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2021年3月5日

逆方向ラテロパルジョンと脳卒中転帰

2021  2月  オーストラリア


脳神経にダメージを負うと、身体の垂直位を保つことが困難になることがある。これをラテロパルジョン(lateropulsion)という。

ラテロパルジョンには損傷側と同方向(ipsiversive)に傾くタイプと、損傷側と逆方向に傾く(contraversive)タイプがある。

同方向タイプは延髄や前庭器官に問題がある場合におきる。

反対方向タイプは プッシング、プッシャー現象、プッシャー症候群とも呼ばれ、脳卒中患者にもっともよく見られる。

ラテロパルジョンの有無で脳卒中転帰に差が生じるものか、くわしくしらべてみたそうな。

2019年4月19日

Stroke誌:脳のここをやられるとラテロパルジョン


Lesion Localization of Poststroke Lateropulsion
2019  4月  アメリカ

脳半球が損傷を受けると身体がその反対側に傾きやすくなる。この傾向を lateropulsion(ラテロパルジョン)と言い、特に脳卒中での場合をPusher Syndrome(プッシャー症候群)と呼び、10-60%の脳卒中患者で起きるという。

ラテロパルジョンがあると機能回復がおくれるとされる。経頭蓋磁気刺激などで回復を促すにしても脳のどの位置がラテロパルジョンともっとも関連が強いのか、いまだあきらかでない。

そこで、これまでの研究にない規模で脳の損傷位置とラテロパルジョンとの関連をくわしくしらべてみたそうな。



脳卒中でラテロパルジョンを示す患者50人と、
年齢、性別、発症からの期間、身体能力のいっちするラテロパルジョンのない別の50人の脳卒中患者について、

脳の損傷位置をすべて右の脳半球にマッピングしてラテロパルジョンともっとも関連の強い部位を解析した。

ラテロパルジョンの評価は "Burke Lateropulsion Scale"を使用した。



次のことがわかった。

・ラテロパルジョンともっとも関連のつよい部位は下頭頂小葉で、中心後回のブロードマン領野2から40にかけての範囲だった。

・ラテロパルジョンの患者は脳の損傷ボリュームが大きかった。

ラテロパルジョンと関連のつよい脳卒中の損傷部位は、体性感覚-視覚-前庭感覚の統合を司るとされる「下頭頂小葉」だった。ラテロパルジョンの患者は損傷体積もおおきかった、


というおはなし。
図:ラテロパルジョンが起きる脳の位置


感想:

プッシャーだとふなっしーみたい。ラテロパルジョンのほうが響きがいい。

療法士さんのまえで知ったかするときに使おう。

2022年4月16日

Neurology誌:脳卒中ラテロパルジョンの基本知識

2022  4月  フランス


ラテロパルジョンは身体の垂直位を保つことが困難になる障害で、脳卒中後によく見られる。

これは運動能力の制限につながるのでリハビリテーションの対象として注目されている。

介入のための研究のおおくがプッシャーと呼ばれる特殊な例のみを対象としているので、広く知識を得る目的でメタアナリシスをこころみたそうな。

2016年9月17日

プッシャー症候群からの回復


Case-Control Study of Impairments Associated with Recovery from "Pusher Syndrome" after Stroke: Logistic Regression Analyses.
2016  9月  アメリカ

脳が損傷を受けると身体が反対側に傾きやすくなる。この傾向を lateropulsion(ラテロパルジョン)と言い、特に脳卒中での場合をPusher Syndrome(プッシャー症候群)と呼ぶ。

どういう患者がプッシャー症候群から回復しやすいのか調べてみたそうな。

2021年10月12日

身体が傾くプッシャー症候群を瞬時に正す方法

2021  9月  中国


プッシャー症候群は脳卒中後に現れる姿勢制御障害であり、患者は座位でも立位でも麻痺側に強く傾く。

プッシャー症候群は脳卒中患者の10%に発生するとされ、日常生活動作の回復が遅れる。

これまでの研究からプッシャー症候群と半側空間無視との関連が推測されている。

左右の視空間情報の競合が空間知覚のアンバランスをもたらすとする考え方に則って、視空間情報を制限することで姿勢障害を改善できるものかためしてみたそうな。

2014年7月16日

プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか


Effects of galvanic vestibular stimulation combined with physical therapy on pusher behavior in stroke patients: A case series.
2014  7月  日本


脳卒中患者の身体が麻痺側に傾く症状(プッシャー現象)を前庭感覚電気刺激(GVS)で改善できるものか実験してみたそうな。


プッシャー現象を示す脳卒中患者2人について、通常のリハビリに併行して隔週でGVSを計2週間 行った。

1週ごとに患者の傾きを複数の方法で評価した。


次のようになった。
・両患者はGVSを行った週にのみ傾きが改善した。


プッシャー現象に前庭感覚電気刺激が効くかも知れない、


というおはなし。



感想:

自分も傾くので関心を持った。

いまだに 車の運転やレースゲームをやっている最中に いつの間にか身体が左に傾いている。

座っているときに特有のことかな?とも思ったけど、瞑想中には傾かない。

1つの作業に極度に集中しているときに傾きやすい、、という印象がある。


これらの記事を思い出した。
脳卒中経験者は傾く

前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!

2016年4月5日

tDCSで脳卒中患者の傾きが治る可能性について


Polarity-Dependent Misperception of Subjective Visual Vertical during and after Transcranial Direct Current Stimulation (tDCS).
2016  3月  ブラジル

主観的な垂直方向(自覚的視性垂直位)は脳卒中患者でしばしば病的に傾く。

tDCS(経頭蓋直流電気刺激)がこの感覚に影響するものか実験してみたそうな。


健常者13人について、側頭頭頂の縁上回 両側にtDCS電極を貼り自覚的視性垂直位を調べたところ、


次のようになった。

・偽刺激に比べて自覚的視性垂直位はプラス電極側に大きくシフトした。

・刺激を切ったあとに反対側に振れるリバウンド効果が確認できた。

・左プラス|右マイナス のときに自覚的視性垂直位がプラス電極側にシフトする効果がもっとも持続した。

・電界分布を計算したが内耳への影響はなさそうだった。


側頭頭頂へのtDCSで自覚的視性垂直位が明らかに影響を受けた。傾く脳卒中患者に応用できるかもしれない、


というおはなし。

図:tDCS

感想:

確信した、tDCSは前庭感覚電気刺激GVSの別解釈だな。

GVSの真偽はともかく。↓
脳卒中患者が傾く仕組みについて

プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか

半側空間無視の新治療法、前庭感覚電気刺激を5日間繰り返してみた

前庭感覚電気刺激で半側空間無視をやっつけろ!

2016年5月9日

脳卒中の垂直位異常 を治す方法


Rotational coherent dot movement normalizes spatial disorientation of the subjective visual vertical in patients with rightsided stroke.
2016  4月  ドイツ

脳卒中患者の垂直方向の認識は損傷脳の反対方向に偏りが生じやすい。

点模様の回転映像でこの偏りに影響がでるものか実験してみたそうな。


脳卒中の右脳損傷で自覚的視性垂直位(SVV)に異常のある者10人および異常のない10人、健常者10人について、

*ドット群が静止
*ドット群の時計回り
*ドット群の反時計回り

の各映像をみせながらSVVを測定したところ、


次のようになった。

・ドット群が静止しているとき異常グループのSVVは左方向に傾いていた。

・ドット群が時計回りに動いているときSVV異常グループの偏りは相殺され、反時計回りに動いているときには偏りがよりひどくなった。

・SVVに異常のないグループおよび健常者にも似たような傾向は見られたが わずかな程度だった。

右脳損傷で垂直位に異常な偏りを生じた脳卒中患者にドット群の回転運動を見せたところ 垂直位がかなり影響された。治療に活かせるかもしれない、


というおはなし。

図:自覚的視性垂直位

感想:

動的な視覚刺激で位置感覚が大きく影響されるってことなんだよな。

わかる気がする。
車の運転中に景色が流れるスピードが速くなるとクラクラするような いままでに感じたことのない不安にかられるんだよね。だからいつも亀走行。

これ↓思い出した。
プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか

2015年3月9日

脳卒中患者が傾く仕組みについて


Subliminal galvanic-vestibular stimulation recalibrates the distorted visual and tactile subjective vertical in right-sided stroke.
2015  3月  ドイツ

右脳損傷の脳卒中患者は垂直方向の認識にズレを生じることがある。これは前庭感覚にも由来していると考えられている。

そこで、前庭感覚電気刺激(GVS)を与えたときの垂直方向への視覚的、触覚的認識のズレを調べてみたそうな。


右脳損傷の脳卒中患者24人を主観的垂直方向のズレのある患者と無い患者に分けた。

患者の両耳の後ろにまったく感知できないレベルの弱い直流電気刺激を20分間与えた。

日を改めて電極の極性を変えた。


次のようになった。

・右ではなく左耳後ろにマイナス極を貼った場合に、視覚的な垂直認識のズレが有意に減少した。

・同時に 触覚的な垂直認識のズレも有意なほどではないが低下した。

・これらの変化は垂直認識のズレが大きい患者でのみ観察できた。


前庭感覚電気刺激は脳卒中患者の垂直認識の視覚的、触覚的ズレに直ちに影響した。垂直認識には前庭システムが重要な役割を担っているに違いない、


というおはなし。
GVS


感想:

tDCSを100%の自信を持って否定できない理由の1つがGVSなんだよね、、


この記事↓と似てる。
プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか

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