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2026年8月5日

瘤を塞いだはずのコイルが、脳の血管を塞いだ――脳動脈瘤コイル塞栓術の落とし穴

2026  7月  ベトナム


脳動脈瘤に対するコイル塞栓術は低侵襲で広く行われているが、まれにコイルが瘤外へ逸脱し、親動脈閉塞、血栓塞栓、脳梗塞を起こすことがある。

特に、治療直後には問題なく見えても、その後にコイルが移動する遅発性逸脱は診断と治療が難しい。

こんかい、破裂脳動脈瘤のコイル塞栓後にコイルが移動し、開頭手術で救済した症例があったそうな。

2023年7月7日

コイル塞栓術:日本の脳動脈瘤との闘い

2023  6月  日本


コイル塞栓術は脳動脈瘤にたいする主な治療法の1つである。

コイルの逸脱(Coil migration)は、0.3-6%に発生する合併症である。

逸脱したコイルは血流を妨げる血栓を形成して脳梗塞の原因となる。

こんかい、手術の2週間後にコイルの逸脱がみつかり、開頭してコイルを除去した事例があったそうな。

2022年2月7日

クリップ対コイルのメタアナリシス

2021  12月  中国


動脈瘤破裂によるくも膜下出血の再出血予防には、外科手術によるクリッピングと血管内治療によるコイリングがあり、ともに標準治療とされている。

しかし、どちらがより適した治療法であるかについては論争がある。

そこで最新の知見をふくめたメタアナリシスをこころみたそうな。

2021年5月18日

脳底動脈瘤のコイル治療 期待はずれ

2020  11月  ギリシャ


脳底動脈瘤は頭蓋内動脈瘤の5-16%を占める。これらの動脈瘤は解剖学的に深部にあり手術が困難である。

そのため、治療にはクリッピング手術よりも血管内治療であるコイリングが好まれる傾向がある。

いっぽうで脳底動脈瘤のコイル治療では再発のリスクが高いことも報告されている。

そこで、脳底動脈頂点部の瘤(basilar apex aneurysm)の破裂によるくも膜下出血患者への、クリップ治療とコイル治療についてメタアナリシスをこころみたそうな。

2026年2月24日

コイル時代の代償──くも膜下出血で腎不全が増え続ける理由

2026  2月  アメリカ


くも膜下出血(動脈瘤が破れて起きるタイプ:aSAH)は、助かっても重い後遺症が残りやすく、入院中に起きる肺炎や腎不全などの「全身のトラブル」がその後の回復を大きく左右する病気である 。

近年は集中治療や手術・カテーテル治療が進歩しているので、入院中の合併症は減っているはず、と考えたくなる。一方で、患者さんが高齢化し、持病も増えているため、別の合併症が増えている可能性もある 。

そこで、米国の大規模データを使って、aSAH入院で起きる合併症が「どれくらい多いのか」「この20年ほどでどう変わったのか」をくわしくしらべてみたそうな。

2022年4月9日

日本のくも膜下出血クリップ率

2022  4月  日本


脳動脈瘤治療の臨床試験ISATでは、クリップよりもコイルが優れていた。

別の比較試験BRATではコイル治療の優位性は時間が経つほど減少すると結論している。

そこで、日本のくも膜下出血患者でのクリップ治療とコイル治療の臨床転帰について、くわしくしらべてみたそうな。

2025年10月9日

コイルかクリップか──その論争こそが最大の病巣だ

2025  9月  ノルウェー


くも膜下出血の原因の多くは、脳の血管にできた動脈瘤が破れることによって起こる。
その治療には、大きく分けて二つの方法がある。ひとつは頭を開いて動脈瘤の根元をクリップで挟む「クリッピング手術」、もうひとつは血管の中からコイルを詰めて血流を止める「コイル治療(血管内治療)」である。

2000年代に行われたISATという大規模試験では、コイルのほうが短期的な回復が良いとされ、世界的にコイル治療が主流になった。
しかしこの試験は軽症の患者が中心で、重症例や長期的な生存率については十分に検証されていなかった。

そこで、ノルウェー・オスロ大学病院の研究チームは、自院で12年間にわたって治療した患者の記録をもとに、現代の医療現場で本当にどちらの治療が長生きにつながるのかをくわしくしらべてみたそうな。

2022年2月4日

コイル治療に抗血小板薬は必要ない?

2022  1月  日本


破裂した脳動脈瘤の治療に際し、ステントやフローダイバーター使用すると、抗血小板薬の2剤併用を避けることができない。コイルのみであればその必要はない。

しかし、コイルのみの治療であっても、手術直後の血栓塞栓症リスクが指摘されている。

そこで、コイル治療直後の抗血小板療法のリスクとベネフィットについてシステマティックレビューをこころみたそうな。

2017年5月29日

クリップ治療とコイル治療 日本のばあい


Effect of treatment modality on in-hospital outcome in patients with subarachnoid hemorrhage: a nationwide study in Japan (J-ASPECT Study).
2017  5月  日本

くも膜下出血のコイル治療が普及して その有効性をクリップ治療と比較する研究も多くなされてきた。

こんかい日本でのクリップ治療とコイル治療の成果をくらべてみたそうな。


全国の患者データベースから、2012-2013年 393施設のくも膜下出血5214例(クリップ3624、コイル1590)を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・院内死亡率は12.4% vs.8.7%でコイル治療が高かったが、入院日数は短かった。

・重い障害が残る割合や医療コストについては 明らかな差はなかった。

・病院施設の能力を考慮にいれてもこれらの関連は変わらなかった。

コイル治療が普及したとはいっても いまだクリップ治療が主流である。病院の能力によらずクリップ治療の院内死亡率は低く、重い障害の割合や医療コストに差はなかった、


というおはなし。
図:SAH クリップとコイル 死亡率の違い

感想:

クリップは若くて症状の重くない患者にしかやらないから、そのぶんコイルにむつかしい患者がながれて 死亡率があがる。そういうことじゃないのかな?
コイルとクリップ どっちがいいの?くも膜下出血

2021年12月7日

コイルとクリップ 合併症がおおいのはどっち?

2021  11月  台湾


動脈瘤破裂によるくも膜下出血の治療は、クリップやコイルによって再出血を防ぐことを指す。

再出血のほかに、血管攣縮と遅発性の脳梗塞も合併症として起こりうる。

くも膜下出血治療後の再出血、血管攣縮、脳梗塞などの合併症の、アジア人についての長期の報告はほとんどないので、くわしくしらべてみたそうな。

2026年5月26日

くも膜下出血は本当に“治療すべき病気”なのか? 日本だけが瘤を閉じたがる理由

2023  3月  日本


くも膜下出血では、破裂動脈瘤をクリッピングまたはコイル塞栓で閉鎖することが重要とされてきた。

一方で、2002年のISAT以降、欧米ではコイル塞栓が増え、日本でも治療方針が変化している。

そこで、日本でくも膜下出血患者の治療選択と院内転帰が6年間でどう変化したか、さらに包括的脳卒中センター機能の向上が予後に関係したかをくわしくしらべてみたそうな。

2024年7月31日

カテーテルの闇:脳動脈瘤治療に潜む破裂リスクを暴く!

2024  7月  日本


中間カテーテル(IMC)は、ガイディングカテーテルとマイクロカテーテルの間に挿入されるデバイスであり、動脈瘤のコイル塞栓術における操作性と安定性を向上させる目的で使用される。

しかし、IMCの使用が術中破裂(IPR)のリスクを増加させる可能性があるとの指摘がある。

そこで、IMCの使用がIPRの発生率にどのように影響するかをくわしくしらべてみたそうな。

2016年11月30日

コイルとクリップ どっちがいいの?くも膜下出血


Coiling is not superior to clipping in patients with high-grade aneurysmal subarachnoid hemorrhage: a systematic review and meta-analysis.
2016  11月  中国

脳動脈瘤破裂のくも膜下出血でクリッピングに代わりコイル塞栓術がひろく行われるようになったがその有効性はいまいち明らかでない。

これまでの研究を特に重症患者について見直してみたそうな。


過去の関連する研究を厳選しデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・3つのランダム化比較試験と16の観察研究がみつかった。

・回復良好率にクリップとコイルで差はなかった。

・コイル塞栓術の死亡率はクリッピングよりも明らかに高かった。

・コイル塞栓術のほうが再出血率や脳梗塞、血管攣縮、水頭症などの合併症リスクが低いというわけではなかった。

重症くも膜下出血患者へのコイル塞栓術はクリッピングよりすぐれているわけではなく、むしろ死亡率が高かった、


というおはなし。
図:コイル vs クリッピング

感想:

幼いわが子のために健康でいなくては、、と考えた母親が脳ドックを受診した。そして未破裂動脈瘤がみつかった。安全だからと勧められコイル塞栓術をうけたところそのまま帰らぬ人となった。(実話)


くも膜下出血で手術しないとどのくらいヤバイのかな とおもってしらべると、、

唯一みつかったのがこれ↓
図:くも膜下出血でクリップしない死亡率
( 1994年 10.1161/01.STR.25.7.1342 )

病状が深刻でない勝手に治りそうな若い患者を積極的にえらんで手柄にしているようにもみえる。

破裂脳動脈瘤の再出血予防治療は本当に必要なのか? ?


追記:
クモ膜下出血で手術をしなかったときの死亡率

2022年6月21日

コイル塞栓した未破裂瘤が再開通する日本人の割合

2021  12月  日本


未破裂脳動脈瘤をコイルで塞いだ後に瘤内に再び血流が流れ込むこと(再開通)がままある。

その程度がおおきいとコイルを追加する再建手術の必要がある。

そこで、再開通率と再建術の頻度およびそれらの危険因子について日本人でくわしくしらべてみたそうな。

2022年4月7日

Neurology誌:コイル治療のせいで7割に脳梗塞

2022  4月  カナダ


脳動脈瘤のコイル治療後に拡散MRIで新規の脳梗塞がしばしば認められるがその臨床研究はほとんどない。

そこで、脳動脈瘤のコイル治療後の神経保護薬ネリネチドのランダム化比較試験ENACTのデータをつかって、治療が原因の脳梗塞の予後をくわしくしらべてみたそうな。

2022年8月10日

コイル後の「再発」リスク因子

2022  7月  中国


脳動脈瘤の治療としてのコイル塞栓術は、より一般的な選択肢となってきている。

しかし、コイル塞栓後に瘤内に血液が再開通するいわゆる「再発」が臨床上の課題となっている。

そこで、再発の危険因子をあきらかにするべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2026年5月29日

クリップ vs コイル:日本のくも膜下出血治療「根拠なき闘い」

2026  5月  日本


破裂した脳動脈瘤によるくも膜下出血では、再出血を防ぐために、できるだけ早く動脈瘤を処置する必要がある。

近年は、頭を開けずに血管の中から治療する「血管内治療」が世界的に増えており、多くの施設で「まず血管内治療を考える」という流れになっている。

しかし、高齢者、重症の患者、脳内出血を伴う患者、形が複雑な動脈瘤では、血管内治療がいつも最善とは限らない。そこで、「まず血管内治療」という方針から、「血管内治療と開頭手術を同じ土俵で考え、患者ごとに選ぶ方針」へ変えた場合、90日後の回復具合がどう変わるかをくわしくしらべてみたそうな。

2025年5月20日

くも膜下出血の9割は“放置”?──アメリカ医療が選んだ意外な結論

2025  5月  アメリカ


微小で広頸部の水ぶくれ様動脈瘤(blister-like aneurysm)は、その形態的特徴ゆえにコイル塞栓術や外科的クリッピングの適応が困難である。こうしたケースに対し、フローダイバーター(Pipeline Embolization Device:PED)は新たな治療選択肢として期待されている。

しかしPEDにはデュアル抗血小板療法(DAPT)が必須であり、全身性の出血合併症リスクが伴う。

そこで、PEDの使用により実際に出血リスクがどの程度上昇するかを、大規模データベースを用いてくわしくしらべてみたそうな。

2026年7月9日

脳動脈瘤「塞げば安心」は本当か?知らされない予防治療の代償

2026  6月  ノルウェー


未破裂脳動脈瘤は、画像検査の普及によって偶然見つかることが増えている。一方で、くも膜下出血の発生率は低下しており、未破裂瘤から実際に破裂へ進むリスクは、以前考えられていたより低い可能性がある。

そのため、未破裂瘤を「予防的に治療する」ことの利益と危険を、あらためて冷静に評価する必要がある。そこで、北ノルウェーの一定地域で実際に治療された未破裂脳動脈瘤の治療成績をくわしくしらべてみたそうな。

2026年5月20日

未破裂脳動脈瘤治療を5年追跡してわかった『不都合な真実』

2026  5月  フランス


未破裂脳動脈瘤は、MRIなどの画像検査の普及により偶然見つかることが増えている。しかし、未破裂瘤を治療すれば本当に長期的に有利なのかは、はっきりしていない。

治療直後の合併症だけでなく、数年後の再開通、遅発性破裂、治療と無関係な死亡も考慮する必要がある。

そこで、偶然発見された未破裂脳動脈瘤を治療した患者の長期成績をくわしくしらべてみたそうな。

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