやすかった。

・地上歩行は患者にやる気を与えた。

というおはなし。

これ


感想:

10年後くらいが楽しみ、、

2015年6月20日

Stroke誌:脳卒中患者の血圧を下げたら死亡者が続出


Systolic Blood Pressure Control and Mortality After Stroke in Hypertensive Patients
2015  6月  アメリカ

脳卒中を経験して高血圧治療中の患者の死亡率を調べてみたそうな。


心電図上左室肥大を指摘され高血圧治療中の脳卒中経験者541人について2年間フォローし、死亡リスクを評価した。


次のことがわかった。

・この間に170人が死亡した。135人は心血管疾患が原因だった。

・収縮期血圧144-157mmHgの患者に比べ、144未満の患者の死亡リスクは1.6-1.8倍だった。

・一方、収縮期血圧157を超える患者には死亡リスクの有意な上昇は見られなかった。

高血圧でかつ脳卒中を経験した患者の収縮期血圧を144mmHg未満に下げたところ死亡リスクが明らかに上昇した、


というおはなし。

図:収縮期血圧と死亡率

感想:

最近 こういう話が目につく。
血圧の低い脳卒中経験者の死亡率がやたら高いことが判明
160くらいまでは単なる個人差で 降圧治療してもメリットはなく害ばかり、ってことなんじゃないのか。

降圧薬やめて半年経つけど たしかに身体の痺れは減ったし頭痛も完全になくなりすこぶる調子が良い。

2015年6月19日

自宅でできる失語症アプリの効果を脳卒中患者で実験してみた


Self-Delivered Speech Therapy Feasible for Aphasia in Stroke
2015  6月  イギリス

失語症の脳卒中患者への訓練にタブレットアプリを利用する臨床試験を始めたそうな。

欧州脳卒中会議で今週発表された内容。


・言語療法の成果は訓練量に依存する。

・その訓練を受けられる頻度は言語療法士の数とコストで著しく制限を受ける。

・タブレットアプリを利用することで患者だけで毎日自宅訓練できるようになる。

・その効果を調べるための臨床試験CATCH (Computerized Aphasia Therapy in CHronic stroke)が始まった。

・最初の試みとして3人の患者に4週間試したところ良好な結果を得たので次のステージに進む。

・ソフトウェアはTactus Therapy社の製品を使っている。



というおはなし。
言語療法タブレット


感想:

 『いまごろやってんのかよぉ~』と一瞬思ったけど、自分がスマホを持つようになって4年しか経っていないことを考えると充分に対応早いに違いない。

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