元2024 2月 アメリカ
客観的に短い睡眠時間を伴う不眠症(ISSD:Insomnia with objective short sleep duration)は、心血管代謝の問題すなわち高血圧や糖尿病などと関連している。
そこで、客観的または主観的な睡眠評価に基づく不眠症が、心血管/脳血管疾患(CBVD:cardiovascular and/or cerebrovascular disease)の新たな発症といった、より深刻な健康問題と関連しているかどうかをくわしくしらべてみたそうな。
元2024 2月 アメリカ
元
Sleep duration and history of stroke among adults from the USA.
2014 5月 アメリカ
・睡眠時間が*6時間以下、*7-8時間、*9時間以上の者の割合は各々29.2%、61.8%、5.2%だった。
・年齢構成で調整した脳卒中罹患率は各々、2.8%、2.0%、5.2%だった。
・睡眠が7-8時間に比べ、6時間以下、9時間以上の場合脳卒中が多かった。
・年齢、性別で分類したところ、18-44歳の若年層では睡眠時間の短い女性で脳卒中が多かった
・中年では睡眠時間が短いまたは長い男女で脳卒中が多かった。
・65歳以上の高齢層では9時間以上の睡眠を取る者に脳卒中が多かった。
元2020 5月 アメリカ
元
Self-Reported Sleep Duration and Quality and Cardiovascular Disease and Mortality- A Dose-Response Meta-Analysis
2018 10月 イギリス
・被験者300万人あまりをふくむ74の研究がみつかった。
・睡眠7時間にくらべ8時間を超えると総死亡リスクがあがり、
・9時間では1.14倍、10時間で1.30倍、11時間で1.47倍になった。
・7時間未満では脳卒中を含めて心血管疾患死亡リスクに時間ごとでおおきな差はなかった。
・主観的な睡眠の質が良くないと、冠動脈疾患のリスクのみが高かった。
元2020 5月 アメリカ
元
The impact of short and long sleep duration on instrumental activities of daily living among stroke survivors
2019 1月 アメリカ
・被験者全体の平均年齢は46、87%の健康状態は良く、30%は睡眠6時間以下だった。
・全体の3%が脳卒中経験者だった。
・脳卒中経験者の30%にIADLの問題があった。
・IADLに問題のあったすべての被験者の34.4%は睡眠が6時間以下だった。
・脳卒中経験者のうち睡眠時間が9時間以上ある場合、平均的な7-8時間睡眠の者にくらべIADLに問題のある率が1.97倍だった。
・短時間睡眠の脳卒中経験者のIADL問題のリスクは平均睡眠と同レベルだった。

脳卒中で眠れないと死ぬの?
元
Effect of hypertension status on the association between sleep duration and stroke among middle-aged and elderly population
2019 12月 中国
元
Sleep Duration and Risk of Stroke Mortality Among Chinese Adults: Singapore Chinese Health Study.
2014 4月 シンガポール
・この間に1381人が脳卒中で死亡した。内訳は322件の脳出血、1059件の脳梗塞。
・1日あたり7時間の睡眠と比べた時の脳卒中死亡リスクは、
*5時間以下睡眠で1.25倍
*6時間睡眠で1.01倍
*8時間睡眠で1.09倍
*9時間以上睡眠で1.54倍 だった。
・高血圧の病歴があるとこの関連はさらに強くなって、
*睡眠が短いと1.54倍
*睡眠が長いと1.95倍 だった。
・この関連は脳梗塞に限られ、脳出血では見られなかった。
元
Objective short sleep duration increases the risk of all-cause mortality associated with possible vascular cognitive impairment
2019 11月 アメリカ
元2020 10月 中国
元2024 12月 中国
・この間に841件の糖尿病、
197件の心筋梗塞、169件の脳卒中、
846件のガンが発生した。
・7-8時間睡眠をとる人に比べ、
6時間未満の人は慢性疾患の危険率が高くなり、
特に脳卒中の危険率は2倍以上になった。
・高血圧症の昼寝も脳卒中などとの関連が高かった。
元
Associations Between Sleep Duration and Prevalence of Cardiovascular Events.
2013 10月 アメリカ
・睡眠時間と心血管系疾患との強い関連が確認できた。
・特に、睡眠6時間未満だと脳卒中が2倍になった。
・心筋梗塞も同様だった。
・逆に睡眠が8時間を超えると冠動脈疾患、狭心症が増えた。
元2022 12月 韓国
元
Cognitive impairment and sleep disturbances after minor ischemic stroke
2018 8月 中国
・脳卒中患者の81.4%に認知障害、74.4%に睡眠時無呼吸症がみられた。軽症脳卒中患者の認知障害は珍しくなかった。おもに注意力、作業記憶、実行機能が低下した。そのリスク要因として短い睡眠時間と低酸素症の可能性が示された、
・脳卒中患者はとくに注意力、作業記憶、実行機能が劣っていた。
・睡眠時無呼吸症は 50.0 vs. 80.0% で認知障害のある患者におおかった。
・またトータルの睡眠時間は 435 vs. 347分 で認知障害患者が短かった。
・教育期間、睡眠時間、血中酸素飽和度の最低値 が認知障害のリスク要因だった。

In Elderly Hypertensive Patients, More Sleep May Prevent Stroke: Presented at ASH (HYP)
5月8日
元2024 8月 中国