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2023年11月18日

抗血小板薬vs抗凝固薬:脳梗塞後の隠れた死亡リスク

2023  11月  中国


急性脳梗塞は、世界的に多くの人々に影響を及ぼす疾患で、特に心房細動(AF)がある患者ではそのリスクが高い。

二次(再発)予防として抗凝固療法が推奨されるが、出血リスクの懸念から実際の臨床での使用は限られており、代わりに抗血小板療法を選択することがすくなくない。

そこで、抗凝固療法と抗血小板療法の効果と安全性を、実際の患者データを使用してくわしくしらべてみたそうな。

2025年7月6日

血をサラサラにしても意味がない?──ESUS脳梗塞に抗凝固薬はほとんど無力だった現実

2025  7月  アメリカ


原因不明の塞栓性脳卒中(ESUS)は、いろいろな原因で血のかたまりが飛んできて起こる脳梗塞であるが、どの薬が効くのかははっきりしていない。

最近の大きな研究では、抗凝固薬が抗血小板薬より特に優れているという結果は出ていなかった。

そこで、現実の医療現場のデータを使って、ESUSの患者に対して抗血小板薬と抗凝固薬のどちらが良いのかを、考えられる原因ごとにくわしくしらべてみたそうな。

2017年6月13日

Stroke誌:抗血小板薬を複数使っていると脳内出血で死ぬ


Association Between Previous Use of Antiplatelet Therapy and Intracerebral Hemorrhage Outcomes
2017  6月  アメリカ

抗血小板薬の使用は脳内出血リスクを高めると考えられているが、それを複数使用したときの脳内出血の予後についてはよくわかっていないので しらべてみたそうな。


アメリカ1574施設の脳卒中患者データベースから、抗凝固薬を使用していなかった脳内出血患者82576人を抽出した。

入院以前に抗血小板薬を1種類のみ使っていたグループと、複数使っていたグループにわけ院内死亡率を比較したところ、


次のことがわかった。

・脳内出血以前、65.8%は抗血小板薬を使わず、29.5%は1種類のみ、4.8%が複数種類の抗血小板薬を使っていた。

・院内死亡率は 24% vs. 23% でわずかに抗血小板薬使用グループが高かった。

・1種類のみ使うグループの院内死亡率は抗血小板薬を使わないグループと差がなかった(23% vs. 23%)。

・複数使うグループの院内死亡率は 抗血小板薬を使わないグループよりもあきらかに高かった( 30% vs. 23%)。

脳内出血をおこすまえに複数の抗血小板薬を使っていた患者は、まったく使っていなかったか 1種類のみの患者にくらべ明らかに院内死亡率が高かった、


というおはなし。

図:抗血小板薬の組み合わせ

感想:

血腫の拡大がとまらなくなるんだって。

ところで 脳内出血患者にしめる抗血小板薬使用者ってこんなにもおおかったん?
ちょっと衝撃。

2025年12月11日

アスピリンも、代替薬も効かない?再発予防“サラサラ薬”治療の限界が露わに

2025  12月  アメリカ


アスピリンをきちんと飲んでいたのに脳梗塞を起こしてしまう人は少なくない。このような場合、医療現場では「アスピリンが効かなかったのなら、別の抗血栓薬に変えたほうがよいのではないか」という考え方が一般的である。

しかし、薬を変えることで本当に再発が減るのかについては、これまで十分に整理されていなかった。

そこで、この疑問に答えるため、アスピリン内服中に脳梗塞を発症した患者で薬剤変更がどれほど意味を持つのかをくわしくしらべてみたそうな。

2016年11月6日

抗血小板薬つかってる人の脳内出血って酷いの?


Does prior antiplatelet therapy influence hematoma volume and hematoma growth following intracerebral hemorrhage? Results from a prospective study and a meta-analysis.
2016  11月  スペイン

脳内出血での血腫の大きさやその増大は予後の指標になる。
特に抗凝固薬の使用者では血腫体積と血腫増大リスクが明らかに高くなることがわかっている。

抗血小板薬ではどうなのか 調べてみたそうな。


平均年齢73、突発性の脳内出血患者223人について調査した。
血腫増大は発症からおよそ3日間に33%もしくは12.5mL以上と定義した。

また、過去の研究をメタ解析した。


次のようになった。

・33.2%の患者が抗血小板薬を使用していた。

・抗血小板薬使用者の入院時血腫体積は大きかった。

・37.7%に血腫増大が認められたが抗血小板薬の使用と関連がなかった。

・関連する7件の過去の研究データを統合 再解析したところ、抗血小板薬の使用者は血腫増大があり、回復も良くなかった。

抗血小板薬を使用していた脳内出血患者の血腫は大きかった。過去の研究をまとめると抗血小板薬は血腫増大リスクにも関連していた、


というおはなし。
図:抗血小板薬と血腫増大リスク

感想:

みんなくすりの良いところしか語らないからねぇ、、

2021年9月28日

再発予防の抗血小板薬を早くにやめてしまう割合

2021  9月  韓国


脳卒中の87%は脳梗塞であり、再発予防としてアスピリンやクロピドグレルなどの抗血小板薬が用いられる。

これら抗血小板薬の服用を早期に中止してしまう割合について、大規模にしらべてみたそうな。

2025年7月25日

クロピドグレルでは脳卒中は防げない──日本人に効かない理由

2025  7月  中国


クロピドグレルとアスピリンは、脳卒中や心臓の病気を防ぐためによく使われている薬である。特にクロピドグレルは、アスピリンが使えない人(胃に負担がある人やアレルギーのある人など)に代わりとして処方されることが多い。

しかし、アジア人では、体質的にクロピドグレルがうまく効かない「薬剤抵抗性」があることが知られている。

本当にアスピリンの代わりになるのか、その効果とリスクを、アメリカの健康調査データを使ってくわしくしらべてみたそうな。

2021年7月28日

Stroke誌:抗血小板薬のリスクとベネフィット

2021  7月  オランダ


一過性脳虚血発作や非心原性の脳梗塞のあとは、再発予防のための抗血小板薬による治療が勧められている。

この治療により脳梗塞の再発リスクを20-25%低下できるとされている。

さらなるリスク低減のために抗血小板薬の組み合わせが検討されているが、出血リスクの増大が効果を相殺してしまう可能性が考えられる。

そこで、個人の出血リスクに応じた抗血小板薬の組み合わせの可能性についてくわしくしらべてみたそうな。

2021年9月7日

脳内出血患者への抗血小板薬

2021  9月  イギリス


高所得国では、脳内出血を発症した成人の少なくとも3分の1は抗血栓薬(抗血小板薬または抗凝固薬)を使用している。

彼らは一般人よりも脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高い。

そこで、抗血栓療法を受けていて脳内出血になった患者にたいし、抗血小板薬を、再開または停止したときの影響を長期にくわしくしらべてみたそうな。

2020年12月13日

抗血小板薬 あたまぶつけると脳出血

2020  11月  アメリカ


抗血小板薬は心血管治療にますます用いられるようになってきている。

頭部外傷を受けた患者における急性および遅発性の頭蓋内出血のリスクについては、これまで限られた研究しかおこなわれてこなかった。

そこで、抗血小板療法を受けている患者での頭蓋内出血のリスクと関連因子についてくわしくしらべてみたそうな。

2021年5月12日

Stroke誌:微小脳出血と抗血栓薬

2021  5月  アメリカ


微小脳出血は無症候性で、60歳以上の認知正常者のMRI検査で23%にみつかるという。

微小脳出血はのちの脳出血や脳梗塞のリスク因子でもある。

そこで、抗血栓薬(抗凝固薬や抗血小板薬)の使用が微小脳出血と関連するものか、くわしくしらべてみたそうな。

2017年9月17日

血液サラサラのおくすりで脳内出血が急成長する


Ultra-early hematoma growth in antithrombotic pretreated patients with intracerebral hemorrhage.
2017  9月  スペイン

抗凝固薬が脳内出血の血腫増大におよぼす影響についてはよく研究されているいっぽう、抗血小板薬のそれについては じつはよくわかっていない。

そこで、抗血栓薬治療の有無と脳内出血の予後におおきく関係する「超早期の血腫増大」との関連をくわしくしらべてみたそうな。


発症時刻のあきらかな脳内出血患者について最初のCTまでの時間(h)で血腫体積(mL)を割った値を「超早期血腫増大(uHG)」と定義した。

発症前の抗血小板薬、抗凝固薬の使用の有無と、24時間、3ヶ月後の死亡率との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・197人の脳内出血患者のうち25.4%が抗血小板薬(おもにアスピリン)、18.8%が抗凝固薬を使用していた。

・uHGの中央値は、抗血小板薬使用者で19.7mL/h、抗凝固薬使用者では16.2mL/h、非使用者は8.4mL/h だった。

・uHGは 24時間死亡者では42.1mL/h 、3ヶ月死亡者は28.0mL/hで、生存者の3.9mL/hよりずっと高かった。

・脳内出血の重症度や元の状態を考慮に入れるとuHGは3ヶ月以内に死亡するあきらかな要因の1つだった。

抗血栓薬治療をうけていた脳内出血患者の超早期血腫増大スピードは非常におおきく、高死亡率の理由と考えられた、


というおはなし。
図:抗血栓療法の脳内出血の血腫増大スピードと死亡

感想:

上の表、脳内出血死亡患者にしめる「血液サラサラのおくすり」使用者が20/24=8割って高すぎね?
脳内出血の半数以上が抗血栓薬を使っていた

[抗血小板薬 脳内出血]の関連記事

2021年8月1日

抗血小板薬の2剤併用が再発を予防する効果

2021  7月  イタリア


脳梗塞や一過性脳虚血発作の患者にたいして、再発予防のために抗血小板薬の2剤併用療法、たとえばアスピリンにくわえてクロピドグレルなどP2Y12阻害薬の組み合わせ、を推すエビデンスが増えてきた。

そこで、脳梗塞再発予防のための抗血小板薬の2剤併用療法(DAPT:Dual Antiplatelet Therapy)とアスピリン単剤治療での比較を、メタアナリシスからこころみたそうな。

2025年1月23日

日本人へ警告!サラサラ薬の新常識、用量は半分が正解?

2025  1月  中国


脳卒中の再発予防には、抗血小板薬の使用が重要だ。しかし、抗血小板薬は血栓を防ぐ効果がある一方で、出血リスクを伴う。

このバランスをどう取るかは、脳卒中経験者にとって大きな課題である。

そこで、低用量の抗血小板薬が標準用量と比較してどのような効果やリスクがあるのかをメタ解析でくわしくしらべてみたそうな。

2021年7月30日

nature.com:抗血小板薬で再発予防のカラクリ

2021  7月  台湾


脳梗塞の再発予防に抗血小板薬のアスピリンがよく用いられる。

アスピリンにより脳梗塞の再発を46-53%減少できるという報告がある。

いっぽうで、再発しやすい患者というのはそれ以前に、たとえば脳出血などの脳血管疾患で死亡しやすいとも考えられる。

その場合、脳梗塞の再発率の低さは、別の脳血管疾患での死亡率の高さを物語っている可能性がある。

これを確かめるべく、初回脳梗塞から脳血管死に至るまでの、脳梗塞の再発の有無および抗血小板薬の有無との関連を長期にくわしくしらべてみたそうな。

2022年7月20日

アスピリンは微小脳出血のもと

2022  6月  中国


微小脳出血は症状がないためおもにMRI検査で発見される。

微小脳出血はのちの脳内出血や脳梗塞の可能性を示すと考えられている。

抗血小板薬が微小脳出血の発生に関与しているとする報告が増えているが、それらのおおくは脳卒中患者も含む一般集団で行われている。

そこで、脳卒中の既往のない集団について、抗血小板薬と微小脳出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2018年5月31日

Stroke誌:抗血小板薬で微小脳出血そして脳内出血


Antiplatelet Therapy, Cerebral Microbleeds, and Intracerebral Hemorrhage
2018  5月  中国

MRIの普及により微小脳出血が確認できるようになった。微小脳出血は小血管病を反映し、その存在は脳内出血につながると考えられている。

これまで抗血小板薬と微小脳出血の関連をしめす研究がいくつもなされ、2つのメタアナリシスが報告されたがいずれも規模が小さかった。

それらを上回る規模のメタアナリシスで抗血小板薬と微小脳出血との関連を確認してみたそうな。


関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者20988人を含む37の研究がみつかった。

・微小脳出血は抗血小板薬使用者におおかった。

・抗血小板療法は深部よりも脳葉での微小脳出血とあきらかな関連があった。

・さらに脳内出血の発生率は微小脳出血のある者で高かった。

抗血小板薬使用者は脳葉の微小脳出血リスクが高く、微小脳出血があると脳内出血になりやすかった、


というおおはなし。
図:抗血小板療法と微小脳出血

感想:

血液サラサラのおくすりを飲んでいると、高次脳機能を司る皮質にいくつもの穴が空き やがてドバっと出血するかもよ、、、

ってことなんだけど いまさら感がある。

[抗血小板薬]の関連記事

2021年8月9日

Stroke誌:抗血小板薬のいけない組み合わせ

2019  6月  オランダ


非心原性の脳梗塞やTIAの患者への再発予防策として抗血小板療法が勧められている。

抗血小板薬には、アスピリンのほかにジピリダモール、クロピドグレル などがあり、単剤、併剤での使用で効果や安全性がことなると考えられる。

そこで、ネットワークメタアナリシスによる相互の比較をこころみたそうな。

2023年10月2日

サラサラ薬の追加で再発を防げるのか?驚愕のデータ

2023  9月  韓国


脳梗塞の再発予防には、抗血小板薬の使用が勧められている。

ガイドラインでは、短期的には二剤併用抗血小板療法(DAPT)も推奨される。

しかし、大出血リスクが高まるためDAPTや三剤併用抗血小板療法(TAPT)の長期使用は推奨されていないし、再発予防の効果も証明されていない。

そこで、単剤抗血小板療法(SAPT)中に脳梗塞になり、二剤、三剤併用の抗血小板療法に変更した患者のその後の再発、大出血をくわしくしらべてみたそうな。

2016年2月5日

抗血栓薬をやめなければならない理由と頻度


Withdrawal of Antithrombotic Agents and the Risk of Stroke.
2016  1月  アメリカ

抗血栓薬は脳梗塞の予防に有効である。抗血栓薬を中止しなければならない状況がどの程度あるものか 調べてみたそうな。


脳卒中経験者2036人に電話をして、医師からの抗血栓薬の使用や中止指示の有無を確認したところ、


次のことがわかった。

・回答者の62%に抗血栓薬使用の経験があった。

・そのうち10%は、最近60日以内に1度 医師から薬を止められていた。

・止められる薬の種類は抗血小板薬よりも抗凝固薬の方が多かった。

・抗血小板薬を止める理由の主なものは大腸内視鏡検査や整形外科手術であり、

・抗凝固薬を止める理由では 整形や血管の手術が多かった。

脳卒中経験者に対して手術や検査目的で抗血栓薬を中止することは珍しくなかった。中止による血栓塞栓症リスクの評価が必要だろう、


というおはなし。

図:抗血小板薬


感想:

自分は脳内出血だったからこの種の薬は飲んでないけど、血が止まりにくくなる薬っていうのは降圧薬よりも桁違いに恐いイメージがある。

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