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2019年7月28日

頭頂の梗塞でヘミバリズム


Acute Hemiballismus as the Presenting Feature of Parietal Lobe Infarction
2019  5月  アメリカ

ヘミバリズム(hemiballismus)は意思に関係なく一方の手脚がおおきく動いてしまう病気で舞踏病のなかまとされている。

これまで大脳基底核の視床下核での損傷が原因と考えられてきたが そうでないケースがあったそうな。

2019年7月27日

nature.com:オリーブ油が脳梗塞に良いあらたな理由


Neuroprotective effects of oleic acid in rodent models of cerebral ischaemia
2019  7月  韓国

一価不飽和脂肪酸のオレイン酸はオリーブ油成分の80%を占める。脳の細胞膜やミエリンにもおおく含まれる。

さいきんではオレイン酸が脳機能のはたらきに必須であり、神経の軸索やシナプス形成を促すはたらきも報告されている。

じっさいアルツハイマー病やうつ病患者ではオレイン酸のあきらかな低下が確認されている。

これまで脳梗塞にたいするオメガ3や6タイプの不飽和脂肪酸(DHAやリノレン酸、リノール酸など)のはたらきについてはおおくの研究がなされてきた。

しかし一価不飽和脂肪酸のオレイン酸と脳梗塞との関連については研究がすくなくよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2019年7月26日

意識がなかったのに元気になるくも膜下患者


Loss of consciousness at onset of aneurysmal subarachnoid hemorrhage in good-grade patients
2019  7月  ドイツ

くも膜下出血で入院時に意識消失(Loss of consciousness)の患者はかならずしもめずらしくない。Hunt Hess分類では意識消失が重症(グレード4-5)条件の1つでもある。

脳動脈瘤の破裂により頭蓋内圧が高まり脳血流が低下して失神する。これまで意識消失は予後不良も暗示すると考えられてきた。

いっぽうで意識消失は再出血や遅延性脳梗塞と関連しないとするさいきんの報告がある。

そこで重症度グレードが低いのに意識消失のある患者についてくわしくしらべてみたそうな。

2019年7月25日

Stroke誌:手術するべき脳動脈瘤4つのチェック


Treatment Scoring of Unruptured Intracranial Aneurysms
2019  7月  フィンランド

くも膜下出血の発生率は低下傾向にあり平均年齢はあがっている。つまり若年者の発生が減少している。その理由として喫煙率の低下や診断精度の向上が考えられる。

いっぽうMRIの普及にしたがって症状のない未破裂脳動脈瘤の発見が増えている。

これらの状況から 未破裂脳動脈瘤がやがて破裂する(くも膜下出血となる)リスクはかなり低いことがわかる。

未破裂脳動脈瘤の治療(クリップやコイル手術)判断は、その根拠にできる研究が存在しない(選択バイアスが強く使えない)ため非常にむつかしい状況にある。

治療の可否を判断するためのスコア基準 UIA treatment score (UIATS)が提案されているものの とても複雑なうえ精度の検証もなされていない。

「唯一」40年以上まえにヘルシンキ大学がおこなった未破裂脳動脈瘤患者142人を治療せず生涯フォローした研究が使えそうなので、このデータをつかってUIATSを検証し よりすぐれたスコア法を開発してみたそうな。

2019年7月24日

バランスリハビリ レビューの質


Rehabilitation interventions for improving balance following stroke- An overview of systematic reviews
2019  7月  イタリア

脳卒中患者の3分の2は歩行に問題を生じ、3分の1は6ヶ月経っても介助なしには歩行できない。

そして自宅に退院した脳卒中経験者の70%は1年以内に転倒を経験するという。

これまで脳卒中の歩行リハビリ法としてさまざまな手段が考案されている。

それら論文についての数あるシステマチックレビューのうち バランス能力改善の観点から総括してみたそうな。

2019年7月23日

精神を病んで脳卒中になった患者の特徴


Impact of psychiatric comorbidity on the severity, short-term functional outcome, and psychiatric complications after acute stroke
2019  7月  ドイツ

脳卒中のあとのうつ 不安 認知症はよく知られている。これらの精神疾患は脳卒中と血管リスクを共有し双方向に影響すると考えられる。

じっさい情動障害や統合失調症と脳虚血との関連をしめす報告もおおい。

そこで脳卒中が発症する前の精神疾患歴との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2019年7月22日

JAMA誌:玉子はんぶん追加すると脳卒中とかで死ぬ


Associations of Dietary Cholesterol or Egg Consumption With Incident Cardiovascular Disease and Mortality
2019  3月  アメリカ

食事コレステロールと脳卒中など心血管疾患との関連についてはこの数十年間いまだ結論にいたっていない。

とくにアメリカ人向け食事ガイドラインが2015年に 通常の食事でのコレステロールの摂取上限を撤廃した時点からこの議論が再燃するようになった。

コレステロールをおおく含む食品は同時に飽和脂肪酸や動物性蛋白質もおおく含む。これら食品別の心血管疾患との関連もあきらかでなく、とくに玉子はLサイズ1個あたりコレステロールを186mg含むとされおもな摂取源となっている。

そこでコレステロールや玉子の摂取量と心血管疾患および死亡リスクとの関連を大規模にしらべてみたそうな。

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